皆さん、ハムスターにリンゴをあげた事はありますか?
水分や栄養を補給するために野菜や果物をあげるのは大事な事なのですが、中にはあげ方に注意しなければならない野菜・果物もあります。
そのうちの一つがリンゴです。
今回はハムスターにリンゴをあげる際の注意点についてご紹介します。
未熟な実、種や皮を取り除く
リンゴの種には、ハムスターにとって毒になる成分が含まれています。
人間であれば当然食べないのですが、ハムスターは歯ごたえのある物を好みますので、種があれば種をかじってしまう可能性もあります。
そのため、事前に種を取り除いておくのが無難です。
また、皮には商品化するに当たってワックスや農薬が付着している可能性があります。
ミョウバンなどを使用ししっかり洗えば大丈夫ですが、手間がかかってしまいますし、きちんと落ちているかは目では確認できません。
念のため皮は剥いてあげるのが安心ですね。
そしてまだ熟していない実も同様に、ハムスターにとっては毒になってしまいます。
スーパー等で通常売っているリンゴであれば問題無いかとは思いますが、自宅で栽培したリンゴや、農家さんから廃棄でもらったリンゴなどをあげる際には注意しましょう。
ハムスターにリンゴをあげすぎない
リンゴは意外と糖分が多いものです。
ハムスターが両手で持つ仕草が可愛いからと、つい両手で持ってしまう程のサイズでリンゴを与えてしまう事もあります。
ですが、例えば体重が40g程度のジャンガリアンハムスターにリンゴを3gあげてしまうと、どうなると思いますか?
実は人間に換算すると、3kg以上ものリンゴを食べている事になってしまいます。
人間でそれだけの量を食べてしまえば、糖分を摂取しすぎたという事がわかりますよね。
ハムスターも同様です。
糖分の摂取のし過ぎは肥満や下痢の原因になってしまうので注意しましょう。
また、甘くておいしいものばかりあげていると、普段のエサを食べなくなってしまいます。
そうなると栄養バランスも崩れてしまい、健康に影響が出てしまいます。
あくまでおやつ程度に、多くても数日に1回程度に留めておきましょう。
食べ残しに気をつける
おそらくほとんどのハムスターは、その場で食べるだけではなく、ほお袋にしまって自分の小屋やエサの隠し場所に持ち帰ると思います。
リンゴは水分の多い生ものですので、小屋などに隠されてしまうと、カビや雑菌繁殖の原因になってしまいます。
自分の家に隠したまま忘れてしまう子も多くいます。
特に夏場は、隠したまま忘れられていないか必ずチェックするようにしてください。
そして、ほお袋に入れたままにしてしまう子もいます。
数時間経ってもまだほお袋に入っているようだと、ほお袋の中も不衛生になってしまうので取り出しましょう。
ただし取り出すと言っても、無理に人間が出してはいけません。
チーズなど少ししっとりした食べ物を多めにあげると、それをほお袋に入れて出す時に、くっついてリンゴも一緒に出てきます。
食べやすい大きさに切る
リンゴの中には、意外と固くて人間の歯茎ですら刺さるようなものもありますよね。
ハムスターのほお袋や口の中も同様です。
人間の食べた切れ端をそのままあげるのではなく、なるべく角の無いように切ってあげると安全かと思います。
特にハムスターは、自分のほお袋に入らないような大きなものでも無理やり入れようとします。
ほお袋の中が傷つかないように、また喉つまり等を起こさないように、ほお袋に入りやすい大きさに切ってあげる事も重要です。
ちなみに、すりおろしまでは必要ないかと思います。
食欲不振や下痢などで、お医者さんにリンゴを少し上げるよう言われた時はすりおろしの方が良いのですが、健康な時は歯ごたえがあった方がハムスターも喜びます。
なるべく専用のお皿等に入れてあげる
手から直接渡すのも良いのですが、その場合は必ずキレイに手を洗ってください。
あげた後にもすぐ手を洗うようにしましょう。
リンゴの匂いや果汁がついたままだと、ハムスターに噛まれてしまう可能性もあります。
ですので、出来ればおやつも専用の清潔なお皿を用意して、そこに乗せてあげた方が良いと思います。
またお皿に入れてあげる事で、ハムスターに「もう無いよ」という事を示してあげる事もできます。
手から渡してしまうと、ハムスターはおねだりすれば永遠に出てくるのではないかと思いこんでしまう事もあります。
お皿に一定量出す事で、食べ過ぎの防止にもなります。
ハムスターにリンゴをあげるときは量に注意
意外と普段は「野菜が余ったからあげよう」「リンゴを買ってきたからあげよう」と気軽にあげていた野菜や果物にも、実はこんなにも注意点が色々あります。
もちろん、リンゴの他にもあげる際に注意が必要な野菜や果物はたくさんあります。
あげる時は必ず飼育書やインターネット等で確認してからあげるようにし、ハムスターが健康で長生きできるよう、気を配ってあげましょう。