ハムスターなどの小動物では、人にとったらちょっとした違いでも動物にとったら何かのサインかもしれません。
その中でも、ハムスターがお水を飲まなくなった場合の考えられる理由をご紹介します。
環境の変化
もしハムスターがお家へ来たばかりの場合は、環境の変化が1番の理由だと思われます。
その場合はケージに布をかけ、周りを見えないようにして環境に慣れるまで落ち着かせてあげましょう。
または、給水ボトルが変わった場合飲まなくなってしまう子もいますので、お店で使っていた物と同じ給水ボトルを用意してあげると飲めるようになるハムスターもいます。
給水ボトルの問題
環境の変化は無く、ある日急に飲まなくなった場合は給水ボトルに原因があるかもしれません。
給水ボトルのボールが詰まってしまって飲めないか、あるいは給水ボトルが苦手なハムスターもいます。
まずは給水ボトルのボールが正常に上下するか、ゴミは詰まっていないか点検しましょう。
給水ボトルに異常がない場合は、陶器の容器などにお水を入れて下に置いてあげます。
下に置くときに軽い容器に入れるとハムスターが下に潜り込んだり噛んでひっくり返してしまうので、重めの容器にしてあげて下さい。
ハムスターは水がとても苦手なので、もしもひっくり返して水が沢山かかってしまうと、ストレスになったり風邪をひいたりしてしまいます。
ごはんの内容
お水を飲まないハムスターに対して、水を多く含む野菜などこ食事を与えていないでしょうか?
例えばキャベツやキュウリ、レタスなど生野菜をあげている場合は基本的に水分量が多いので、ハムスターにとって十分な量の水分をとっていることになります。
給水ボトルから飲まないだけであって、水分はとっているのです。
野菜からの水分は、ハムスターにとっては多すぎてお腹を壊すことがあるので注意しましょう。
水分の多い野菜を控えれば水を飲んでくれるかもしれません。
病気が隠れているかも
ハムスターがお水を飲まなくなるのは、病気が隠れているサインかもしれません。
上のようなことを試してみてもやっぱり飲まない場合は、病気を疑ってみましょう。
まずは目視でも変化が見られる腹水です。
漢字の通りお腹に水が溜まってしまう病気です。
徐々に溜まる場合もありますが一気に溜まってしまう場合もあるので、お腹の膨らみに気がついたら急いでハムスターも診てもらえる病院へ連れて行きましょう。
お腹のお水を抜いてもらえます。
ただ一言に腹水といっても色々な病気が理由になり腹水が起こるので、注意が必要です。
腹水から考えられる病気
腹水によってお水を飲まなくなってしまう程になると非常に危険なので、その前に気づいてあげたいものです。
では、実際どんな病気から腹水になってしまうのでしょうか。
まずは肝臓疾患は食欲の低下、部分的なはげが見られることがあり食欲が低下します。
次に心筋症、まず食欲と元気が無くなってきてその後に体全体で大きく息をするようになる。
最後に心臓疾患は呼吸が荒くなり歯茎や舌が紫色になってきます。
これらどれもが症状に食欲低下と腹水がありますので、水を飲まなくなってお腹がふくれてきたら要注意です。
水を飲まないときの対処法
特に病気というわけではなかったり、病気だったとしても水分を取ってほしいのに飲んでくれないときは、まずは給水ボトルの使い方から教えてあげましょう。
ハムスターはお水の匂いで給水ボトルに寄ってくるので、いつでも新鮮なお水を入れて、ハムスターが給水ボトルに近ずいてきたとき指で少しだけ出してあげるとハムスターもわかる場合があります。
給水ボトルの先に好物などを付ける方法がありますが、ハムスターはお水が飲みたければお水の匂いで寄ってくるので余り効果的ではありません。
エサはペレットだけなのにどうしても飲まない場合は、お水にほんの少しのお砂糖を混ぜてあげると飲みますが、ハムスターは甘いのが好きなので、入っている分を最後まで飲んでしまうことがあります。
飲みすぎ防止の為にいつでも飲めるようにはせず、少量をいれて飲んだのを確認したらケージから出してください。
飲む気も無さそうな子には、スポイトなど先の細い物でお水を口もとまで持っていってその都度あげるか、水分を含んだお野菜をあげれば水分は摂取できます。
ただスポイトなどであまり無理やり飲まそうとするとストレスになるので、動けないハムスター以外はできれば自分から摂取できる形を作ってあげて下さい。
お水を毎回確認しよう
水を飲まない原因についてあげましたが、実は水は飲んでいるけれども飼い主さんが気づいていない、ということが考えられます。
ボトルに入れる量を量ったり外から見られるようにしたりして、ハムスターが本当に水を飲んでいないのか、確認できるようにしましょう。
ハムスターが水を飲んでいるか確認するようにしよう
ハムスターは水がいらないと言われていたこともあります。
しかし、ペットとして飼っているハムスターは水分をあげなければ摂取する方法がないので、ハムスターがしっかり飲める方法と急に飲まなくなったときの変化に気付けるようにしましょう。