ハムスターを飼育していると、カラダの異常に突然気づくことがあります。
中でも目が腫れていると、飼い主はかなり心配になるでしょう。
目が腫れるのはどのような原因が考えられるのでしょうか。
原因をいくつかあげていきます。
ケンカによるケガで目が腫れる
ゴールデンハムスターは縄張り意識が非常に強いので、基本的に単独飼育となります。
でもジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターは、同じケージで複数飼いをしている人もいます。
複数飼いで気をつけなくてはいけないのは、ハムスター同士のケンカです。
ケンカによって目をケガして腫れてしまう恐れがあります。
ハムスター同士がケンカをすると、目をケガするだけでなく命にかかわることもあります。
そのため複数飼いが可能と言われるハムスターであっても十分注意が必要です。
また目の腫れに気づいたらハムスター同士を守るために、すぐに別のケージに移しましょう。
高い場所から転落して目を打撲して腫れる
ハムスターを金網型のケージで飼育していると、よじ登って遊んでしまうことがあります。
また二階建てグッズなどを入れていると、高い場所に何度も行こうとします。
ハムスターが転落するケースは意外と多いです。
転落による打撲で目をケガして腫れてしまうことがあります。
目が腫れて出血が見られたら、目を軽くティッシュなどでおさえて止血をしましょう。
またハムスターの落下による目の腫れは、飼い主の工夫である程度防ぐことができます。
ケージを水槽型の飼育ケースに変えたり、グッズは低い場所で遊べる物にするなど、環境整備をすることが大切です。
出血が止まったら早めに動物病院で診察を受けましょう。
床材などのアレルギーによりハムスターの目が腫れる
ハムスターも人間と同様、アレルギーを持っていることがあります。
ハムスターのアレルギーで多く見られるのが、床材によるものです。
アレルギー性結膜炎はハムスターによく見られる目の疾患です。
床材など何かアレルギーを持っていることで発症します。
今使っている床材で目の腫れなどの症状が見られたら、別のものに変えましょう。
でもアレルギーの原因を飼い主で特定するのは難しいです。
またハムスターによってアレルギーの原因となるものは様々です。
いずれにしても目の腫れが酷くなる前に、早めに動物病院に連れて行き、診察を受けた方が良いでしょう。
目をひっかいたり接触してハムスターの目が腫れる
目が腫れてしまう原因は、ハムスター自身で目を強くひっかいてしまうことでも起きます。
ハムスターは毛づくろいをする時、よく頭や顔をこすります。
通常はカラダに傷をつけないように上手く行いますが、何か原因があってかゆみがあると、ひっかいてしまうことがあります。
ハムスターがかゆそうにしている様子を見たら、すぐに病院に連れて行きましょう。
何か病気が隠されている可能性があります。
またケージ内のグッズと接触することで目が腫れることもあります。
例えばぐっすり寝ていて床材と目が接触してこすれたり、巣箱に誤って目をぶつけてしまうことがあるので注意が必要です。
病原菌に感染してハムスターの目が腫れる
ハムスターに多いと言われる結膜炎は「細菌性結膜炎」と言って、病原菌に感染することで起こることもあります。
細菌性結膜炎にかかると、目が腫れてしまいます。
他にも目が赤くなったり目やにが出るといった症状も見られます。
不潔な環境は細菌の繁殖の温床になってしまいます。
ケージ内をあまり掃除しないで、不潔な状態が続くとハムスターが病原菌に感染しやすくなるので注意が必要です。
掃除の頻度が多いとハムスターのニオイがなくなってしまい、落ち着きがなくなります。
でも状況をみながら、適度に掃除をすることも大切です。
複数飼いをしている時は要注意です。
ハムスターの目が腫れていたり、赤くなっていたらすぐに隔離をしましょう。
またできるだけ早く動物病院で診察を受けるようにしましょう。
外敵に襲われてハムスターの目が腫れる
ハムスターの目が腫れてしまう原因は、ケージの中だけで起こるとは限りません。
ケージの外にいる外敵に狙われる可能性もあります。
特にハムスターと一緒に猫を飼っている人は注意が必要です。
猫はハムスターのケージを見つけると、真っ先に襲おうとします。
金網型のケージで飼育していると、網からひっかこうとする姿も見られます。
またハムスターは猫が来ると、興味本位で近づいてしまいます。
外から猫に目をひっかかれると、ケガをして目が腫れてしまいます。
よって猫を一緒に飼育する場合は、猫の手の届かない場所にケージを置くようにしましょう。
さらに水槽型の飼育ケースを使用して、しっかりと蓋をしておく方法もオススメします。
ハムスターの目が腫れている時の原因を理解しよう
ハムスターの目が腫れてしまう原因は様々です。
目が腫れていたら隔離をしたり、危険がないように環境整備をしっかりと行いましょう。
腫れている目をそのままにしておくと、さらに酷くなる恐れがあります。
よって早めに動物病院に連れていきましょう。
また飼い主は事前に目が腫れてしまう原因を理解しておくと良いでしょう。