小鳥を飼うときに、ヒナから育てるのは大変ですね。

また、ペットショップで売れ残ってしまって成鳥になっているけど、気に入ったので仲良くなりたい、と思ったことはありませんか?

成鳥だからなつかない、ということはありません。

小鳥のキモチを理解して、仲良くなる方法をご紹介します。

1.とにかく怖がらせない

ペットショップや元の飼い主さんの家では落ち着いて見えた成鳥。

判断力や警戒心を持っている成鳥だからこそ、突然知らない人間のところに連れて来られて戸惑っているはずです。

あなただったら、いきなり知らない人の家に連れて来られても平気でいられますか?

まず、あなたとあなたの家が、安全で安心できる場所だということを理解してもらえるように、最初はとにかく驚かさないように気をつけましょう。

鳥カゴの側を通るときも、大きな足音は厳禁です。

あなたの家にお迎えしてから最初の数日は、カゴから出して遊びたいのを我慢して、まず新しい家とカゴに慣れてもらうことを優先しましょう。

生まれたときから成鳥になるまで、違う環境で生活してきたのですから、緊張しているはずです。

エサをとりかえるとき、菜っ葉をあげるとき、小鳥はカゴの中で驚いてバタバタと暴れるでしょうが、なるべくゆっくりと手を動かして、小鳥にさわらないようにしてください。

そうすることで、この人間の手は、危害を加えるものではないと認識してくれるでしょう。

2.小鳥に話しかける

小鳥は鳴き声でコミュニケーションをとる生き物ですので、やさしい声で、たくさん話しかけてあげてください。

特に成鳥であれば、今まで世話をしてくれていた人の顔や声を覚えていますから、新しい飼い主さんに慣れるまで、時間が必要です。

また、他の鳥さんと一緒に生活していた鳥さんの場合、最初は人間とは少し距離を置く傾向があります。

カゴの側を通りかかるとき、「○○ちゃん、おかよう」「○○ちゃん、いい子だね」など、とにかく褒めてあげてください。

もちろん言葉の意味は理解できませんが、気持ちは伝わるものです。

やさしく穏やかな声で話しかけることがポイントです。

大声を出してはいけません。

小鳥はあなたの声を聞いて、今までとは違うけど、この人間も、安心できる相手だな、と認識して覚えてくれるでしょう。

やがて名前を呼ぶと、返事をしてくれるようになります。

そしてこの習慣は、小鳥をお迎えした日から、生涯にわたってずっと続けてください。

小鳥は信頼できる人とコミュニケーションをとることで幸せを感じます。

3.食べ物で安心させる

人間の手を見てバタバタしないようになってきたら、新しい環境になじんできたと思っていいでしょう。

このタイミングで、手からエサをあげてみるといいでしょう。

小鳥にとって、エサをあげるという行為は、求愛行動です。

エサをもらうことで安心し、信頼します。

このとき人間の食べ物はあげてはいけません。

必ず小鳥用のエサ、もしくは菜っ葉をあげてください。

鳥さんの種類によっては、果物をあげてみるのもいいでしょう。

鳥さんがあなたの手からエサをついばんでくれた瞬間、どんなに嬉しくても、手を動かしたり声をあげて喜ばないようにしてください。

小鳥は弱い生き物です。

なにか新しいことをしたときに強い衝撃を受けると、それは怖いことだ、と認識してしまう可能性があります。

この人のエサを食べても怖いことはなにも起こらなかったと認識してもらえるように、騒がないように気をつけましょう。

そして手からエサを食べてくれるようになったら、そろそろ手に乗ってくれるかもしれません。

最初はカゴの中に指を入れて、鳥さんの反応を見ましょう。

指に乗ってくれたら、そのままカゴから出して見てもいいでしょう。

もし指を噛むようなら、そっと指をひっこめてください。

鳥さんが噛む理由は、敵意があるからではありません。

大丈夫かな?と確認していることもあれば、怖くておびえているのかもしれません。

もう少し時間をかけて、ゆっくり信頼してもらえるように待ちましょう。

3.カゴから出して遊ぶ

この段階までくるのに、相当日数がかかると思います。

成鳥は警戒心が強いので、1ヶ月以上かかっても不思議ではありません。

ようやく鳥さんが新しい家と飼い主に慣れて、一緒に遊べるようになるというのは、本当に感動するものです。

ここでもやはり、大きな音を立てるのは厳禁です。

静かに鳥さんの冒険を見守ってあげてください。

もちろん、窓をしっかりとカギをかけて、ドアも閉めて、鳥さんがパニックになって外に出てしまわないように気をつけましょう。

鳥さんはパニックになると、とにかく遠くに飛んで行こうとしますが、成鳥ですので、飛ぶ力はそれなりにあるものです。

ですから窓とドアを閉めることと、驚かさないことは鉄則です。

危険がない限り、部屋の中では鳥さんの好きなようにさせてあげましょう。

やがて鳥さんの方から、あなたのところに来てくれるはずです。

指や肩、頭に乗って安心してくれたら、もう大丈夫です。

その信頼を裏切らないように、鳥さんを大切に可愛がってあげてください。

成鳥に手乗りしてもらおう

手乗りというのは信頼の証です。

成鳥の場合、その信頼を得るまでに、相当な時間がかかります。

特にお迎えして最初の数日は、本当になついてくれるかな?と不安でいっぱいでしょう。

あせらず、ゆっくりと、信頼関係を築いてください。

成鳥になるまで違う環境で生きてきたので、ほんの数日で、新しい人間にはなつきません。

けれどもひとたび信頼関係を築いてしまえば、恋人のようにあなたを愛してくれることでしょう。