ハムスターが高齢になると、様々な老化現象が起こり始めます。

寿命が近づくと、さらに変化が見られるようになります。

では老ハムスターが亡くなる前に、どのような前兆が見られるのでしょうか。

ここで紹介していきます。

エサを食べなくなる

ハムスターの老化が始まると、歯が弱って硬いエサが食べられなくなるケースがあります。

不正咬合などが起こる可能性も高くなります。

またエサの量が減っていきます。

さらに寿命が近くなると、亡くなる前兆としてエサを食べなくなります。

亡くなる直前になっても、本能でエサを食べようとする時があります。

でもエサを持っても上手く食べられなかったり、頬袋に入れることができなくなります。

そのうちエサ箱で倒れて、そのまま亡くなることもあります。

ハムスターに老化現象が見られるようになったら、食事に対する配慮が必要です。

歯が弱っているなら、茹でた野菜やペレットを水に浸して与えるなど、工夫をしましょう。

体重減少が見られる

老ハムスターが亡くなる前兆として、体重減少が見られることがあります。

ハムスターの寿命が近くなると、急激に体重が落ちたり、徐々に落ちたりしながら、亡くなるケースもあります。

見た目もかなり痩せ細ったようになります。

普段からハムスターの体重測定をして、記録をしておくことで健康管理に役立ちます。

元気な時から一週間に一度くらいは、体重測定をしましょう。

ハムスターは種類によって違いはありますが、1年半くらいから老化が始まっていきます。

個体差はありますが病気でなくても高齢になるにつれ、体重減少が顕著になっていきます。

飼い主は温かく見守るような姿勢で、世話をしてあげるようにしましょう。

回し車やおもちゃで遊ばなくなる

ハムスターの老化が始まると、遊ぶ時間が減っていきます。

おもちゃをいじる機会もなくなっていきます。

ハムスターは夜行性なので、回し車は夜に回すことが多いです。

でも元気に乗って走っていた回し車も、回さなくなっていきます。

巣箱で過ごす時間が多くなり、睡眠時間も長くなっていきます。

寿命が近くなると、そのまま巣箱で亡くなるケースもあります。

ハムスターの老化現象が見られるようになったら、できるだけストレスのない環境で過ごしてもらえるような世話を心掛けましょう。

また体温調節もしにくくなるので、室温管理もしっかりと行ってあげましょう。

ハムスターに負担になるようなら、回し車を外してあげても良いです。

おもちゃも危険なので取り除いてあげましょう。

飼い主の飼育環境への配慮が大切です。

足腰が弱る

高齢のハムスターになると、足腰がかなり弱っていきます。

手乗りにしても足腰が弱っているのが分かるようになります。

前かがみになってきたり、上手に歩けないこともあります。

巣箱から出て、走り回ることも少なくなります。

金網型のケージを使っている場合、ハムスターがよじ登って遊ぶことがあります。

高齢になると、上手く登れず転倒するケースも増えます。

また寿命が近づいてくると、金網によじ登らなくなります。

さらに亡くなる前兆の一つとして、転倒してしまうと自力で巣箱に戻れなくなります。

足腰が弱ると低い場所でも転倒しやすくなります。

そのためエサ箱やトイレなどは、滑りにくい物に変えると良いでしょう。

自力で巣箱に戻れないようなら、静かに巣箱に戻してあげましょう。

ハムスターの老化現象が見られるようになったら、環境整備をしっかりとして、転倒による事故防止に努めましょう。

目や耳の異常や衰えが顕著になる

ハムスターが高齢になると、目や耳の老化も顕著になっていきます。

目が白く濁ったようになり、見えにくくなります。

さらに寿命が近くなってくると、目が開かなくなることがあります。

片目だけの場合や、両目とも起こるケースもあります。

一旦軽減してもまた酷くなることもあり、亡くなる前兆の場合もあります。

同時に目やにが見られることもあります。

この場合は何かに感染している可能性もあります。

ハムスターが高齢になると、抵抗力もなくなってくるので、病原菌に感染することも多くなります。

また耳も遠くなっていきます。

ハムスターはもともと視力が弱い方で、聴力に頼っている面があります。

でも目がさらに見えにくくなったり、耳が遠くなるとケガをするリスクが高まります。

老化現象が見られるようになったら、段差を少なくするなど、事前の事故防止が大切です。

できるだけ落ち着いた環境で過ごせるような配慮も必要です。

ハムスターに静かに余生を過ごしてもらおう

ハムスターは種類によって違いますが、寿命は2年から3年くらいと短いです。

老ハムスターが亡くなる前兆として、エサを食べなくなったり、体重が減少することがあります。

どんな生き物でも寿命を迎える日がきます。

ハムスターの寿命が近くなったら優しく見守りながら、静かに余生を過ごしてもらえるような配慮をしましょう。