ハムスターという生き物は、小動物の中でも動きが俊敏で、落ち着きのない生き物です。
しかし、そんなハムスターでも飼い主さんの目の前でフリーズしてしまうこともあります。
それには複数の理由があると考えられます。
今回は、そんなハムスターがフリーズする理由についてご紹介します。
大きな音に驚いてしまった
ハムスターがフリーズする理由のひとつとしては、周囲で急に大きな音がしたことが理由である場合があります。
ハムスターは体も小さく、非常に音に敏感な動物です。
特に、ゴールデンハムスターなどの他の種類よりも臆病な個体は、音に驚いてフリーズすることが多い場合があります。
飼っているハムスターの性質や個体差に注意し、テレビの前やドア・窓など頻繁に開け閉めする物がある場所にケージを置くのは避けましょう。
また、できる限り小鳥や犬など大きな声をあげる動物と一緒の空間で飼育することは控えた方が無難です。
ハムスターはあまり他の動物との接触を好みませんので、ハムスターが落ち着ける場所にケージの置き場所を決定しましょう。
あまりにも急に大きな音が出てしまい、ハムスターが驚いたとき、フリーズした場所によってはハムスターが怪我をしてしまう可能性もあります。
十分に配慮してあげましょう。
暗い空間がいきなり明るくなって驚いた
ハムスターは夜行性の動物です。
夜間に行動する性質があります。
そのため、飼い主さんが寝静まった後にハムスターが起きてきて、エサを食べたり、運動したりします。
その際に、いきなり電気をつけるのは避けてください。
ハムスターは本来暗いはずの空間がいきなり明るくなると、驚いてフリーズします。
いきなり周囲が明るくなることは、自然界ではありえない現象です。
そのため、ハムスターはイレギュラーなケースが起きた際にわけがわからず行動を停止してしまいます。
飼い主さんがどうしても明かりが必要な場合には、間接照明などからつけてあげてください。
そうすればハムスターも比較的驚かずに居てくれます。
また、硬直して長時間動かない場合には、何度も優しく声をかけてから、そっと触って怪我がないか確認してください。
ただし、個体によってはいきなり噛み付いてきたりする場合があるので、十分に気をつけて触りましょう。
臆病な動物は、恐怖から攻撃的になる場合があります。
他の個体との急な接触
小さい頃から1匹で飼育されたハムスターは特に、他のハムスターとの接触経験がない場合が多いです。
そのため、先住ハムスターの他に、新しく個体を飼う場合には十分に気をつけましょう。
いきなりの対面は、控えてください。
雄雌のお見合いをする場合も同様です。
ケージ同士を隣り合わせにし、時間をかけてお互いの存在を認識させることから始めてください。
いきなりの対面は、驚いてフリーズする原因になります。
また、一方が気性の荒い個体の場合、フリーズした方の個体に攻撃をする場合もあります。
ハムスターの安全を考え、人間都合でなくハムスターに合わせた飼育をしてあげましょう。
体のどこかが痛くて固まっている
ハムスターがフリーズする最も危険な理由として、怪我または病気で体のどこかが痛い、具合が悪いなどの理由から、フリーズしてしまっているように見える場合があります。
飼い主さんのハムスターの今までの性質を振り返ってみて、明らかに驚いてフリーズしているような様子ではない場合には、病気や怪我を疑った方が安全です。
寝起きでもないのに耳がしわくちゃ・たたんだ状態になっている、目を細めたまま動かない、足の動きがおかしい、痙攣しているなど、できる限り調べましょう。
ただし、むやみに触るのはいけません。
そしてもし、異常な点が見つかった場合、速やかに獣医師にかかりましょう。
ハムスターは大きな声で鳴いたり、人間の言葉を話したりしない分、怪我の発見が遅れがちです。
ハムスターがフリーズしていつもと違う感覚がよぎった時は、迷わず診察に向かいましょう。
オシッコをしている最中
ハムスターがフリーズする理由として、トイレなどで用を足しているケースもあります。
驚いたときと違う点は、フリーズ時間が短いこと、またフリーズする前にトイレや所定の場所でぐるぐる回ったり、床材を蹴ったりしている点です。
ウンチの場合にはフリーズしませんが、オシッコの際にぐっと体勢を低くして固まる場合があります。
時間は個体差もありますが5~10秒ほどです。
他の理由と比べて見分けがつきやすく、最も安心できる理由ですね。
ただ、オシッコの途中でいきなり持ち上げたりしてしまうと、それが驚きによるフリーズの原因になりますので、ハムスターが用を足しているときは、可愛くても終わるまで待ってあげましょう。
ハムスターがフリーズしなくて済む環境を作ってあげよう
飼っているハムスターがフリーズしてしまった時には、参考にしてみてください。
とにかく、ハムスターがフリーズする理由はネガティブな要素が多いので、ハムスターが快適でくつろげる場所の確保に飼い主さんは死力を尽くして下さい。
ハムスターの幸せは、飼い主さん一人ひとりの努力が大切です。