旅行や帰省などで、ハムスターと一緒に飛行機に乗らないといけないこともあります。

ハムスターは、どうすれば飛行機に乗ることが出来るのでしょうか。

ハムスターを飛行機に乗せる際の基礎知識や注意点をご紹介します。

手荷物として持ち込まない

ハムスターと一時も離れたくない、ハムスターを貨物室に預けるのが心配だと思っても、ハムスターを手荷物と一緒に飛行機に乗せるのは絶対にしてはいけません。

ポケットに入れてこっそり連れていこうとした場合、手荷物検査で見つかりハムスターを没収されたり、飼い主も飛行機に乗るのを拒否される可能性があります。

万が一飛行機内に連れて行けても、客室内で脱走して探し回らないといけなくなる場合もあります。

その場合、乗客は全て降ろされ、ハムスターが見つかった後は飛行機の消毒をしなければならず、他の乗客に甚大な迷惑をかけてしまいます。

ケージに入れて持ち込んでも、ハムスターが出す音やにおいに敏感に反応する人もいます。

中には動物が嫌いな人もアレルギーを持つ人もいます。

他の乗客の迷惑になることは控えましょう。

搭乗手続きに時間がかかる可能性がある

ハムスターを連れて飛行機に乗る場合、通常よりも搭乗手続きに時間がかかる場合があります。

時間に余裕を持って行動するようにしましょう。

大体出発時刻の1時間から30分前までに手続きを済まさなければならない場合が多いです。

その際、同意書に必要事項を記入して提出しなければなりません。

同意書の内容は「ハムスターが飛行機に搭乗している際に事故や体調不良などで死亡しても、航空会社の責任を問わない」というものです。

航空会社によっては、インターネットで事前に同意書を提出するサービスもあります。

この場合、当日の同意書提出は不要になりますので、搭乗手続きにかかる時間の短縮が出来ます。

事前に搭乗可能か問い合わせる

ハムスターなどのペットが飛行機に乗ることが可能かどうかは、利用する航空会社によって異なります。

大手航空会社はハムスターの搭乗が可能であったり、空港に獣医師を常駐させていたりする場合があります。

しかし、昨今増えてきたLCC(格安航空会社)では、ペットの搭乗が出来ない航空会社もあります。

ですので、事前に利用する航空会社にペットが飛行機に乗ることが出来るかどうかを問い合わせる方が良いでしょう。

多分大丈夫だろうと自分の思い込みで行動し、直前になってペットが飛行機に乗ることが出来ないことが分かると、ハムスターを置いていかないとならなくなりますし、予定していた飛行機に乗れなくなることもあります。

料金は4,000円から6,000円程度

事前にペットが飛行機に乗ることが可能かどうか調べ、ハムスターの搭乗が可能なことを確認した後、ハムスターを預けるために料金を支払う必要があります。

航空会社によって料金は異なりますが、大体4,000円から6,000円くらいで預かってくれます。

同意書を提出してから料金を支払います。

その際、現金だけではなく、クレジットカードや旅行券やギフトカードでも支払いが可能な航空会社もあります。

事前に調べておくと良いでしょう。

預ける際にケージに入れて預けますが、事前に当日使うケージに慣れさせておくと、ハムスターにかかるストレスが少なくなります。

なお、原則ハムスター1匹につきひとつのケージが必要です。

航空会社によっては、ケージのレンタルを行っている会社もあります。

貨物室での管理になる

搭乗手続きや料金の支払いを済ませ預けたハムスターは、基本的に貨物室での管理になります。

貨物室と言っても、客室内と同じ気温、気圧の管理がされていますので、極端に暑かったり寒かったりすることはありません。

また、預けられたペットたちは出発直前まで空調管理のされた部屋で保管されます。

しかし、その日預けられたペットが自分のハムスターだけだとは限りません。

犬、猫、うさぎなど様々なペットが預けられるため、今まで感じたことがないにおいや音に敏感になったり、驚いたりすることもあります。

飼い主の手元に戻ってきたときは「よく頑張った。」とたくさん褒めてあげましょう。

そして、水や好きなおやつなどを与えて休ませてあげましょう。

体調の変化が起こらないように注意する

預けられたハムスターなどのペットは、客室内と変わらない温度、気圧の管理がされている貨物室で管理してもらうため、フライト中に極端に過酷な環境下に置かれることはありません。

航空会社の方でも、出来るだけペットにストレスや負担がかからないように丁寧に扱ってくれます。

ただ、空港から飛行機に搭乗する際に外気に触れる機会があり、外気の影響を受けて体調を崩してしまう可能性があります。

万が一のことを考えて、夏場はケージにクールマットなどを敷いたり、冬場はヒーターなどを用意したりして、室内と変わらない温度で移動出来るように工夫する必要があります。

なお、搭乗手続き時に体調が悪かったりノミなどがいたりすると、そのペットは飛行機に乗ることが出来ません。

当日だけではなく、出発日の少し前より普段よりまめに体調管理を行うようにしましょう。

給水ボトルに慣れさせる

普段水を皿に入れて、そこから水分を摂取しているハムスターも多いです。

しかし、フライト中は水漏れを防ぐために、皿に水を入れて与えるのを禁止しています。

ですので、事前に給水ボトルでも水分を摂取出来るように慣れさせる必要があります。

長時間のフライトの場合、水分が摂取出来ないのは健康を害する可能性があります。

事前にケージに給水ボトルを設置し、給水ボトルの存在を慣れさせます。

給水ボトルから水のにおいがするため、ハムスターは給水ボトルから水が出ることをすぐに覚えてくれます。

給水ボトルの水は毎日交換し、常に清潔な水が飲めるようにしてあげましょう。

ハムスターの飛行機によるストレスをできるだけ減らしてあげよう

ハムスターを飛行機に乗せる場合、事前予約はいらない場合が多いですが、搭乗手続きは通常よりも時間や手間がかかることが多いです。

どこに向かっているか分かっている飼い主と違い、ハムスターは今から自分がどこに連れていかれるのか全く分かりません。

いきなり知らないペットと一緒に貨物室に預けられるため、不安やストレスもあります。

なるべくストレスがかかったり体調を崩さないように工夫し、手元に戻ってきたときは褒めてあげましょう。

また、移動の合間には休憩させるようにしましょう。