可愛い姿や仕草で人気のハムスター。
一緒に暮らしているとその愛らしさから、体は小さいながらも、存在感はとても大きく感じられることでしょう。
そんな大切な家族であるハムスターとも、悲しいことですがいつかは必ずお別れをする時がやってきます。
ハムスターの寿命は種にもよりますが、だいたい3年から5年と言われ、毎日一緒に過ごしているうちにあっという間にその時が来てしまいます。
大切なハムスターが虹の橋を渡る頃に、飼い主が「どう供養してあげたら…」と慌てることのないように、辛いことですが少し考えておくのも必要かもしれません。
そこで今回hあハムスターの埋葬方法についてご紹介します。
自宅の庭に埋葬する
そもそもどうして火葬ではなく埋葬なのか?と思われる方もいるかもしれません。
ハムスターのように体の小さい動物は、火葬してしまうとお骨も残らないことが多く、ただでさえペットロスで辛い気持ちを抱えているのに、さらに寂しい思いをすることになります。
感じ方は人それぞれですが、火葬して跡形もなくなってしまうより、埋葬していつでもお墓にお参りできる方が精神的にも負担が軽いこともあり、ハムスターの供養に埋葬を選ぶ方はとても多いのです。
さて本題の埋葬に関してですが、自宅に庭があれば、そこに埋葬するのが最もポピュラーと言えるでしょう。
寂しくなったらいつでもお墓にお参りできますし、誰にも気兼ねすることなく供養してあげられます。
庭に埋葬するときは、猫などの動物に掘り返されることのないよう、穴はできるだけ深く掘るのが望ましいです。
庭に木が植えてあれば、その近くに埋葬してあげるのも良いでしょう。
自然に還るのが早くなります。
プランターに埋葬する
ハムスターはあまり場所を取らず騒音も比較的少ないため、アパートやマンションなどの集合住宅でもよく飼育されています。
集合住宅だと庭はない場合が多く、埋葬する場所に困る方も多いでしょう。
ちなみに、公園や山林など、私有地ではないところにペットを埋葬することは法律で禁じられています。
では庭のない場合はどうするかというと、プランターを使用するのがオススメです。
庭に埋葬するのと同じように、いつでもお参りできます。
ベランダや玄関など身近に置くことができますし、場所も取りません。
転勤などで引っ越す必要がある時も、転居先に持っていくことができます。
プランター葬をするなら、適したプランターを選ぶ必要があります。
まずプランターは深さのあるものを選びます。
先述したように動物に掘り返されてしまったり、風雨等の影響により土が飛んで、遺体が露出することのないようにする必要があるためです。
プランターの素材は、プラスチック製でも良いのですがやや劣化しやすいため、素焼きのものなどしっかりしたものを選ぶと安心です。
埋葬の仕方ですが、まずプランターの底の部分にネットを敷きます。
ガーデニングをされている方はよくご存じだと思いますが、底から土が漏れてしまったり虫が侵入したりするのを防ぐためです。
ネットを敷いたらその上に鉢底石を敷き、さらに土を敷きます。
土は花用の培養土や腐葉土が良いでしょう。
そしてその上にハムスターを寝かせます。
この時、ハムスターが生前好きだったものを一緒に入れてあげても良いでしょう。
ハムスターを寝かせたらお別れをして、土を深めにかぶせます。
もしこのプランターにお花を植えようと考えている場合は、ハムスターと一緒にヒマワリなどの種子を入れると、芽が出てきてしまうことがあるので注意してください。
また、お墓の部分をプランターの半分よりも低い高さで作るようにしましょう。
お墓を作り終わったらその上にネットを敷き、その上にお花を植えます。
ネットを敷いてお墓の部分と分けることで、植え替えなどの際に遺体を掘り起こしてしまう心配がなくなり安心です。
ペット霊園にお願いする
近年、ペットに対する考え方は一昔前に比べてだいぶ変わってきており、犬・猫に限らず小動物も大切な家族の一員であるという見方が強くなってきています。
そのためペットに対しても、人間と同じように葬儀や供養をきちんと行いたいという思いから、ペット霊園など業者にお願いするという人が増えています。
もし可愛いハムスターのために、お別れの時はしっかり葬儀をあげてあげたいと考えている方は、ハムスターが元気なうちに何軒かペット霊園を調べておき、「もしもの時はここにお願いしよう」と候補を決めておくと安心です。
個別葬なのか合同葬なのか、火葬するなら立ち合いは可能なのか不可能なのかなど、ペット霊園それぞれサービスや価格に違いがあります。
お別れの時にさらに悲しい思いをすることがないよう、自分の要望に沿う霊園を探しておきましょう。
心を整理するためにきちんと埋葬しよう
愛する家族との別れはとても辛く寂しいもの。
今まで一緒に過ごしてきた時間を振り返ると、きっとその時には涙が止まらないことでしょう。
しかし、なかなか心の整理がつかずにいるとペットロスに陥り、うつ病などの精神疾患になってしまうこともあります。
飼い主がそういった状況に陥ることを、ハムスターは望んでいないはずです。
大切な思い出が悲しいままにならないように、「この子がいてくれてとても幸せだった」と、前向きな気持ちになれるように、お別れの時には飼い主の納得のいく方法を選ぶことがとても重要です。