カワイイ文鳥ですが、彼らの噛み付きに悩んでいる飼い主の方も多いとか。
そこには一体どんな感情・意味があるのでしょうか。
何かを確かめている
文鳥は生後二ヶ月を過ぎたあたりから、自分の周りにあるものが一体何かを覚えるために、噛んで確認をするようです。
人間の赤ちゃんが何でも口に入れてしまうのと同じですね。
この時期は噛む力もそれほど強くなく、ほとんど甘噛みみたいなものらしいので、手などを噛まれてもさほど痛くないとか。
それはもう手当たり次第にカプカプ噛み付くということです。
その仕草を想像すると、とても愛らしく感じます。
換羽期でイライラしている
文鳥は年に一度の換羽期に全身の羽が生え替わります。
この時期はホルモンバランスが崩れ神経質になり、常にイライラしているようです。
人間にも同じような時期がありますよね。
彼らも思う通りに体が動かないのが、もどかしいのかもしれません。
そんなときは無理にコミュニケーションを取ろうとせずに、そっとしておいてあげましょう。
若い鳥であれば、一ヶ月ほどで生え替わるようです。
また、秋から春にかけて訪れる発情期にも一時的に攻撃性が増すようです。
自立の練習
文鳥は生後六~七ヶ月程になるとエサ取りの練習を始めます。
この時期の噛み方は手加減などなしで、人が噛まれるとかなりの痛みを感じるほど。
これは文鳥達にしてみたら自然界で生きていくための当然の訓練です。
噛まれたときは強く叱るよりも、軽く息を吹きかけるなどして、噛むと嫌なことがあるということを覚えさてあげましょう。
そして、大声を出すことは絶対に避けましょう。
一度「人間は怖い、危険」と思ってしまうと、「敵」と判断されてしまいます。
それでは懐いてもらえない上に、更に攻撃的になってしまうかもしれません。
叱るにしても「ダメ」「痛いでしょ」など、シンプルな言葉で教えてあげましょう。
遊びのつもり
彼らにとっては遊びのつもりで噛みつくケースです。
どの程度の力で噛めば痛くないのかを理解していないだけ。
悪気はないのです。
また、似たような感覚で、羽繕いのつもりだったりするときもあるようです。
これも知っていると、とても可愛いと思えるのですが…痛いものは痛いですよね。
しかし、噛まれたときに高い声をあげたり、振り払ったりすると、噛んだことによって喜んでいると思われてしまい逆効果になるそうです。
上記した通り、短い言葉でわかりやすく叱りましょう。
噛むのを止めたら、褒めてあげることも忘れずに。
自分より立場が下と思っている
文鳥を遊ばせようと手に乗せるとき、自分の肩よりも高い位置にしてしまうと、自分は飼い主よりも立場が上だと思ってしまい、噛まれやすくなります。
鳥全般、物理的な高さで立場を解釈すると言われているので、なるべく高い位置で遊ばせるのは控えましょう。
また、文鳥を怖がっている人も噛まれやすいようです。
彼らは賢く敏感に、そういった感情を察知し、自分が勝てると思った相手には攻撃を仕掛けるようですね。
不満がある
例えば、眠っているところを無理やり巣から出された、近頃、全然構ってくれなかったなどなど。
また、文鳥は人によく懐く分、嫉妬深いようで、自分以外のペットを可愛がっている姿を見ると不機嫌になってしまうとか。
なんだか恋人同士のようですね。
そう、文鳥はとても喜怒哀楽がわかりやすい動物です。
噛まれたときは怯まないこと
噛まれた時には、まずは怯まないことが大切です。
高い声を出しながら大きなリアクションを取ると喜んでくれたと思われてしまいます。
大声を出して怒ることも厳禁。
淡々と低めのトーンで「痛いでしょ」など、短い言葉でしっかり叱る。
文鳥が目をそらすまで、目をジッと見つめるのも効果的だそうです。
そして、噛むのをやめたらしっかり褒めてあげる。
噛んだらゲージにしまってしまうというのも一つの方法で「コレをやってしまうと遊ばせてもらえないんだ」と関連付けさせるのも大切。
しつけのコツは「ダメなことを叱る」より「出来たことを褒める」が優先です。
文鳥に噛まれても怒鳴らない
初めて噛まれたときはビックリするかもしれません。
しかし、叱る前にまず、「何故?」と考えてみましょう。
彼らの噛み付くという仕草の中にもたくさんの理由があり、それを飼い主である人間が知ろうとして初めて信頼関係を結んでいけるのです。
また、そうなっていくためには彼らに対する我々からの愛情があることが大前提です。
叱るときにすら、しっかりと愛をこめましょう。