ハムスターは前かがみになって寝ていることが多いです。
でも飼育して慣れてくると、いろいろな寝相を見ることができます。
時々横向きで寝ていることもあります。
横向きで寝る原因は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
暑くて寝苦しい時
ハムスターは暑さに弱い小動物です。
夏の猛暑日で室温が上昇すると、ぐったりしていることが多いです。
ハムスターは人間のように、汗をかいて体温調節することができません。
その際横向きで寝ていることもあります。
暑くて寝苦しい時に見られる姿です。
日中は巣箱で過ごすことの多いハムスターでも、暑いとそこから出て横向きで寝ている姿が多く見られるようになります。
ケージ内のいろいろな場所で寝てしまいます。
よって夏の猛暑日に横向きで寝ている時は、暑さにまいっている可能性があります。
すぐにエアコンや扇風機などで、暑さ対策をするようにしましょう。
涼しくなると落ち着いて、巣箱で前かがみになって寝るようにもなります。
眠気が強い時
ハムスターは夜行性なので、日中寝て過ごすことが多いです。
でもエサを食べたり、少し運動をして活動もしています。
活動中急に眠気が強くなると、薄目がちになります。
普段巣箱で過ごすことが多いハムスターでも、眠くなると戻らないこともあります。
活動中その場でウトウトして、横向きになって寝てしまう時もあります。
飼い主は横向きの体勢で寝ていたら眠気が強いことも考え、そっと見守るようにしましょう。
むやみに騒音をたてないようにしたり、静かな場所にケージを移動させてあげましょう。
ハムスターの安眠を妨げないようにすることが大切です。
疲労感が強い時
ハムスターが疲れている時は前かがみで寝そべるようにして寝たり、お腹を上に向けて寝る姿も見られます。
また横向きで寝ることもしばしば見られます。
回し車を回したり、ケージをよじ登って遊んだ後、しばらくすると横向きでぐっすり寝てしまうこともあります。
でもハムスターが疲れる原因は運動だけではありません。
疲労の原因は様々ですが、周囲の環境変化でも起こります。
掃除の後自分のニオイがなくなると、ケージ内を走り回ったり、騒音が激しいと落ち着きません。
これらの刺激でストレスがたまって疲労の原因にもなります。
疲れが激しい時は、両足をむき出しにするようにして横向きで寝ることもあります。
ハムスターにストレスを与えないよう、十分注意をして世話をしましょう。
警戒心がある時
ハムスターが横向きで寝ている原因は様々です。
中でも横向きで寝ている時は警戒心があって、すぐ立ち上がろうとしているとも考えられます。
ハムスターが横向きで寝る時は、壁や物に背を向けるようにして寝る姿が多く見られます。
この方が周囲を見わたすことができ、なおかつ危険があればすぐ立ち上がることができます。
ハムスターは警戒心が強いので、物音が少しするだけでもキョロキョロします。
また人の気配を感じるだけでも、ビクッとしてすぐその場で立ち上がります。
横向きで寝る姿勢は前かがみほどではありませんが、周囲を少し警戒している証拠です。
リラックスしている時
ハムスターが横向きで寝ている時は、リラックスしている時とも言えます。
ハムスターは巣箱の中でも横向きになって寝ることもあります。
でもここから出てむき出しになるような姿勢で寝ていることもあります。
特に巣箱の外で横向きになって寝ている時は、リラックスして安眠している時です。
周囲の警戒を考慮してから、エサ箱の中や回し車でもぐっすり寝てしまいます。
ハムスターはもともと警戒心が強いですが、リラックスして安眠している時は無理に起こすようなことは避けましょう。
世話をするのは、ハムスターが起き上がって活動的になってからにしましょう。
カラダを保護している時
ハムスターが横向きの姿勢で寝ている時は、カラダを保護している可能性もあります。
カラダの上側を何か原因があって痛みを感じている時、それを保護するつもりで寝ていることも考えられます。
ハムスターは転倒やケンカでケガをすることもありますし、カラダに異常が見られなくても何か病気があって痛みを感じている時もあります。
横向きで寝ている時は両足を上げた姿勢であったり、丸くなるような姿勢など様々です。
特に両足を上げた姿勢で寝ると、床に対して面積は狭くなります。
よってこの姿勢だとカラダが痛い部分が下になると、苦痛が増してしまいます。
飼い主はハムスターが横向きで寝ている時、物音をたてないようにしながら、ハムスターをそっと観察しましょう。
カラダに傷などが見られたら、感染しやすくなります。
またカラダに異常がなくても、いつもと違う様子が見られるなら病院に相談しましょう。
ハムスターが横向きで寝る原因を把握しておこう
ハムスターが横向きで寝る原因は、病気だけではありません。
疲労感が強い時や、リラックスして安眠している時など様々です。
ハムスターにも個体差が多かれ少なかれあります。
飼い主は普段からどんな寝相をすることが多いのか、パターンを把握しておくことが大切です。
そのためハムスターの観察もこまめに行っていきましょう。