たくさん頬張る姿が可愛いハムスター。
その可愛さに癒される方は多いと思います。
しかし、一見ご飯として食べさせて良さそうな野菜でも、ハムスターには良くないものもあるのです。
ではハムスターにあげてOKな野菜、NGな野菜には、それぞれどんなものがあるのでしょうか。
枝豆はNG
枝豆はカロリーが高い野菜です。
また脂質や糖質も高く、ハムスターがとても喜んでくれる野菜の一つです。
あんまりに食いつきが良いからと、自分のお酒のおつまみからおすそわけ…なんてことをしている方もいるかもしれませんが、実は枝豆はNGです。
他の動物でも言えることですが、人間用に味付けされた食べ物は総じて他の動物には濃すぎるものです。
食べさせすぎると健康に害を及ぼす可能性があります。
ですので、食べさせる時は塩なしでしっかりと茹でて、食べさせすぎないように気をつける必要があるのです。
ねぎやニラもNG
ねぎ、ニラ、にんにく、たまねぎ。
ユリ科ネギ属の植物はハムスターにとって特に危ない食べ物です。
これらはハムスターだけでなく、他の動物にとっても有害な植物ということで有名。
ハムスターの場合、血液中の赤血球が壊れてしまって、酸素不足になったり貧血になったりしてしまいます。
たまねぎなどに含まれるアリルプロピルジスルファイドと呼ばれる成分が、ハムスターを初めとする動物達には適しておらず、酷い症状だと壊れた赤血球から出た赤い色素が尿にまざり、血尿を出すことも。
勿論この成分は加熱したところで消えません。
ちょっとの摂取でも非常に危険なものなので、絶対に与えないようにしましょう。
キャベツ代わりのレタスもNG
料理で余った野菜の切れ端を与えている方もいると思います。
キャベツも与えすぎダメですが、それよりもっとダメのはレタスの与え方。
レタスは水分量が多い野菜です。
また栄養もほとんどないので、実質水分補給用の野菜と言っても良いでしょう。
ハムスターの水分補給は給水器で充分なので、何か理由がない限りは与える必要のない野菜です。
また、これは他の葉物野菜にも言えることですが、レタスには「硝酸塩」というものが含まれています。
これは体内で癌を誘発する物質で、他に白菜やきゃべつなどにも含まれているのです。
硝酸塩は茹でれば減るようですので、与えるときは茹でてから与えると安心できそうです。
また気になる方は、こういった葉物の野菜は毎日与えず、水分を良くきった上で、たまに与える程度に留めておくのが良いでしょう。
かぼちゃやブロッコリーはOK
では反対に、食べさせた方が良い野菜にはどんなものがあるのでしょうか。
まず第一の野菜として、かぼちゃが挙げられます。
かぼちゃは栄養価が高く、美味しいのでハムスターの食いつきが良い野菜です。
与えるときは何の味付けもしないで、人間用とハムスター用に分けて蒸すなどして与えましょう。
またかぼちゃは種まで与えることができるので、いくつか与えてみるのも良いかもしれません。
また同じくらい栄養価の高くオススメな野菜として、ブロッコリーが挙げられます。
なんとブロッコリーにはレモンの2倍に相当するビタミンCが含まれて居ます。
加えて美味しいのでハムスターの食いつきが良い野菜のひとつです。
中でもブロッコリーの若芽、ブロッコリースプラウトは栄養価の非常に高い野菜。
ほとんどのハムスターが良く食べてくれることでしょう。
折角のご飯ですし、美味しく食べて健康に育って欲しいですよね。
なすやキノコ、タケノコはNG
食べさせてはいけないものでもないけれど、食べさせたところで良い影響は期待できない野菜もあります。
例えば、なすは水分をたくさん含んだ野菜です。
ナス科の植物はアルカロイドと呼ばれる渋味・苦味の成分を持っていて、なすの場合は種にソラニンと呼ばれる中毒成分が含まれています。
同じナス科のじゃがいもやトマトほどの毒性ではないものの、ずっと与え続けることはオススメできない野菜の一つです。
また舞茸やしめじなどのキノコ類も、与える必要のない食べ物になります。
キノコにはβグルカンの免疫力強化作用、抗酸化作用などがあるのですが、これを期待して食べさせても、かえって症状を悪化させる原因になる可能性があるとのこと。
消化不良を引き起こすこともあって、むしろあまり食べさせてはいけないものです。
他に、タケノコは春の美味しい食べ物ですが、あれは煮る時にアクが出ますよね。
あのアクの元であるシュウ酸が尿路結石の原因になる可能性がありますので、タケノコも食べさせることはオススメできません。
人間のための料理は原則全てNG
このように、ハムスターに食べさせる野菜には注意が必要なものがたくさんあります。
一見良さそうな野菜でも、心配なようなら食べさせて良いものなのか調べてみることが大事です。
ハムスターの小さな体に負担をかけてしまう食べ物は極力与えないようにしたいものです。
中でも人間が食べるついでに与えることのできる野菜は、人間用の味付けをしてしまったものを間違って与えることなどないように注意しましょう。