犬がズボンや服の裾を噛んだりする時には、どのようにするのがよいのでしょうか。

せっかくの洋服が汚れてしまったり、その強さによっては破けてしまったりするかもしれません。

犬が服を噛む時の気持ちや、その対処法についてご紹介します。

すぐにダメだと伝える

犬が人の服を噛んだりするのには、実はいろいろな理由があります。

しかし、いずれにせよ、そのまま甘やかしてしまうと癖になるので、きっぱりとやめさせる必要があります。

噛んだらすぐに、毅然とした態度で「ダメ」と伝えるようにしましょう。

しつけの時のポイントは、低い声で、しっかりと犬の目を見ながら伝えることです。

笑いながら行ったり、優しく声をかけたりすると、犬は遊んでくれていると勘違いします。

結果として、噛み癖がひどくなってしまうので、メリハリをつけることが大切です。

噛む理由は3つ

犬が飼い主の服を噛んだりする行為には、大きく3つの理由が考えられます。

噛むことをやめさせるということは同じですが、少しずつ対処法が異なります。

一つは歯の生え変わりなどで、口の中が痒いのでとにかく噛むというパターンです。

他には、感情の表現だったり、ただ単に遊びだと思っているということも考えられます。

どういった理由にしろ、大切な服や部屋のマットやクッションを噛むのはやめさせなければなりません。

犬が噛む理由について飼い主が考えることによって、早く解消に向かうでしょう。

口の中が痒い

もし犬がまだ小さい場合は、歯の生え変わりのタイミングかもしれません。

生え変わりの時期には口の中がムズムズするので、何でもかんでも噛みたがるようになります。

服は飼い主のにおいがついているので、安心するのかもしれません。

こういう場合は、噛んでもいいようなタオルなど、服の代わりになるおもちゃを与えます。

服を噛んでくる時には、「これ」と渡してあげて、噛んでもよいものと悪いものを認識させます。

犬は生まれてから半年くらいで、歯の生え変わるタイミングを迎えます。

一時的なもので落ち着いてくれればよいのですが、この時に服を噛んではいけないことを教えないとエスカレートすることがあります。

嬉しさの感情表現

大人になった犬の場合には、構ってほしいアピールかもしれません。

犬に留守番をさせて、家に帰ってきた直後に、興奮して噛んだりすることがあるのではないでしょうか。

嬉しさのあまり、感情表現が行き過ぎてしまっているパターンです。

こういう時も、「よしよし」と撫でたり、噛む行為を見過ごすのは危険です。

「噛むと良いことがある」「ご褒美がもらえる」と思い込んでしまうと、何かあるたびに噛むようになります。

さっと服から引き離して注意をした後に、なるべく構わないように淡々と過ごすようにしましょう。

ご飯の支度をしたりして、犬に噛む必要がないことを覚えてもらうように心がけましょう。

遊びの一つだと思っている

しつこく噛んだりする時には、服を噛んだり、引っ張ったりするのが遊びになっている可能性があります。

服を噛んだ時に飼い主が困っていたり、引き離すためにじゃれてくれるのを楽しんでいるのです。

これがいちばん厄介なパターンで、この癖を直すのにはちょっと時間がかかります。

こういう時には怒りたいのも山々なのですが、冷静に対処するようにしましょう。

一度犬をケージに入れたり、別室に移したりして、クールダウンしてもらいます。

最初は嫌がると思いますが、しばらくして犬が諦めて大人しくなってくれるのを待つようにします。

「服を噛むとケージに入れられて遊んでくれなくなる」と覚えてくれるまで、何度でも繰り返し教えることが必要です。

小さな頃からしっかりと教える

犬を飼い始めた頃には、可愛さのあまり多くの人が溺愛してしつけが甘くなりがちです。

甘噛みや服を噛んだりすることも、しょうがないな~と見過ごしてしまうことも多いでしょう。

しかし、大人になってからのしつけは、子犬の頃よりも時間と忍耐を必要とします。

こうした癖は早いうちに直しておかないとなりません。

また、犬が大きくなって力が強くなってくると、ケガをしたり、服を台無しにされたりすることもあります。

自分だけならよいものの、来客や散歩などで家族以外にも迷惑をかける可能性があります。

気が付いた時に、すぐに教えるようにするのも飼い主の責任の一つだと考えましょう。

服やズボンを噛んでくる犬の心理と対処法を知ろう

ついつい飼っている犬には甘くなりがちですが、服を噛んだりするのは放置してはいけません。

ほとんどの犬は、きちんと教えてあげることで、しっかりと学習してくれます。

こうした服を噛むような行動は、犬が人に感情や欲求を伝えるための手段としていることが多いです。

飼い主としては、それをしっかりと受け止めた上で、「噛まなくてもわかっているよ」と犬にわかるようにしてあげることが大切です。