倒れるハムスター

飼育していたハムスターが、突然死んでしまったという経験がある人もいるでしょう。

ハムスターにも寿命はあります。

天寿を全うしたなら仕方ありませんが、突然死んでしまうような原因は、どんなケースがあるのでしょうか。

先天性による原因

心臓や肺に先天性の病気がもともとあった場合に起こります。

ハムスターをペットショップで購入する時、まずボディチェックを行います。

鼻水は出ていないか、下痢はしていないかといったことです。

そこで健康だとわかってから飼い主は同意して購入します。

でも先天性の病気が潜んでいるかは、事前にわからないことです。

死因が明らかでない場合、医師でも判断が難しいと言われます。

こういったケースの時、死因が先天性の病気だったと疑うケースが多いです。

場合によってはハムスターを家族に迎え入れてから、数日もたたないうちに突然死が見られるケースもあります。

腫瘍、下痢などの病気による原因

ハムスターを飼育している間に、腫瘍や下痢などの病気にかかってしまうケースもあります。

何らかの病気が原因で突然死が起こることもあります。

ハムスターの体にできものがあると腫瘍の可能性があります。

また下痢も多くみられる症状です。

特にジャンガリアンハムスターなど体の小さいハムスターは、下痢が続いて死んでしまうこともあります。

異変が見られた時はすぐに病院へ行き治療をしてもらいましょう。

自己判断での対処は危険です。

日頃から便や尿の状態も観察するようにしましょう。

病気のサインが出ているかもしれません。

早期発見をすることで助かる確率も高くなります。

ハムスターが健康な時から診察してもらえる病院を予め見つけておきます。

ハムスターを診てもらえる病院が限られるからです。

こういった異常ケースに備え普段使用しているケージの他に、外出に便利なキャリーケースも準備しておきましょう。

落下して頭部を強打したケース

ハムスターは成長するにつれ、色々なことを覚えます。

ケージをつたって高い所によじ登ったりします。

特に金網タイプのケージによく見られる行動です。

高い所から転落して頭部を打つと、その場で立ち上がって元気に行動していても、ある日突然死んでしまうケースもあります。

ハムスターもおとなしいタイプから活発なタイプまで性格もまちまちです。

活発でイタズラ好きのハムスターの場合、転落して頭部を強打するケースが多く見られます。

このタイプのハムスターは水槽型のケージを使用するなどして、むやみによじ登ってジャングルジムなどができないようにするなど対処が必要です。

またケージの中に高さのあるグッズを置かないなど、転落を防ぐ工夫も大切です。

ハムスターが遊べるグッズは沢山あります。

危険だからケージの中に何も置かないとかえってストレスを招くので、ハムスターの性格を見極めながらグッズを置いてあげるようにしましょう。

飼育環境の変化による原因

ハムスターはストレスに弱い動物だと言われています。

ケージの掃除をして臭いが消えてしまっただけでも落ち着きがなくなります。

特にハムスターは急激な環境の変化を嫌います。

ストレスがたまって死んでしまうケースもあります。

またペットショップで購入したばかりのハムスターは注意が必要です。

ケージや周囲の環境の変化できょろきょろしているケースもみられます。

最低でも3日から7日位はハムスターのボディタッチなどはやめて、静かに見守るようにしましょう。

慣れてきた後もできるだけ同じ位置に巣箱やトイレを設置するようにします。

ハムスターは行動でストレスがたまっているかわかります。

何かを訴えているときはケージをかじったり、あちこち走り回ったりします。

逆に暑い時は寝そべっています。

ハムスターが快適に過ごせる温度を確保したり、日中は静かに過ごせるような場所にケージを置きましょう。

ケージ内のエサが極端に少なかったり、全くない状態

ハムスターはエサをため込む習性があります。

エサが極端に少なかったり全くない日が続くと、異常行動の後に突然死んでしまうケースもあります。

忙しくてエサ箱が空っぽの日がないように心掛けましょう。

また肥満予防のダイエットのため、極端にエサを少なくするのも問題です。

エサが少なくなると、ハムスターも不安になりストレスがかかります。

やがて完全にエサがなくなると餓えてしまいます。

ハムスターの体重をこまめに計測して、適切なエサの量を与えるようにします。

そのエサにもよりますが、たいていパッケージに量の基準が記載されています。

事前に把握しておきましょう。

ハムスターの突然死を防いでいこう

このようにハムスターが突然死する原因は様々です。

先天性のようなケースは防ぎようがないので仕方ありません。

でも毎日ハムスターに触れ合っていれば、飼い主の観察力は日に日に増していくはずです。

ハムスターの異常行動や体の変化に、いちはやく気づくことが重要です。

飼い主自身もハムスターができるだけ長生きしてくれるよう、鋭い観察力を身につけましょう。