ハムスターの中でも、体が大きく、おおらかな個体が多いのがゴールデンハムスターです。

ハムスターの寿命は2年ほどと言われていますが、ゴールデンハムスターは健康に生きることができれば3年以上生きる個体もいます。

今回は、ゴールデンハムスターを飼う際のポイントをご紹介します。

単独で飼う

ハムスターはお店で販売されている時点では、何匹かのハムスターを同じケージに入れている場合がほとんどです。

初心者がそれを見ると、ハムスターは何匹も同じケージで飼えるのだと勘違いをしてしまう人もいると思いますが、ゴールデンハムスターの場合は特に単独で飼った方が良いと言われています。

ゴールデンハムスターは自分の縄張りを非常に大切にするので、同じケージに複数のハムスターがいると、縄張り争いが始まってしまいます。

稀に相性の良い個体もいますが、ほとんどの場合はケンカになり、ハムスターがケガをしたり、中には死んでしまったりするケースもあります。

ハムスターは鋭い前歯を持っているので、攻撃をし合うと大きなケガを負うことは間違いありませんので、ゴールデンハムスターを飼うときには必ず1匹に1つのケージを用意して飼うようにしましょう。

それから、ハムスター全体に言えることではありますが、ハムスターは繁殖能力が非常に高いので、多頭飼いをしてしまうとあっという間に数が増えてしまいます。

繁殖する目的がないのであれば、多頭飼いは避けるようにしましょう。

広いケージを用意してあげる

ゴールデンハムスターは、ハムスターの中でも体長が大きく15センチから20センチほどのサイズに育ちます。

そのため、ペットショップなどで売られているケージだと、大きくなった時には狭くなってしまいます。

ですので、ゴールデンハムスターを飼う時は、水槽か衣装ケースを改造したケージで飼うことがオススメです。

サイズで言うと、横幅50センチ以上のものが良いでしょう。

とにかく体が大きいゴールデンハムスターには、広々と過ごせるスペースが必要です。

ハムスター用のケージではないので少し手を加えてあげる必要があるのですが、ゴールデンハムスターを長年飼っている多くの経験者が、水槽や衣装ケースで飼育をしています。

背中がぶつからない回し車を用意してあげる

ゴールデンハムスターは体が大きいので、回し車も大きなサイズのものが必要になります。

購入したケージでセットになっている回し車は、ジャンガリアンハムスターに合わせたものになっているので、大人になったゴールデンハムスターにはサイズが小さすぎてしまい、背中の毛が剥げてしまったり、背骨を悪くしてしまうハムスターもいます。

回し車の系が最低でも17センチあると、ゴールデンハムスターでも体に負担なく運動をすることができます。

大きめなゴールデンハムスターの場合は、系が20センチ以上の回し車がオススメです。

ハムスターが運動している様子を見ながら回し車のサイズを見てあげるようにしましょう。

ゴールデンハムスターは体が大きい分、たくさんの運動を必要とする個体が多いため、回し車はストレスを溜めないためにも重要なものですので、ハムスターに合ったものを選んであげるようにして下さい。

寝床となる巣箱を用意する

ゴールデンハムスターは、寝床を作るのがあまり得意ではない個体が多いです。

そのため、巣材だけを入れてあげても巣作りをしない場合があります。

しかし、ハムスターは基本的には地下の穴倉などで生活する習性を持っているので、隠れられる場所が必要となります。

そのために、巣箱となる隠れ家を何かを入れてあげるようにしましょう。

ティッシュの箱などでも良いですし、木箱や藁でできている巣箱も売られています。

ゴールデンハムスターは、巣箱を入れてあげれば、必ずその中で眠るようになります。

巣箱は、ハムスターはエサを巣箱に持ち込んだり、安心して眠ったりする場所となるので、簡単に壊れない素材が良いでしょう。

ゴールデンハムスターの場合は、12センチ四方のサイズ以上のものを用意してあげると、体全体が収まって落ち着く広さとなります。

あまり大きすぎてもケージ内のスぺースを狭くしてしまうことになるので、適度な大きさに調整してあげるなど、ハムスターのサイズに合わせてあげると使いやすいです。

ゴールデンハムスターが過ごしやすい環境をつくろう

以上のように、ゴールデンハムスターには特徴的な飼い方があります。

穏やかで懐きやすく、初心者でも飼いやすい反面、体長が大きなことから市販品規格では合わないものがあります。

ハムスターにストレスをかけてしまうことは直接寿命にもつながってしまうことになるので、十分なスペースと隠れる場所も兼ねた巣箱、そして、適切な大きさの回し車を用意してあげて、快適な環境を用意してあげましょう。