野生のハムスターは、ヨーロッパからアジアにかけての乾燥地域に生息していて、地中にトンネルを掘って生活しています。
トンネルの中はひんやりとしていて、ハムスターが過ごしやすい環境になっています。
トンネルを掘れる環境を作ってあげれればいいのでしょうが、そんなことしてあげられませんよね。
そこで今回は本来暑さにさらされることのないハムスターを室内で飼うには、しっかりと暑さ対策をしてあげることが必要です。
エアコンをつける
暑さ対策で一番いいのは、エアコンをつけて部屋全体を冷やしてあげることです。
ハムスターの飼育には20〜26度が適切と言われていますが、大切なのはより一定な室温を保つことです。
26度前後の室温を保てるようにしてあげましょう。
エアコンをつけるときに気をつけることは、風が直接ゲージに当たらないようにすることです。
風が当たることは、ハムスターにとってストレスになってしまいます。
直接あたらないところを探して置いてあげましょう。
また、エアコンをつけているからといっても、直射日光のあたっているところに置いては意味がありません。
直射日光には当たらないように気を使ってあげましょう。
小型動物用のひんやりグッズを置く
ペットショップには、小型動物用のひんやりグッズも多く売られています。
エアコンをつけっぱなしにはできない場合は、ひんやりグッズを使うことも一つの手です。
ハムスターが好むものを置いてあげましょう。
ここで注意しなければないことは、風通しを良くすることです。
いくらひんやりグッズを置いても、締め切った部屋で風が通らなければ効果はありません。
部屋のドアを開けたり、ハムスターには風が当たらないようにサーキュレーターで空気を循環させたりという工夫をしてみてください。
保冷剤を使う
小型動物用の保冷剤も売られています。
5時間程度もつ物もあります。
保冷剤を使う際に注意したいことは、ハムスターがかじれるところに設置していないか、ということです。
ただの氷であれば害はありませんが、薬品の入った保冷剤を食べて死んでしまうハムスターもいます。
かじれないところに置くよう心がけましょう。
ペットボトルを凍らせておく
エアコンをつけっぱなしにできない方は、水を入れたペットボトルを凍らせて置いてみましょう。
凍らせたペットボトルをタオルで包み、ゲージの上や横に置くだけでもひんやりとした環境をつくれます。
凍ったペットボトルは結露するので、必ずタオルで包むようにしましょう。
チップなどに水が染み込むと、ただでさえ湿気の多い季節ですから、あっという間にカビが生えてしまいます。
すこしでもカビが発生しないよう、タオルは必須です。
ペットボトルは家で手軽にできるので、一番取り入れやすいかもしれませんね。
ハムスターの暑さ対策としては風通しと気温が大切
夏場の飼育で重要なのは、風通しと気温です。
風通しを考えると、夏場はケースや水槽で飼うよりも金網のゲージに移し替えてあげるといいですね。
それから、床材です。
部屋を冷やすことは確かに重要ですのですが、ハムスターは生き物ですから、その日によってコンディションも違ってきます。
部屋を冷やしている分、床材を厚めに敷き、もしも寒くなったら潜って体温調節が出来るようにしてあげましょう。
直射日光をあてないことや直接風をあてない
これまで暑さ対策の方法をご紹介してきましたが、間違った方法をとっては意味がありません。
まず、基本はゲージを直射日光の当たらない風通しの良いところに置くことです。
いくら部屋が冷えていても、直射日光が当たっていてはハムスターは体調を崩してしまいます。
次に扇風機、サーキュレーターの使い方です。
人間は風に当たると涼しいと感じますが、それは皮膚表面の水分が冷えているため。
ハムスターには効果がありません。
それどころか、風が当たることでストレスを与えてしまうので、扇風機やサーキュレーターは、空気を止まらせないために使うようにしましょう。
それから、風の通らない部屋でひんやりグッズだけに頼るのも危険です。
あくまで補助的に扱ってくださいね。
ハムスターの暑さ対策をしっかりとしよう
暑さ対策でハムスターへしてあげられることは意外とたくさんあります。
一人暮らしだと、保冷剤の交換やエアコンのスイッチ切り替えなど難しいかもしれませんが、できることはあります。
人の言葉を話さず、犬のように吠えて異常を伝えることもないハムスターを飼うには、人間がしっかりとお世話してあげることが大切です。