ハムスターは砂漠生まれなので、多くの水は必要としません。
あまり多くの水を用意する必要がないので、給水機も小ぶりなものでも十分間に合います。
しかし、だからといって新鮮な水がないと結石になりやすくなります。
いつでも飲めるようにセットしておくことが大切です。
そこで、ハムスターの給水機の選び方をご紹介します。
活発に動くハムスターには取付型給水器
動きの活発なハムスターには、しっかりとケージに取り付けるタイプの給水器が良いでしょう。
ケージにはめ込むタイプだと給水器自体もケージの端っこに取り付けることになり、動けるスペースも広くなります。
また、ケージにしっかりと取りつけるので、ちょっとハムスターがぶつかったり、かじったくらいでは落ちたり、ずれたりすることもありませんので安心です。
また、飲む際も固定されていますので、ハムスターも飲みやすく負担がありません。
取り付ける際には高さをハムスターが飲みやすいように考えるだけで良いので、飼い主としても取扱いが簡単です。
また、出産を控えた時、その後の育児など、多頭飼いになる時も固定している方がぶつかって落ちる心配もなく向いています。
動きの活発な若いハムスターには邪魔にならず、落ちる心配もなくオススメです。
ケージのタイプを選ばない吊り下げ型給水器
吊り下げ型の給水器もあります。
ケージの上の部分に吊るしてセットするので、ケージのいろいろな形状に対応できます。
寒い時期などはケージのサイド部分を閉じる場合もあります。
手作りのケージで何かのケースを利用して作っている場合などは、横は格子状にはなっていません。
そのような時でも上に吊るす部分が少し開いていれば良いので、吊るしタイプなら設置できます。
また、上のどこでも吊るすことができれば良いので、ケージの中央部分に設置したい時や、巣の近くに設置したいなどにも対応できます。
設置できる場所をあまり選ばないので、その点で柔軟性が高いと言えます。
他にも、吊るす部分の調節で高さを細かく設定できますので、子供の頃は低めにして、大きくなるにつれて高くするなど調節できます。
ハムスターは給水器を手でうまく抑えながら口で飲むことができるので、不安定に見えますが意外となんなく使いこなせます。
衛生面重視なら金属ボール入り給水器
ハムスターは水の量はそんなに要りませんが、鮮度の良い水は毎日必要です。
そのため、衛生面を保つことができる金属ボール入りの給水器が多くなっています。
飲み口に金属のボールが入っていて、それを口で押すと中の水が出てくる仕組みになっています。
この構造だとボールを押さないと水が漏れてきません。
ですので、給水器にぶつかっても、触っても無駄な水漏れがありませんので、ケージ内が湿ったり、汚れることもありません。
そのため、湿気で巣材に菌が繁殖したり、カビる心配もありません。
また水自体もボールによってシャットアウトされているので雑菌が入りにくくなりますので、いつでも新鮮な水をキープできます。
ハムスターは湿気や濡れるのが大嫌いですので、水が漏れてこない給水器は実用的であり、ハムスターの好みにも合っています。
金属ボールを押すと水が出てくる仕組みは、ハムスターは自然と理解しますし、一度体験すると次回からは学習して覚えます。
金属ボールの給水器がうまく使えないならボールのないタイプの給水器
稀に金属ボール入りの給水器をうまく使えないハムスターもいます。
その時はボールの入っていない給水器もあります。
これは飲み口に口を当てると、空気圧によって中の水が出てくる仕組みです。
これなら飲み口に口を当てるだけですので、簡単ですし習慣としてすぐに身につきます。
ただ、体の一部が当たったりケージの振動でも漏れることがありますので、飼い主がケアしてあげることが大切になります。
生まれてすぐの小さなハムスターなどはこのタイプから始めて、慣れてきたら金属ボールの給水器に代えるとスムーズです。
高齢になってきたらお皿で低い位置で飲ませるのもアリ
ハムスターも高齢になると、立ち上がったり後ろ足だけの姿勢は負担になります。
そこで無理のない、より簡単な姿勢で水を飲めるようにお皿に水を入れて置いておく方法もあります。
給水器ではありませんが、ハムスターが立ち上がって手で押さえるような体制にしなくても良いので、自然な体勢で水を飲むことができます。
ただし、この場合は埃などが水に入りやすくなるので、こまめな水替えが必要になります。
また、あまり動かなくなった時などは皿で巣の近くに置くなどの工夫をする必要もあります。
給水器でも高さを低くするなどの配慮をすると良いでしょう。
ハムスターが飲みやすい給水器を選ぼう
ハムスター用の給水器にも色々なタイプがあります。
ハムスターの生活や成長段階によって使い分けると無理のない給水ができます。
また、ケージのタイプやどこに取り付けたいのかによっても使えるものが決まってきますので、ハムスター個体と飼う環境とのトータルで選ぶことが大切です。
ハムスターはいつでも新鮮で衛星的な水を必要しています。
水が飲めないと病気になるリスクも高まるので気を付けましょう。