【ハヤブサの特徴】性格・寿命・生態・スピード・狩り

最終更新日:2016年11月5日

「ハヤブサ」という名前を聞くと、新幹線の名前にもなったりして、とにかく早いというイメージがありますよね。

大きな体から漂う猛禽類特有の凛々しさやワイルドさを感じさせて、他のものを寄せ付けないような格好良さがあります。

しかし、あまり家庭用のペットとしては馴染みがなく、あまり詳しい生態については知らないことが多いのではないでしょうか。

そんなハヤブサの特徴をご紹介します。

1.ハヤブサの体の特徴

ハヤブサの成鳥の体長は、オスで約40cm、メスだと約50cmくらいに成長します。

他の鳥にもよく見られますが、メスの方が少し大きく成長するようですね。

身近な鳥で言うと、街でよく見かけるカラスと同じくらいのサイズ感です。

ハヤブサは頭部から背中、それから大きな翼にかけては黒や青みがかった黒をしています。

喉から下やお腹の部分にかけては白く、黒い横縞が入っています。

くちばしは黒がベースの色で、コントラストはあるものの、体全体は控えめな色と言っていいでしょう。

ハヤブサというと、なんといってもその飛んでいるときの俊敏な動きを連想しますよね。

両翼を広げたときには1メートル以上の幅になり、かなりの迫力があります。

獲物を掴むための後ろ肢は黄色く、とても掴む力が強く、がっちりとした作りになっています。


2.ハヤブサの生態

ハヤブサの学名はFalcoperegrinusと言いますが、そのうちperegrinusは「放浪する」という意味があります。

その名前の通り、中には生涯の中で1万kmを優に超える、かなりの長距離を移動するものもいたりします。

ハヤブサの分布はかなり広く、南極を除く世界に分布しています。

寒い地域に住むハヤブサは、冬場になると温かい地域へと移動して越冬するものがいます。

日本でよく見かけるハヤブサは一年中生息しているものですが、冬に越冬のために訪れるようなハヤブサもいます。

ハヤブサはもともと巣を作るような鳥ではありません。

春になると崖などのくぼみに留まり、そこで卵を産み、繁殖や子育てをしています。

最近では、街中のビルなどの人工建築物で卵を産んだりするハヤブサも見られたりします。

卵から生まれてから大人になるまでには2年を要します。

大きくなるまでに時間がかかりますが、ハヤブサの寿命は大体12~16年と言われています。

3.ハヤブサは世界でも最速クラスの鳥

多くの人の中では、ハヤブサ=速く飛ぶ鳥というイメージがあります。

それもそのはずで、ハヤブサという名前自体が、「早い翼」から転じたと考えられています。

実際にそのイメージ通り、狩りなどで降下するときのスピードは時速300kmを超えることがあります。

あるテレビ番組の実験では、なんと降下時に時速390kmを記録したそうです。


4.ハヤブサの狩り

ハヤブサは肉食の猛禽類であり、主にスズメやハトなどの小型の鳥を食べています。

猛スピードで降下することができるという飛行能力を最大限に生かした狩りをいっています。

その狩りの方法は、まさにそのすさまじい速度とパワーに圧倒されてしまいます。

ハヤブサは目がとてもよく、上空のかなり離れたとことからゆっくりと下にいる獲物を見定めます。

しっかりと獲物を定めると、上空から猛スピードでターゲットに向かって急降下します。

その勢いで獲物を蹴り落としたり、後ろ肢で鷲掴みにしたりするワイルドな狩りの方法です。

何度も獲物を蹴り落として弱らせたり、降下するときの速度を使って水面に叩きつけて気絶させたりしています。

5.ハヤブサの祖先はインコやオウムの仲間

そんな派手な狩りの手法や、そのシャープな姿からはタカやワシに近いイメージがあります。

しかし、最近の研究でDNAの解析が進み、ハヤブサの祖先についていろいろとわかってきました。

その結果、なんと祖先はインコやオウムと同じ仲間であるということが判明しています。

よく見てみると、そのくりっとした目や止まっているときの表情から、少し愛嬌やそうした面影を感じ取ることもできます。

インコの仲間の中には、海外では雑食性のものがいたりします。

長い歴史の中で、それぞれの環境に適用していった結果なのかもしれませんね。


6.ハヤブサと人間社会との関わり

ハヤブサは意外に人間社会との関わりも多い鳥です。

都市部でも生きていくことができるので、他の鳥を避けるために放たれたりすることが多くなります。

日本でも、空港において、鳥が飛行機のエンジンに巻き込まれてしまうのを防ぐためにハヤブサが利用されています。

きちんとしつければ、鷹狩りとして利用することもできるような賢い鳥でもあったりします。

そんなハヤブサですが、残念ながら日本では段々と生息数が減ってきています。

山間部の開発や自然破壊が進むにつれ、生息場所が少なくなっているのが大きな理由です。

そのため、1993年には国内希少野生動植物に指定されています。

日本では野生のハヤブサを飼うことは禁止されていますが、正規輸入されたものであればペットとして飼育することができます。

ハヤブサのことを知ろう

すごい運動能力で、獰猛なイメージもあるハヤブサですが、いろいろな生態を知ると意外な面もありますよね。

遠い昔、インコやオウムと同じルーツがあると聞くと、なんとなくその姿に可愛らしさを感じてしまいます。

まじまじとその顔や仕草を見てみると、きっと新たな発見もあるでしょう。

よく公園などで見るドバトをエサにしていると聞くと、ちょっと近付きにくさを感じたりもします。

しかし、空港での鳥避けでも活躍していると聞くと、「なるほどな」とも思って関心してしまいますよね。

都会で見かけることがあるので、こうした生態を知ることで、ハヤブサに少し親近感が湧いてくるのではないでしょうか。

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