キンクマハムスター

ペットショップに行くと、たくさんの種類のハムスターを見ることが出来ます。

中でもキンクマハムスターは人気がある種類のひとつです。

キンクマハムスターとはどのような種類のハムスターなのでしょうか。

キンクマハムスターの性格や特徴をご紹介します。

温厚でおとなしい性格

キンクマハムスターは、温和でおとなしい性格の個体が多い傾向があります。

一般的に、人間に慣れにくく常に動き回っているとされているロボロフスキーハムスターとは違い、どっしり構えているため、慣れたら飼い主の手に登ってきて、自分からコミュニケーションを取ることもあります。

ハムスターの中では頭が良い部類に入るため、トイレなどのしつけを行うことが出来ます。

すぐに覚えるものもいれば、時間がかかるものもいます。

しつけを行うときは、ハムスターに合わせて根気よく接するようにしましょう。

怒鳴り付けたり無理矢理したりするのは、ハムスターがいじめられていると感じてしまいます。

ゴールデンハムスターを品種改良している

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを人工的に品種改良させた種類のハムスターです。

同じようにゴールデンハムスターを品種改良して、ブラックハムスターやダルメシアンハムスター、スノーホワイトなどの長毛種のハムスターが作られました。

元になったゴールデンハムスターは、野生ではシリアなどの砂漠地帯に生息していますが、キンクマハムスターは人工的に品種改良されたハムスターなので、野生には存在していません。

元は同じ種類なので、ゴールデンハムスターとキンクマハムスターの交配は可能です。

ただし、生まれてくる子どもがキンクマハムスターとして産まれてくるとは限りません。

ゴールデンハムスターの遺伝子の方が強いからです。

ゴールデンハムスターより高額で取引されている

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターよりも高額で取引されています。

ゴールデンハムスターが1,000円前後であるのに対し、キンクマハムスターは1500円から2,000円前後で取引されています。

これは、キンクマハムスターがゴールデンハムスターを人工的に品種改良して作られたハムスターである上、ゴールデンハムスターよりも数が少なく、希少性が高いからであると言えます。

同じようにゴールデンハムスターから品種改良された、ブラックハムスターやスノーホワイトハムスターなどもゴールデンハムスターよりも高額で取引されています。

オスよりメスの方が大きくなる

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターよりも少し大きめに成長します。

また、オスよりメスの方が大きくなることに特徴があります。

ゴールデンハムスターの大きさは、体長15cmから20cm、体重100gから200gです。

一方、キンクマハムスターは、オスが体長18cmから20cm、体重130gから200g/~、メスが体長19cmから20cm、体重150gから200gです。

キンクマハムスターのオスとメスを比較すると、個体差はありますが、オスは臆病でおとなしくておっとりしており、メスは少々攻撃的で気が強い傾向があります。

アプリコット色の毛並みが特徴

キンクマハムスターの特徴として、アプリコット色(杏色)の毛並みがあげられます。

以前はゴールデンハムスターの全身がブラウンのものをキンクマハムスターと呼んでいましたが、現在は、白とブラウンのノーマルカラー以外のカラーハムスターのうち、アプリコット色のものをキンクマハムスターと呼んでいます。

通常のアプリコット色のもの以外に、光沢のあるサテンタイプのものや毛が長い長毛タイプものもいます。

アプリコット色の毛並みは子どもや女性に人気があり、ゴールデンハムスターよりも少し大きめに成長するため、美しく存在感があります。

寿命は2年から3年

キンクマハムスターの寿命は、2年から3年と言われています。

元々はゴールデンハムスターと同じ種類なので、寿命においてはゴールデンハムスターと変わりはありません。

ジャンガリアンハムスターやキャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスターなどのドワーフ種(小型)のハムスターより体が大きい分、それらよりかは寿命が長い傾向があります。

しかし、寿命は生活環境などの影響も受けるため、少しでも長く健康的に生きてもらうためには、飼育の知識を身に付け、しっかりと世話する必要があります。

不衛生な環境に長く飼育したり、脂質が高いエサのみを与えると病気になり、寿命が短くなる可能性が上がります。

単独飼育がオススメ

キンクマハムスターは、温和でおとなしい性格の個体が多い傾向があるハムスターで、飼い主にも慣れやすいですが、縄張り意識がとても高いハムスターです。

そのため、複数での飼育は向いておらず、単独で飼育するのがオススメです。

これは、キンクマハムスターの元となったゴールデンハムスターも同じです。

複数で飼育すると、マウンティング(順位付け)行動を行ったり、エサの取り合いや寝る場所などを巡ってケンカをしたり、最悪の場合、ケンカの末に死んでしまったりすることもあります。

ですので、飼育の際は、1匹ずつケージを用意するようにしましょう。

また、ケージから出して散歩するときは、ケンカで怪我などをしないようにハムスター同士が鉢合わせしないように気を付けましょう。

キンクマハムスターを迎え入れよう

キンクマハムスターは、ハムスターの中でも大きくなりやすい種類のハムスターです。

美しいアプリコット色の毛並みを持ち、飼い主に慣れやすいですが、ハムスター同士だと縄張り意識が強く、ケンカしてしまう可能性もあります。

購入の際は、キンクマハムスターの性質や特徴をよく調べてから迎え入れるようにしましょう。

すでにハムスターを飼育している場合は、ハムスター同士がストレスなく過ごせるように考慮しましょう。