ハムスターは小型ペットとして大変人気のある動物です。
しかし、ハムスターは人間に触られることにストレスを感じる動物です。
強いストレスを感じると病気になったり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
また警戒心も強く、臆病な面もあります。
では、どのようにハムスターを触ったら良いのでしょうか。
慣れるまで待つ
ハムスターを飼ったらすぐ触りたくなりますが、まず無理に触るのは我慢しましょう。
ほとんどの方がペットショップでハムスターを購入すると思いますが、家に連れてこられたハムスターは環境の変化に戸惑い、ストレスを強く感じている状態です。
そんな時に無理に触わってしまうと人間への警戒心が強まり、懐くまでにさらに時間がかかってしまいます。
まずは新しい環境に慣れてもらう必要があります。
人間より先に、環境に慣れてもらいましょう。
ハムスターは夜行性の動物なので、昼間むやみに起こしてしまわないように注意が必要です。
騒がしいのも好まないので、玄関等の出入りの多い場所にケージを置くのは避けましょう。
静かな場所で2、3日はエサの交換以外はそっとしてあげて下さい。
4、5日経てば環境にも慣れてきます。
1週間もすれば、そろそろ触っても良い頃です。
触る時は声をかけてあげる
ハムスターを触る時はいきなり触ってはいけません。
突然触られたら、ハムスターもびっくりしてしまいます。
触るときには必ず声をかけます。
傍に人がいることに気づいてもらうところから始まります。
まず慣らしとして、新しい環境に慣れてきた頃から、エサをあげる時などに声をかけてあげます。
エサをくれる人、この人は自分に害を与える人ではないとハムスターに認識してもらうのです。
ハムスターとの信頼関係を築く上に必要な声かけです。
毎日耳にしていると、その声にハムスターも慣れてきます。
慣れてくると、声に反応して自然と近寄ってくるようになります。
警戒心を解くために、触る時には声をかけてあげましょう。
背後からつままない
ハムスターは小さい動物なので、片手で持ち上げられそうですが、そうすると背中を摘まんで持ち上げることになります。
ハムスターは小さいといっても動物なので、本能的に背後から襲ってくるものに対して警戒心が強くなります。
ハムスターにとって背中は死角になるので、大変嫌がるのです。
死角である背中を摘ままれると敵から攻撃されたと思い、警戒されてしまいます。
敵から襲われたと思ったハムスターは、びっくりして噛み付いたり、逃げ惑ったりします。
その時に怪我をしてしまうこともあります。
一度警戒されてしまうと、また慣れるまでに時間がかかってしまうので注意してください。
初めてハムスターに接するお子さんはこの持ち方をしてしまいがちなので、初めによく言って聞かせる必要があります。
両手ですくいあげる
まず、そっと手をハムスターの前に差し出します。
背後からではなく、正面からです。
この時、手はハムスターの目線の高さまで低くします。
ハムスターが近づいて来たら、両手で優しくすくい上げます。
嫌がるときは一旦止めて、様子を見ましょう。
嫌がらずに手の中に入ったら両手で包んであげてください。
また、ハムスターを持ったまま立ち上がらないようにしましょう。
大人しくしていても、急に手の中で動くことがあります。
落としてしまうと命に関わる大怪我をしてしまうので、注意が必要です。
立ち上がるときには手を低くして、万が一落としてしまっても怪我をしないように気をつけてあげましょう。
ハムスターの弱点を触らない
ハムスターはお腹を触られるのを嫌がります。
小さな動物なのでお腹に強い力が加わると内臓に傷がつき、最悪の場合は死に至ることもあります。
ハムスターにとってお腹はとてもデリケートなところです。
お腹を触ると、嫌がって噛み付いてくることもあります。
しかし、さほど痛くはありませんので、噛み付かれても我慢しましょう。
びっくりしてハムスターを振り落としたら、怪我をしてしまいます。
大きな音や人間の急な動きにハムスターはびっくりして、さらに警戒してしまいます。
また、お腹と同じで尻尾や耳も触られるのを嫌がります。
ハムスターの耳を触ると、キョトンとして動きが止まります。
この反応を面白がって耳を触る人がいますが、やってはいけないことです。
ハムスターは弱点の耳を触られてびっくりし、警戒しています。
ハムスターにとって急所でもあるお腹や尻尾・耳を触らないように気をつけましょう。
優しく触ることがハムスターの触り方のポイント
ハムスターの触り方には様々な注意があります。
基本的に嫌がることをしなければ大丈夫ですが、人間に触られること自体ハムスターにとって大きなストレスになります。
嫌がるときには無理をしないで、一旦止め、様子を見ましょう。
長く触っていたい気持ちは分かりますが、長時間にならないよう、程々にしましょう。
ハムスターは慣れると懐いてくるので、とても可愛らしい動物です。
愛情を注ぎ、大切に育ててあげましょう。