小さくてちょこちょこ動く姿は、とても愛らしいハムスターですが、その性質はとても臆病で、身を守る習性が強いのが特徴です。

人間のエゴで構いすぎたりすると、警戒しストレスを感じてしまいます。

しかし上手く懐いてくれたなら、とても可愛いい小動物です。

ハムスターの習性を理解し、きちんとした掴み方を覚え仲良く生活していきたいものです

ハムスターと目と目を合わせて名前を呼ぶ

まずは掴む前に、こちらの存在をしっかりとハムスターに分からせる事が大切です。

ハムスターはとても臆病な為、慣れるまでは自分より身体の大きな人間に対し敵意を表し、場合によれば噛むなどの攻撃をします。

突然、ケージを開け掴むのでは、ハムスターが驚いて敵に襲われるものと勘違いをしてしまう可能性があります。

その為、目と目を合わせ名前を呼び、自分に危害を加える相手ではない事をしっかりと伝える必要があります。

出来るだけ静かに落ち着いた環境で、ハムスターを安心させてあげてから、触ったり掴むようにしましょう。

手は正面から差し出す

ハムスターを掴む時は、必ず正面から手を差し出すようにしましょう。

ハムスターの死界となる背面や後面から掴むと、驚いて逃げ出したり、噛みついてしまう事があります。

ハムスターの正面から、そっと手のひらを差し出し静かに待ちましょう。

飼い主の手の匂いが分かるようになり、慣れてくると自分から手のひらに乗ってくるハムスターもいます。

しばらく慣れるまでは、差し出した手のひらは動かさず、ハムスターの動きや様子を見ながら待つ方が良いでしょう。

手のひらでハムスターをすくうように持つ

飼い主の手の匂いや環境に慣れてきたら、実際に掴んでみましょう。

掴む時は前述1.2の手順を踏み、ハムスターが驚かせないようにして下さい。

そして、両手の手のひらで優しく水をすくうように、ハムスターを掴みます。

この時に、突然上から鷲掴みにするような事はやめるようにしましょう。

優しくすくうようにしてもハムスターが驚いて、バタバタしたり嚙みつくようであれば、焦ったり大声を出さずに、落ち着いて静かにケージに戻しましょう。

飼い主の手に慣れるまでは、焦らずこれを繰り返していくようにする方が良いでしょう。

ハムスターが飛び降りてもいいように、低い位置で掴む

万が一、ハムスターが驚くなどして暴れてしまい、飼い主の手から落下してしまう事もあるかも知れません。

人間が立っていたり、椅子などに座っていたりして落下した場合は、ハムスターにとってはかなりの高さから落下した事になってしまいます。

ハムスターは、落下に対して防御の姿勢をとる事は出来ませんので、そのままの姿勢で落下してしまいます。

落下した事による怪我や骨折、最悪の場合は命を落としてしまう危険性があります。

ハムスターを掴む時は、必ず床などに座り、膝の上位の低い高さで掴むようにしましょう。

ハムスターが嫌がる時には、無理しない

飼い主が慣れたと思っていても、デリケートなハムスターにとってはまだ時間が必要かもしれません。

慣れていても、体調や機嫌などにより、飼い主から掴まれる事を嫌がる場合もあります。

触ろうとした時に、ハムスターが「ジジッ」と泣くなどの嫌がる素振りを見せたり、掴んだ際に暴れるようであれば、無理強いはやめておいた方が良いでしょう。

せっかく慣れてきていても、ハムスターに警戒をされて、信頼を失ってしまいます。

ハムスターの嫌がるサインを見落とさず、ハムスターの気持ちになってゆったりとした気持ちで、接してあげて下さい。

ハムスターが嫌がる時の移動は、コップなどを使う

中には時間が経っても、性格的になかなか慣れてくれないハムスターもいます。

それでも、ケージの掃除などで、どうしても移動をさせないといけない場合は、コップなどを使うと良いでしょう。

ハムスターは、狭い場所や細長い空間が好きな動物ですので、出来れば小さめで細長いコップが良いでしょう。

ハムスターの前に、コップを寝かせた状態で置き、その中にハムスターが入ってくるのをしばらく待ちます。

どうしても入りたがらないようであれば、エサで誘き寄せたり、優しく掴んで入れるようにしましょう。

そして、出来るだけ手早くケージの掃除を済ませ、元に戻してあげるようにすれば、ハムスターのストレスは最小限で済むのです。

ハムスターの上手な持ち方を知ろう

ハムスターはとても臆病で警戒心の強い動物です。

本来なら、人間に触られるのをあまり好まないハムスターが多いのです。

可愛いいからと、ついつい構いたくなる気持ちも分かりますが、ハムスターは強いストレスを感じ続けると、命を落としてしまう程です。

出来るだけハムスターの気持ちになり、慣れるまでは静かに過ごさせてあげましょう。

環境や、人間に慣れてきてから少しずつ接するようにしていくのが、ハムスターにとっては良いでしょう。