文鳥のオスメスの見分け方。文鳥の性別を見極めよう

文鳥は外見的な性差がほぼなく、オスメスの見分け方の難しい鳥です。

ですが、オスメスでかかる病気も違うこともあり、飼い主さんとしては性別は知っておきたいですよね。

そこで今回は文鳥のオスメスの見分け方をご紹介します。

外見はオスは男らしく、メスは女らしい

やはりオスはメスに比べて身体が大きいです。

体重も重たく、体重が25g以上ならオスの場合がほとんどと言われています。

頭の形が平たく四角いものはオス、丸いものはメスです。

目のまわりを囲む部分(アイリングといいます)が太めで色が濃く、赤くはっきりしているのはオスです。

メスは細めで淡い色となります。

またアイリングが途切れている場合メスだという説もあります。

さらに、目が大きく、アーモンド形の切れ長なのはオスです。

メスは目が丸く小さめです。

他にも、上のくちばしのアーチが高く、丸く盛り上がった形なのはオスです。

反対に、メスは小さめで細い形です。

また、アイリング同様くちばしもオスのほうが濃い赤色になります。

その他、頬は盛り上がっているのはオスです。

メスはゆるやかな丸みです。

足に関しても違いがあり、オスの足はメスより太く、指も大きめです。

またオスは堂々とした立ち姿のことが多く、メスはちょこんとした印象です。

容姿に関して総括すると、オスのほうが赤が鮮やかでがっちりした男らしい容姿で、メスは淡めで優しげな女らしい容姿と言えるでしょう。

ただ栄養状態が良くないと赤の発色が薄くなる場合があるので、健康なオスメスで比較した場合に限ります。

ただ成鳥になる過程で変わって行くものであり、雛のうちはほぼ差がなく、見た目での判断はできません。

獣医さんや小鳥屋さんでも雛の性別の正確な判定はできないでしょう。

希望の性別がある場合は、成鳥を選ぶのが良いでしょう。

オスはぐぜりとさえずりをする、メスはもの静か

オスは求愛のときにメスに対し歌を歌い、さえずります。

歌が気に入ってもらえないとメスとペアになれないのです。

ですので生後3ヶ月くらい経つと本能から歌の練習を始めます。

これが「ぐぜり」です。

最初は「ぐじゅぐじゅ」「うじゅうじゅ」とつぶやいたり、「コロコロコロ」「キュルキュル」という音を出します。

音を出すことに慣れてくると「ぐぜり」のあとに「キュルルルピーヨピーヨ」「ポピピピチーヨチーヨ」のように長短の鳴き声で節回しをするようになります。

それを何度も練習するようになります。

ぐぜり始めの時期は早熟な子と奥手の子で変わりますが、成鳥の頃にはだいたいのオスがマイソングを持ちます。

ですので、成鳥になる半年頃までにぐぜりもさえずりもないようなら、メスの可能性が高いということです。

メスはあまり鳴きません。

鳴いても「ピッ」「チイチイ」というような、短い声を出すことが多いです。

オスは性格が激しく、メスはおとなしい

小鳥はメスのほうが気が強いものが多いのですが、文鳥に関してはオスのほうが圧倒的に気が強いです。

文鳥はとりわけ感情的な鳥ですが、喜怒哀楽が激しくともかくすぐ怒る、好き嫌いが激しい、ケンカをしがち、飼い主に怒られると反抗的態度を見せるという様子があればそれはオスです。

恐怖に対しても反応が大きく、見慣れないものに極端に怯えたり、パニックを起こすのもオスに多く見られます。

メスは穏やかで控えめで波のない性格の場合が多いです。

活動的なオスに惹かれるように、人間に対しても元気よく話しかけてくれたり、指に乗るよう促してくれたりするようなアクションのある人の方へ懐くという特徴もあります。

求愛行動が見られたらオス?

オスはメスを誘うときにマイソングを歌いながら首を上下に振ります。

そしてぴょんぴょんとダンスのように飛び跳ねます。

このダンスをするのもオスの可能性が高いといえます。

しかし、オスが求愛しているから相手はメスだと限らないのが文鳥の困ったところです。

もちろんほとんどがオスメスのペアなのですが、ごくたまにオスにオスが求愛してしまうこともあります。

また、オス同士で交尾の真似をしてしまう場合もあるので、ペアになっているから必ずオスメスとも限りません。

ペアで唯一絶対オスメスだと言えるのは「卵を生んだらメス」「その卵から雛が生まれた(=有精卵)ら、相手はオス」ということだけです。

他に性差で目立つ行動といえば、メスのほうが縄張り意識が強くケージ内に手を入れたりすると怒ります。

オスは逆に好奇心が強くケージの外へ出たがる傾向があります。

文鳥のオスメスを見分けよう

文鳥のオスメスの見分けは本当に難しく、中にはさえずりがうまいメスもいればダンスしないオスもいます。

採血で遺伝子検査をすれば性別は正確にわかりますが、小さな身体から血を抜くことことと文鳥の苦痛と恐怖を考えると避けたいところです。

愛鳥をよく観察して、上記の特徴と見合わせてみてください。

総合的に見ればきっとオスメスの判断ができるはずです。