ハムスターにバナナをあげる時の注意点

ハムスターに適度な野菜や果物をあげるのは、健康管理にもとても良いことであると言われています。

その中でも栄養素の高いバナナは、ハムスターのおやつにもなっているし、とても体に良いものだと認識されています。

しかし、バナナをハムスターにあげる場合はどのくらいあげたらいいのか、気を付けることはなんなのか気になる点です。

今回はハムスターにバナナをあげるときの注意点をご紹介します。

バナナをあげる量を決める

これは非常に重要なことです、あげる量を間違えるとハムスターの健康を損なうことにもなりかねません。

一般的には、1回にあげる適量は1グラム~2グラムだと言われています。

ハムスターの個体差や種類の差にもよりますが、初めて与えるときは小さなひとかけらから徐々に増やして与えるようにします。

バナナに食物繊維が多く含まれているため、急にたくさん与えてしまうとハムスターにとって致命傷になりかねず、また下痢の原因となってしまいます。

様子をみながら少しずつ与えるようにして、ハムスターが好んで食べているかとその後の体調に変化はないかをよく見てあげて下さい。

また、バナナはカロリー糖質ともに高いので、あげすぎてしまうと太ったり病気の原因になったりする可能性もあります。

決めた量以上は与えないように気を付けましょう。

与えるバナナのサイズを確認する

ハムスターの餌をどのような大きさで与えるかは、飼い主さんとそのハムスターの餌の食べ方で大きく違ってきます。

一気食いの癖があるハムスターには、バナナを小さめに切ってあげて与えてあげるとよいでしょう。

反対に、一気食いの癖のなく、細かく餌を食べるハムスターには少し大きめのサイズのバナナを1つ入れてあげると良いでしょう。

一気食いの癖のあるハムスターに大きめのサイズのバナナを与えてしまうと、餌をのどに詰まらせてしまう可能性があります。

バナナは割と柔らかく、表面もぬるぬるしているので、するっと入っていってしまう可能性があり、注意が必要です。

細かく餌を食べるハムスターにはあまり関係のないことですが、餌を勢いよくガツガツ食べるハムスターを飼っている飼い主さんは餌のサイズの気を付けてあげると、安心して与えることができます。

生のバナナの場合は鮮度に注意

バナナを与える場合、生で与える場合がほとんどだと思いますが、与えた後きちんと食べたかどうかを確認することも重要です。

ほお袋に入れて巣箱へ持ち帰って食べるハムスターも多いですが、好きじゃなかったり量が多かったりした場合はそのまま巣箱で放置されてしまいます。

生のバナナをそのまま巣箱に残しておくことは、ケージ内の衛生的にも良くないですし、数時間後にそのバナナをまた食べてしまったりしても良くありません。

こうした事態を避けるために、ハムスターがバナナを残していないか巣箱を確認するようにしましょう。

目安は与えて30分~1時間後くらいです。

そのくらいの時間をおけば、好きなら全部食べてしまっているし、嫌いだったりお腹がいっぱいであれば色が変色して残っている状態になっているはずです。

放置していることが一番良くないことなので、生のバナナを与える場合はきちんと最後まで確認を行うようにして下さい。

また、ハムスターの体調が悪いときや食欲が落ちているときに、少しでも栄養価の高いものをと考えてバナナを与える飼い主さんもいるかと思いますが、バナナは体を冷やす果物なので、逆効果になってしまう場合もあります。

具合の悪いハムスターにバナナを食べさせた半日後に亡くなってしまったという話もあります。

いずれにしても、体調が悪いときには獣医師の指示にしたがって与えるものを選ぶようにしてあげて下さい。

市販のおやつの乾燥バナナもあげすぎには注意

市販のハムスター用の乾燥バナナは、ほとんどの場合は防腐剤なども使われているためすぐに腐る心配はなく、衛生面ではとても与えやすいです。

しかし、ハムスター用の乾燥バナナであっても糖質やカロリーは非常に高いので、日常的に与えるのは避けた方が良いでしょう。

与えすぎると肥満や糖尿になってしまうからです。

ハムスターとのコミュニケーションの一つとして与えたり、週に1回の楽しみとして与えるなど、与える量と頻度をきちんと管理してあげましょう。

乾燥バナナは硬いためにハムスターの歯を伸びるのを防いでくれる役割もあるので、与えるのは悪いことばかりではありません。

ハムスターにバナナは少量を与えるようにしよう

ハムスターにバナナを与えるときの注意はたくさんあります。

バナナは果物の中でも高い滋養強壮効果のある果物です。

ですので、バナナを与える時は、ハムスターの体調の良い時に限りましょう。

どうしてもあげたい場合や、ハムスターが好んでいる場合は量、大きさ、頻度をきちんと確認しながら与えてあげて下さい。