ハムスターが自分のうんちを食べる理由と飼い主がすべきこと

最終更新日:2016年7月18日

飼育しているハムスターがうんちを食べている。

あまりの光景に初めて見た人はびっくりしてしまいます。

ハムスターがうんちを食べてしまうのには何か意味があるのでしょうか?ハムスターが自分のうんちを食べたときの理由と対処法についてご紹介します。

1.食物繊維を摂取するため

ハムスターのうんちは2種類あります。

ひとつは、水分のないコロコロとしたもの。

掃除をしたときにトイレや巣箱によく落ちています。

もうひとつは、「盲腸糞」と呼ばれる柔らかいうんちです。

食べるのは主に盲腸糞の方で、肛門に直接口を付けて摂取しています。

盲腸糞を食べるのは、一度に摂取出来なかったミネラルや食物繊維などの栄養素をもう一度体内に取り入れるために行っています。

うんちを食べるのは美味しいからという訳ではなく、生きるために行っているのです。

なお、盲腸糞をすぐに食べずに頬袋に入れているハムスターもおり、他のエサと一緒に巣箱に溜められているときもあります。


2.エサが足りていないからうんちを食べる訳ではない

ハムスターがうんちを食べているところを見ると、多くの人がびっくりしてしまいます。

そして、「エサが足りていないからうんちを食べてしまったのだろうか…。

もっとエサを増やした方がいいかな?」と心配になります。

前述した通りハムスターのうんちは2種類あり、そのうちの盲腸糞にはミネラルなどの栄養素が含まれており、それを摂取することにより栄養素を再び体内に取り込む効果があります。

これはお腹が空いているから行っている訳ではなく、習性として行っているため問題ありません。

むしろ、きちんとエサを食べていても行います。

うんちを食べている姿は衝撃的で止めさせたくなる気持ちもあると思いますが、盲腸糞が摂取出来なくなると食物繊維やミネラルなどが不足してしまいます。

暖かくそっと見守ってあげましょう。

3.そもそも離乳食として食べていたから

生まれたてのハムスターの赤ちゃんは母乳を飲んで育ちますが、それ以降は母乳と平行して離乳食を食べます。

離乳食を飼い主がわざわざ用意してあげる必要はありません。

何故ならば、ハムスターの母親が自分のうんちを離乳食として与えるからです。

母親のうんちを食べることにより、母親が持っている腸内細菌を引き継ぐことが出来、免疫力が高くなります。

逆にいうと、寄生虫や病気を持っている母親の場合、寄生虫や病気まで子どもに与えてしまうため、子どもに悪影響が出ます。

このようなハムスターは、繁殖は止めておきましょう。

幼少期から母親のうんちを食べることにより、ハムスターは「うんちは食べても大丈夫だ」と学びます。

このことから、ハムスターがうんちを食べるのは幼少期からの習慣の賜物であるといえます。


4.ただし糞を頬袋に溜めすぎないようにする

ハムスターは、頬袋の中にエサを溜め込む習性があります。

理由としては、野生では弱い立場にあるハムスターはゆっくりとエサを食べる余裕がないため、エサが少ない季節に備えて頬袋の入れて巣穴まで運び、貯蓄しておくなどが挙げられます。

しかし、頬袋の中は高温多湿です。

頬袋の中のものはすぐに出してしまうことが多いですが、出し忘れてしまい頬袋の中で腐ってしまうこともあります。

そうなると頬袋が炎症を起こし、頬袋が口から出てしまう「頬袋脱」を引き起こす可能性があります。

エサだけではなくうんちも同様で、長時間頬袋の中にあるのは危険です。

時々触って頬袋に物が入っていないか確認してあげましょう。

長時間頬袋の中に物が入った状態が続いていれば、獣医師に相談し、指示を仰ぎましょう。

5.うんちを溜める場所を確保しておく

「習性であると分かっていても、自分のハムスターがうんちを食べているのはやっぱり慣れない…」、そう思う飼い主も多いでしょう。

ハムスターと飼い主、お互いが嫌な思いをしないようにするためにも、妥協案としてハムスターがうんちを溜め込むスペースを確保してあげることをオススメします。

ハムスターのケージの一角や巣箱の中などにうんちを溜めてもらい、そこで食べてもらうのです。

ハムスターはキレイ好きな動物なので、おしっこは基本的にトイレでしてくれます。

その習性を利用し、うんちをケージの一角などに少し置いておきます。

しばらくすると、そこにうんちを溜めて食べるようになります。

うんちを食べている姿に抵抗があるかも知れませんが、そこで食べているときは見て見ぬふりをしてあげましょう。


6.元々ハムスターは糞で遊ぶのが好き

飼い主から見れば異常なことのように見えますが、ハムスターにとってうんちを食べることはごく普通のことです。

うんちが汚いものであるという認識もありません。

また、ハムスターはうんちで遊ぶのが好きな個体が結構多く、うんちを口の中に入れて吐き出し、また口の中に入れる遊びを繰り返しやっているハムスターもいます。

特にジャンガリアンハムスターによく見られます。

うんちで遊んでいるときに無理に止めさせたり叱りつけると、ハムスターが怯えたりストレスが溜まってしまいます。

慣れるまでは異様な光景かも知れませんが、ハムスターに悪気はないため、飼い主の方が「ハムスターはそういう動物なんだ」と割り切るしかありません。

自分のうんちを食べ始めても大丈夫だと理解しよう

ハムスターが自分のうんちを食べたときの理由と対処法をみてきました。

結論からいうと、ハムスターが自分のうんちを食べてしまうのは問題ありません。

むしろ、食物繊維やビタミンなど必要な栄養素を補うために必要な行為です。

ただし、長時間頬袋の中にうんちが入っている状態は頬袋の炎症や頬袋脱を引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。

ハムスターの習性や行動を観察し、何かあれば適切な行動を取るようにしましょう。

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