手のひらサイズの体と、かわいいしぐさが人気のハムスター。
ケージの中で飼えることもあって、一緒に暮らしてみたいと思っている人も多いはず。
ハムスターを迎えるにあたって大切なお世話はケージのお掃除。
どのくらいの頻度でゲージのお掃除は行えばいいのか、お掃除のポイントと合わせてご紹介します。
ストレスを最小限にするため掃除は2、3日に一度
一見のんびり屋に見えるハムスター。
実は非常に縄張り意識が強く、毎日掃除をしてしまうと縄張りを荒らされたと勘違いしてしまう子もいます。
それに加えて彼らは夜行性なので、人間が起きている昼に起こされて掃除をされると小さな体にストレスがじわじわとたまり、体調を壊したりイライラしやすくなってしまいます。
ですのでトイレや寝床など、簡単な掃除は2、3日に1回で十分です。
全部の巣材を取り換えてしまうと自分の匂いが消えて不安になってしまうので、前の巣材を少し残してあげましょう。
ただ、お水や食べ残しは傷むことがあるので、毎日変えてあげましょう。
月に1度は大掃除。ケージを丸洗いしてしっかり清潔に
日々の掃除は簡単なもので構いませんが、不衛生にならないようにケージの汚れ具合を見ながら、月に1度くらいのタイミングでケージの大掃除をしましょう。
細菌やダニなどを除去することで人間とも遊びやすくなります。
大掃除は巣材を捨てたあとにケージを熱湯消毒や洗剤、歯ブラシなどで隅々まで磨きます。
巣材にダニが湧いていた場合などは特に念入りに。
洗剤は台所用の食器洗剤でもOKです。
心配な人は、ハムスターをお迎えしたペットショップで相談するとなお良いでしょう。
洗い終わったらしっかりと水分を拭き取り、天気のいい日には日光に当てて乾かします。
濡れたままだと巣材や床材が濡れてしまい、不衛生になるのでしっかりチェックしておきましょう。
飼い始めの3週間から1か月は掃除しない
ここまでご紹介した掃除の方法は、一緒に暮らして数か月以降の日常的な方法です。
これからハムスターを飼おうとしている人は、最初の3週間~1か月は掃除をできるだけ避けるように心がけましょう。
というのも、最初にお話ししたようにハムスターは非常に縄張り意識が強い動物。
環境の変化に対する警戒心が高まってしまうといつまで経ってもおうちや飼い主さんに慣れてくれません。
ペットショップからお迎えして、すぐにたくさん触れ合いたいのはよくわかります。
しかしハムスターが「これからはここが自分のおうちだ」と安心するまでには時間がかかります。
お迎えしてから当分の間は食べ残しや水の取り替えなど、最低限の掃除にとどめてゆっくりと巣作りをさせてあげましょう。
掃除の後はおやつやおもちゃをあげる
ハムスターは知能はあまり高くありません。
しかし、自分の縄張りの変化や危険を察知する能力には非常に優れています。
そこで、ハムスターの掃除中には前の巣材やフードを入れたケースの中で待ってもらうようにします。
こうすることで「ここはどこ?」とパニックになることなく、「いつもと少し違うけど、自分の縄張りの匂いがする…」と安心して掃除を待てる子になります。
掃除にはできるだけ時間をかけないのも大切。
しかし月に1度の大掃除はどうしても時間がかかってしまいます。
そんなときは大掃除の後に大好きなフードやおもちゃを与えてみましょう。
「掃除のケージに入った後はいいものがある」と覚えさせておけば、大掃除の日はコミュニケーションを取りながらストレスを軽減させてあげる楽しい機会になります。
ケージの匂いを消すならケージと巣材を変える/h3>
ハムスターを飼っていて気になることと言えば、小動物特有のニオイ。
これはハムスター自体が臭っているのではなく、巣材やケージ、傷んでしまったフードなどによるものがほとんどです。
慣れてしまえばどうということはないのですが、お客様がよく来るお家では気になりますよね。
こういう場合はケージや巣材を変更してみるのも一つの方法です。
よくティッシュや新聞紙を巣材にしている人がいますが、ニオイ対策なら木のチップやおがくずがオススメ。
脱臭効果のあるものも販売されています。
ケージについても、全面プラスチックのような蒸れるものよりも通気性のいいカゴタイプのものが良いでしょう。
どうしてもガマンできないなら、空気清浄器を試すという手もあります。
しかし、ここまでにあげた掃除をきちんとしていればニオイはそこまでひどくはなりません。
汚れた巣材をきちんと掃除して、人にもハムスターにも快適なお部屋をつくりましょう。
掃除はハムスターの感じるストレスが少ない頻度で
警戒心が強く、小さな体のハムスターが安心して健康に暮らすにはケージの掃除が不可欠。
ハムスターの感じるストレスが少ないように、適度な頻度で掃除をしましょう。