カナリアは鳴き声が美しく、人気のあるペットです。
でも鳴かない時があると、心配になる飼い主もいるはずです。
ではカナリアが全然鳴かない時は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
ここでその原因をご紹介します。
1.環境になじんでいない
カナリアの性格は個体差がありますが、大人しくて穏やかです。
飼い主があまり遊んでくれなくても、ストレスを感じないという面もあります。
一方で臆病で、神経質な面も見られます。
特にカナリアをお迎えしたばかりの時は、注意が必要です。
環境の変化になじめず、全然鳴かないこともあります。
またカナリアを複数で飼育している場合は、落ち着かず、鳴かない時も見られます。
カナリアは雛から育てれば、手乗りにすることは可能です。
でも雛はペットショップであまり販売されていないので、手に入りにくいです。
成鳥でお迎えした場合は、基本的に観賞用のペットになります。
カナリアは警戒心が強い面もあるので、触ったりするとストレスになりやすいからです。
カナリアはしばらくして、環境に慣れてくると鳴くようになります。
元気に鳴くようになったら、美しい鳴き声を楽しんでいきましょう。
2.換羽期のため
鳥には換羽期があり、カナリアも同様に見られます。
換羽期とは古い羽根が抜けて、新しい羽根に生え変わる時期のことを言います。
換羽は季節の変化などによって行われます。
でも飼育されているカナリアの換羽期は、野性の鳥とは違います。
室温管理がされていることで、時期がはっきりしない面があります。
カナリアの換羽は、個体差がありますが、年に1回から2回くらい行われます。
換羽期はエネルギーをかなり消費するので、全然鳴かなくなることがあります。
精神的に不安定になったり、体調を崩してしまうカナリアもいます。
そのため飼い主の配慮が必要になります。
落ち着いた環境を作ってあげたり、栄養バランスのとれた食事を与えるようにしましょう。
また換羽がかなり長びいたり、新しい羽根の形がおかしいという場合は、病気の可能性もあります。
気になる症状が見られたら、獣医師に相談するようにしましょう。
3.繁殖期ではないから
以前は美しく鳴いていたカナリアが、突然鳴かなくなる時があります。
鳴かない時は、様々な原因が考えられます。
その一つに繁殖期ではないから、という可能性もあります。
カナリアは繁殖期になると発情して、元気に鳴くようになります。
だいたい春から夏になると、繁殖期を迎えるようになります。
一方で秋から冬になると、あまり鳴かなくなることもあります。
また繁殖期が終わると、全然鳴かないというケースも見られます。
でもカナリアの発情が続いてしまうと、カラダに負担がかかってしまいます。
美しい声を聞きたいからと言って、無理に発情を促すような行動は避けましょう。
4.高齢であったり、寿命が近づいている
カナリアは高齢になると、人間と同様、カラダの機能が衰えていきます。
見た目は変わらなくても、若い頃よりも体力は落ちていきます。
そのためカナリアが高齢になると、鳴かなくなることがあります。
寿命が近づいてくると、全然鳴かない、というケースも見られます。
カナリアの寿命は個体差がありますが、だいたい10年くらいと言われています。
カナリアに限らず、生き物には寿命があるので、仕方のないことです。
でも飼い主が様々な配慮をすることで、長生きさせることはできます。
食事は栄養バランスを考えながら、与えるようにしましょう。
またカナリアは暑さ寒さに弱い面もあります。
特に高齢のカナリアでは、室温管理も重要になります。
できるだけストレスのない環境で、過ごせるような配慮をしましょう。
5.病気にかかっている
カナリアが病気になると、元気がなくなったり、食欲がなくなることがあります。
また体調が悪いと、全然鳴かなくなる時もあるので、注意が必要です。
野性の鳥は敵に狙われる可能性があるので、弱っている状態を見せようとはしません。
このように病気を隠そうとする習性は、ペットのカナリアでも見られることです。
そのため飼い主はわずかな様子の変化を、見逃さないことが大切です。
またカナリアに限らず鳥の病気は、早期発見、早期治療が重要になります。
カナリアの仕草や行動の他に、フンの状態も健康のバロメーターになります。
下痢などは見られないか、フンの量や性状を、しっかりと観察するようにしましょう。
少しでもおかしいと感じたら、すぐに動物病院に受診するようにしましょう。
カナリアの様子の変化を、見逃さないようにしよう
カナリアをお迎えした時は、環境になじめず、全然鳴かないことがあります。
また換羽期の時や、繁殖期ではない時も、鳴かないことが多いです。
でも病気の可能性もあるので、注意が必要です。
そのため普段からカナリアの様子の変化を、見逃さないようにしましょう。
様子がおかしい場合は、早急に動物病院に受診することが大切です。