小さなハムスターは個体差はあるものの、結構ストレスに弱く、体調に影響したりします。
飼育環境や行動に注意して世話をすることで、ハムスターのストレスを解消し、元気に暮らせるようにしてあげましょう。
そこで、ハムスターのストレスを解消する方法をご紹介します。
床材を見直す
ハムスターの飼育は金網のケージや水槽タイプ、衣装ケースなどを利用しますが、それぞれに床材と呼ばれるものを使用します。
床材は保温吸湿、防音などに役立ちますが、色々な材質があり、物によってはハムスターのストレスの原因になります。
天然素材の物なら良いというわけではなく、アレルギーで痒みの原因になる物もあるので、ハムスターの皮膚やしぐさを見て合わないようなら変えてやりましょう。
また、ペットシーツを敷くと飼育箱の掃除は楽になりますが、ハムスターがかじったりしているとそれはストレスの現れでもあります。
かじったシーツが咽喉に詰まるなどの危険もあるので、その場合も他の床材に変えましょう。
ハムスターは床材を自分の好きなように集めて寝床を作ったりします。
その空間をむやみに触るとストレスを感じるので、そっとしてあげましょう。
掃除の際にはハムスター自身の匂いが全て無くなると不安に感じるので、少しだけ前の床材を残して取り換えましょう。
砂浴びをさせましょう
ハムスターはよく砂浴びをします。
元々砂漠地帯の地面に穴を掘って暮らしていた動物なので、砂を掘り返すことも好きですし、砂を浴びることで体に付いたゴミや小さな虫などを取って清潔にしているのです。
ただ、砂に排泄するハムスターも多く、トイレの砂を浴びることになると衛生上好ましくありません。
砂浴び用の砂は別に用意して、時間を決めて飼育箱に入れてしばらく遊ばせたら取り出すようにすると良いでしょう。
また、中には砂浴びに興味を示さないハムスターも居ます。
その場合は砂の入った箱が邪魔になるので、取り除いて空間を広くしてあげたほうがかえってストレス軽減になります。
かじるものを与える
ハムスターの歯は丈夫で、色々なものをかじります。
餌もペレットなど固めの物を与えて、自然と歯が削れるようにしたほうが良いです。
ハムスターがケージの金網をかじるということがありますが、運動不足などでストレスを抱えてイライラしていると言えます。
金網をかじるのは歯が折れたり曲がったりする原因になり、その後の食生活に影響しますので、別の物をかじらせるようにしましょう。
ハムスターがかじっても大丈夫なものは、着色料など使用していない紙箱や、かじり木などです。
紙や木の箱を入れておくと、隠れ家のように潜り込むこともできますし、思い切りかじっても大丈夫です。
また、かじるのに最適なのはクルミです。
殻つきのまま与えてかじらせましょう。
ただし、クルミの殻はとても固く、ハムスターがかじって中身を取り出すことはできないようです。
匂いだけして中身がいつまでも食べられないのではそれがストレスになります。
時には割って中身を食べさせてあげましょう。
回し車で走らせる
ハムスターは元々、餌を探して地面や地中のトンネルを一晩で数㎞も走っていたといわれる動物です。
小さいながら豊富な運動量があるのです。
狭い飼育箱の中で走り回るのは難しいので、回し車で走らせましょう。
その際に注意したいのが車のサイズです。
小さな車を無理に回して走ると、ハムスターの腰に負担がかかり、ケガや体調不良の原因になります。
少し大きめの物が良いでしょう。
また、回し車を使いたがらないハムスターも居ます。
その際には取り外して空間を広くして自由に動けるようにしてあげましょう。
外で遊ばせてあげる
いろいろ工夫しても、ハムスターがストレスでイライラしているように見えるときもあります。
ハムスターには縄張り意識の強い者もいて、自分の住環境が狭く感じていたり、外に見える空間も自分の縄張りと感じて見回ったりしたいのです。
時には飼育箱から出しても良いでしょう。
ハムスターはあちこち歩き回って遊ぶでしょうが、飼い主としては注意点がいろいろとあります。
部屋の中でも、ハムスターが逃げると大変です。
電気コードをかじって感電したり、家具の隙間に挟まったりなども考えられますので、段ボールなどで仕切りを作ってその中で遊ばせると良いでしょう。
また、一度外に出たハムスターはそこも縄張りと意識して、出て行けないことがまたストレスにもなりますので、定期的に決まった時間帯に出してあげると良いでしょう。
反対に外に出ることが怖いと感じるハムスターもいるので、出たがらない時には無理に出さないで飼育箱の環境を整えてあげるようにしましょう。
ハムスターのストレスを解消させてあげよう
このように、ハムスターの飼育環境に気を配ることで、そのストレスを解消させ、問題行動を抑えることができます。
これは飼い主にとっても良いことです。
積極的にハムスターがストレスを解消できるようにしてあげましょう。