文鳥にとってケージは家であり、一生のほとんどをそこで送るものとなります。
その為、ケージの選択は大切です。
しかしケージは種類が多く出回っており、どういったケージを選択したら良いのかは、難しく分かりにくいものです。
そこで今回は文鳥のケージの選び方をご紹介します。
ケージの大きさ
様々な種類が出ている文鳥ですが、もともとはインドネシアなどの東南アジア地方に分布していた野生の鳥です。
その為、ケージは広ければ広い程が良いです。
しかし、ご家庭によってはケージを置くスペースを確保できない場合もあると思います。
その場合、まずは1羽で飼うのか、2羽で飼うのかでケージの大きさを決めてください。
1羽の場合、(幅+奥行き)60~80cm程度、(高さ)40~45cm程度あるものを選んでください。
ケージの外で遊ばせない飼い方をする場合は、文鳥が運動不足にならない為にも、前記のケージの中でも大きめのものを選びましょう。
2羽の場合は1羽の場合より、もう一回り以上大きいものを選んでください。
ケージの形状
一般的には四角い形状をしたタイプのものが、最も多く出まわっております。
中には円柱のような形をしたものや、それ以外の形状をした変わったケージもあります。
文鳥にとって大切なのは広さなので、形状は自分の気にいった好きな形状を選んでください。
その場合にも、高さは40~45cm程度あるものを選びましょう。
手乗りとして育てる場合には、前面の扉が開放し易いものを選ぶと良いです。
掃除のしやすさ
不衛生な状態にケージをしておくと、雑菌が繁殖しやすい環境となり、文鳥の病気にかかるリスクが高まります。
病気を予防する為にも、ケージ内の清掃は毎日することをオススメします。
その為、ケージを清掃する際に掃除がしやすいかどうかも、ケージを選択する時のポイントとなります。
ケージの中には、糞切り網といって、鳥の糞が付かないようにケージの底から少し高い位置に網のあるものもありますので、そちらを購入すると良いでしょう。
糞切り網がない場合、体に糞が付いたり、落ちてしまったエサを文鳥が食べるときにクチバシに糞がついたりしてしまう恐れがあります。
また、底部分が掃除のしやすいように引き出しの出来るケージもあります。
いずれにしても、実際に自分が掃除をする時に、作業をしやすいかどうかを想像しながらケージを選ぶと良いでしょう。
ケージの付属品
ケージの中には、エサ箱や水やり箱が必要です。
また、止まり木枝なども必要になります。
後付けする場合は、それらの設置が出来るケージであるかも一緒に確認しておくと良いでしょう。
初めから付属品として付いているものも多くありますので、迷った場合はそちらを購入すると良いでしょう。
また、文鳥は、ブランコ・鏡などのおもちゃでも遊びますが、これらも付属品としてケージに付いているものもあります。
ブランコで遊ばせたい場合は、成鳥になってからであると怖がって乗らない事もありますので、出来るだけ幼鳥の時点から、入れておきましょう。
さらに、文鳥は水浴びも好きです。
付属品として水浴び用品を売っている事は少ないので、付いていない場合は別購入してください。
その際、水浴び時に、水が飛び散ることもあるのでケージの底に敷くトレイ等も考えておきましょう。
エサやり・水やりのしやすさ
エサやり・水やりの際に、開けたケージの扉から文鳥がケージから逃げてしまうことも少なくありません。
放し飼いをしていないご家庭では、そのまま窓から家の外まで逃げて戻らなくなることもあります。
その為、エサやり・水やりび作業がやりやすいかも見ておきましょう。
エサ入れ・水入れ容器はケージの内側に引っかけて使うタイプが多いです。
初めからセットで購入する場合は、エサやり・水やり用のドアが設けられているものもありますので、迷った場合はそちらを選ぶと良いでしょう。
材質・重さ
材質は、一般的な金属(スチールなど)で出来たケージの他に、錆びにくいステンレス製や、風情のある木製・竹製などがあります。
木製・竹製は、掃除の際に一般的なケージに比べると汚れが落ちにくいです。
中には、格子状では無い、ケージ内が良く見える透明な樹脂製のものも出回っておりますが、通気性が悪くなったり、夏場の温度が高くなってしまったりすることもあるので、注意が必要です。
ケージごと持ち運びをする可能性がある場合は、重さも重要なケージ選びのポイントとなります。
持ち運びの予定が無い場合でも、掃除の際にケージを持ちあげる作業も想定されますので、重さも確認しておきましょう。
重さは当然、材質と大きさで変わってきます。
実際に店頭などで、持つことが出来る環境であれば、確認することをオススメします。
文鳥が快適に過ごせるケージを選ぼう
ケージを選ぶときに最も重要なのは、文鳥にとってどういったケージが過ごしやすいかということです。
その次に、作業性などを考慮し予算にあったケージを選択してみてください。