ハムスター

小さくてちょこまかと動く、ふわふわのハムスター。

ケージの中のかわいらしい彼らの姿を見れば、きっと癒されることでしょう。

ペットショップで安価に購入できることもあって、人気のペットです。

ですが、ハムスターたちは繊細でストレスに弱く、飼育するのに注意が必要になります。

そこで、この記事ではハムスターの飼い方に関する注意点をご紹介します。

あまり頻繁に触らない

ふわふわとして小さなハムスターを撫でてみたいと思うのは、仕方のないことかもしれません。

ですが、人間の方からみれば撫でてかわいがっているだけのつもりでも、ハムスターから見れば巨大な人間の手で触れられるというのはストレスです。

それに、ハムスターは自分の臭いで安心する動物なので自分の身体に人の臭いがついてしまうと不安になってしまいます。

ハムスターはストレスに弱く、ちょっとしたことで体調を崩してしまう動物です。

触って可愛がってあげたい気持ちを抑えて、なるべくハムスターには触らないようにしましょう。

ひまわりの種ばかりをあげない

ハムスターの餌といえば、ひまわりの種というイメージがあります。

実際、ハムスターはひまわりの種が大好きで、与えると喜んで食べます。

ですが、それは人間でいうおやつを喜んで食べているのと同じで、ひまわりの種を主食にするのは考えものです。

ひまわりの種は栄養が偏っており、毎日のように与えているとハムスターが太っていき、病気になってしまう可能性があります。

ひまわりの種を与える頻度は数日に一回程度に抑えておいて、普段は市販のハムスター用ペレットを与えましょう。

ハムスター用ペレットはハムスターに必要な栄養を計算してさまざまなものを粉末にし、固形にしたもので、バランス良く栄養を摂取することができます。

複数匹を同じケージで飼わない

ハムスターがケージに一匹だけでは寂しいだろうから、別のハムスターを同じケージに入れてあげたい……そう思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。

「一匹だけでは寂しい」と思うのは社会を作って集団で生活する人間の感覚から見た話で、もともとハムスターは集団を作らずに一匹だけで行動する動物です。

むしろ、別のハムスターが同じケージにいるとハムスターにとっては重大なストレスになります。

ハムスター複数匹を同じケージで飼っていると互いにケンカをして怪我したり、悪いときには死んでしまうこともあります。

また、オスとメスのハムスターを一緒にすると次々に子供を産んでしまい、育てきれないほどになってしまうでしょう。

ハムスターを複数匹同時に飼うときは、くれぐれも別々のケージで飼育するようにしましょう。

ハムスターにストレスのない環境を

ハムスターを長生きさせるためには、ケージの中の環境をストレスのないように保つことが大切です。

ハムスターは野生では基本的に巣穴に隠れて生活する生き物ですので、ケージの中に人間の目からも隠れられる巣箱を必ず設置しましょう。

また、ハムスターは毎日長い距離を走りまわる動物です。

狭いケージの中で運動できないでいると当然ストレスがたまるので、回し車がきちんと回るかどうか、定期的に確かめて整備を怠らないようにしましょう。

また、給水器の水も毎日変えて新鮮に保ちましょう。

ハムスターは寒さや暑さにも弱いので、夏や冬の部屋の温度調節にも注意しましょう。

なつかなくてもガッカリしない

ハムスターはその愛らしい見た目やイメージとは裏腹に、非常になつきにくい動物です。

基本的に一匹で生きる習性の動物なので、他のハムスターや飼い主を仲間だと認識することが難しいのです。

それはつまり、しつけをすることもまた難しいということです。

なので、餌をあげるときに不用意に指を伸ばすとよく噛まれてしまったりすることもあるでしょう。

ですが、そんなことがあってもガッカリせずに「ハムスターはこういう動物なんだ」と割り切って、暖かい目でハムスターを見守りましょう。

掃除の頻度は多すぎても少なすぎてもダメ

ハムスターのケージをいつまでも掃除しないでおくとどんどん汚れていき、ハムスターが病気になってしまう原因になってしまいますし、臭いもきつくなります。

ですが、ハムスターは自分の臭いに安心する動物なので、過度に頻繁にケージを掃除してしまうと臭いが取れてしまい、ハムスターは不安に思ってストレスに感じてしまいます。

基本的に毎日掃除をするのは、給水器や巣箱、トイレくらいにしておいて、本格的にケージ全体を洗って汚れを落とすような掃除は月に一回程度の頻度に留めておくべきでしょう。

ストレスの溜まりやすいハムスターを飼うポイントは気を配ること

臆病でストレスに敏感なハムスターを飼うには、飼い主がよく気を配らなければなりません。

人間の目からすればちょっとしたことのように思える要素でも、小さなハムスターにとっては健康に害を及ぼすレベルのストレスになることもありえます。

普段からハムスターの様子に注意して、少しでも長生きできるように適切な飼育方法をしていくことが大切です。