ハムスターは人間に比べると非常に小さく、また丸々としたボディーラインが人気です。
確かにもともと丸みのある体系の動物ですが、あまりにも太ると健康面でもデメリットが多くなりますので、飼い主が適正範囲内にしてあげることが大切です。
そこで今回は、ハムスターの体重についてご紹介します。
適正体重
ハムスターも人間同様に個体差があります。
骨格から大きい個体もいるので、適正体重に必ず入っていないとダメということはありません。
しかし、あまりにも重すぎると健康面でもマイナスが大きくなってきます。
例えば肥満になると心臓や肝臓に負担が大きくなり、糖尿病の原因にもなります。
糖尿になると視力にも問題が出てきますので、ハムスターの生活にも支障が出てきます。
さらに皮膚病を起こすことも多くなりますので、長い目で見ると健康でいる時間が少なくなってしまうのです。
飼い主が食事や運動でコントロールしていくことが大切です。
ゴールデンハムスター系の適正体重
ハムスターの中で一番体が大きなゴールデンハムスターですが、オスとメスでは体重差があります。
適正体重はオスで85gから130g、メスで95gから150gです。
メスの方が大きくなります。
適正体重も幅広いですが、多少多くなる分には大きな問題にはなりません。
ただ、この適正体重からプラス50g以上となると完全に肥満ですのでダイエットが必要です。
ゴールデン系はお尻が丸々しているので、つい太っても可愛く見えますが、特にお腹やお尻が太ってしまいがちです。
動きがゆったり、お腹のお肉を擦っているようなら、適正な体型とは言えませんので、管理して健康的な体にしていく必要があります。
ジャンガリアンの平均体重
ハムスターの中でも人気の高いジャンガリアンハムスターは、基本的にはよく動くので太りにくいですが、カロリーの高いものは好みますので、食事次第では太ってしまいます。
オスの適正体重は35gから45グラムで、メスは30gから40gです。
メスとオスとではあまり差がありませんが、小さい個体のため人間が気づいた時には相当オーバーしている可能性もあります。
適正体重からプラス30g以上だと完全に肥満ですので、真剣なダイエットが必要です。
ジャンガリアンはなかなか触らせてもらいにくいですが、うまく体重測定を定期的に行っていくのがポイントです。
ロブロフスキーなどの小型ハムスターの適正体重
小さなハムスターの場合はオスとメスの差はなく15gから30gとなっています。
とても小さいので、少しの増加が体には大きな負担になってしまいます。
特に小さな体の心臓には重くのしかかってきますので、小型なハムスターこそ、体重管理が重要になってきます。
適正体重にプラス20g以上で重大なダイエットを考えるラインになります。
小型だとちょっとした体系の変化に気づきにくいですから、体重測定を定期的に行うことが重要です。
早めの対処で差がつきます。
特に1g単位で調整するようになるので、微妙な食事量の調節となり、少し大変な点も出てきますが、しっかりと管理すると安心です。
ハムスターのダイエットのポイント
ハムスターも種類によって、性別によって適正体重は異なります。
また、成長途中であれば多少は大きくても良いのですが、年齢を重ねるにつれてマイナスの面が強くなってくるので、より一層気を付けてあげる必要があります。
しかし、適正体重をオーバーしているからと言って、すぐに痩せさせる急なダイエットは良くありません。
というのも、急な体重の変化も体に負担となります。
1ヶ月くらいのスパンで考えて減らしていきましょう。
主に運動と食事内容の調整で行います。
運動量を増やすにはケージの中に回し車を設置したり、軽くケージ外で散歩をさせると良いでしょう。
また、潜ることが大好きなので、その好奇心をうまく活用したケージを作るなどの工夫もしましょう。
食事はペレットと野菜中心にします。
新鮮な水も忘れないようにします。
質素な食事のように見えますが、これで栄養も十分ですし、野生のハムスターよりも内容の良い食事になっていますので心配は不要です。
適正体重をキープするコツ
人間同様痩せすぎも太りすぎも良くないので、健康的な体重を保つように工夫すると、病気にもなりにくく、結果的に長生きできます。
そのためにはなんと言っても食事内容が重要です。
主食と水は十分に与える必要がありますが、注意するのはおやつです。
つい与えてしまうチーズやナッツ類、ひまわりの種などはたまに、ほどほどの量にすることが重要です。
ひまわりの種1粒は人間にすると、ホールケーキ1個分になります。
それを何度も食べていれば太ってしまいます。
ですから、おやつは頻度少なく、与える時も量を考えるようにしましょう。
おやつに気を付けていると、体重のコントロールは難しいことではありません。
ハムスターの体重をキープしよう
ペットのハムスターは人間の決めた範囲でしか動くことができませんので、その分飼い主がカバーしてあげることが大切です。
運動や食事に注意を払い、適正な体重で健康的に過ごせるように気配りしていきましょう。
美味しそうに食べる姿も可愛いのですが、そこは厳しくコントロールしていきましょう。