チャイニーズハムスターはモンゴルハムスターとも呼ばれ、和名はモンゴルキヌゲねずみと言います。
細長いスリムな体型と長い尻尾でネズミに似ています。
頬袋にエサを溜め込む習性はないため、ハムスター特有の頬をパンパンにさせた可愛らしい姿は見られませんが、目がくりくりした可愛らしいハムスターです。
そんなチャイニーズハムスターの性格、値段、寿命など、気になるポイントをご紹介します。
おとなしく臆病な性格。初心者でも飼いやすいハムスター
おとなしく、やや臆病な性格です。
馴れてくると次第に人に興味を示すようになり、なついてくれます。
臆病なので噛みつくことはあまりありませんが、無理矢理つかんだり怖がらせるようなことをしてしまうと、怖い相手だとすぐに学習して近づいてくれなくなってしまいます。
嫌がるときには触らないなど、優しく接してあげてください。
頭がいい子なのでトイレのしつけは簡単です。
やり方は、トイレの容器の中に猫砂を入れ、その上にその子がした糞を少し入れておくだけです。
自分の糞の臭いに安心して、次第にそこで糞をするようになってくれます。
糞や尿のにおいは少ない方なので家で飼うのにも、手入れが楽です。
初心者でも飼いやすい種類のハムスターと言えます。
注目なのが、雄の睾丸の大きさです。
他のハムスターと比べると非常に大きく発達して、床に引きずるほどになります。
チャイニーズハムスターをよく知らない人は、獣医さんでさえ腫瘍かなにかと勘違いするほどです。
子供の時期が終わって大人の雄ハムスターに成長したときにビックリしないでくださいね。
縄張り意識が強い種類なので基本的には一匹飼育
縄張り意識が強い種類なので、基本的には一匹飼育です。
子供の頃から馴らしていけば集団飼育をすることもできるようですが、ケンカを始めた場合にはすぐに別けて一匹飼育にしてあげてください。
特に雄同士は縄張り争いでケンカをしやすいので注意が必要です。
繁殖力が強いので、繁殖する場合は計画的に行いましょう。
生後2~3ヶ月で繁殖できるようになります。
繁殖させる場合には、ペアをいきなり同じケージの中にいれるのは、ケンカをしてしまい、最悪の場合どちらかが殺されてしまうこともあるので危険です。
最初は雌雄それぞれが入ったケージを隣り合わせに置き、慣れるまで様子を見ましょう。
相手に十分に慣れてから、雌の方を雄のケージに移してあげます。
この時、必ず雌を雄のところに入れるようにしてください。
逆にするのは激しいケンカをしてしまうことがあり大変危険です。
ペアを同じケージに移した後は、ケンカをしないかしばらく様子を見ましょう。
ケンカが絶えないようなら別々のケージに戻してあげます。
一度の繁殖で平均4匹くらいの子供を産みます。
一度つがいになると、雌雄の繋がりが強い種です。
繁殖後に再び雌雄を別々のケージに別けると、雄が狂暴になってしまうことがあるので注意しましょう。
チャイニーズハムスターの値段は1匹3,000円〜4,000円くらい
チャイニーズハムスターは原産地が中国北西部や、モンゴル、朝鮮半島で、日本ではやや珍しい種類のハムスターになります。
そのため、他のハムスターと比べると値段は少々高くなり、1匹3,000円〜4,000円くらいです。
飼うために必要となる費用は、初めてハムスターを飼う方だと、初期投資が必要になるのでトータルで10万円くらいはかかります。
費用の内訳は、初期コストとして、ハムスターの購入費用と、ケージ、回し車、トイレ、エサ箱、給水器などで2万円ほどです。
次に、エサや猫砂などの消耗品で、ハムスターが3年生きると考えて3万円です。
最後に動物病院代で5万円くらいになります。
この5万円ですが、通院費ともしもの時の手術代として、大体このくらいあれば大丈夫と簡単に見積もったものなので、多少の変動は出てくると思います。
ケージなどの飼育道具は最初の子が亡くなってしまった後にも、次の子達で繰り返し使うことができます。
安いケージを買うとすぐに壊れてしまって買い換えなくてはならなくなるので、一万円以上はする、しっかりした作りのハ虫類タイプのケージをオススメします。
トイレは100円ショップに売っているようなタッパ、エサ箱は使わなくなった小皿、巣箱はティッシュペーパーの箱などの小さな箱で代用もできますが、ハムスターはこれらに人間が思うより多くの不便さを感じることがあります。
予算に都合がつくのならちゃんとしたものを購入してあげた方がよいでしょう。
しっかりした飼育道具を使ってあげることで、ハムスター達のストレスを減らしてあげられます。
そうすることで問題行動や病気を予防することができるので、結果としてトータルの費用を安く押さえることができます。
消耗品で費用を節約することもできます。
飼育頭数を増やせるならば、余って捨ててしまう消耗品代を節約できます。
あまり、高価なエサは必要なく、お手頃価格のものを与える方がむしろ健康的に育ちます。
おやつとして与える野菜などは飼い主さんが普段食べているものを分け与えればハムスター用に購入する必要もなくなります。
ただ、これらの節約はすぐに効果が目に見えて分かるものではなく、数年飼い続けることで、費用の節約効果が見えてくる、長い目での節約だと思ってください。
無理な節約はハムスターの心と体の健康を害します。
チャイニーズハムスターの寿命は約2~3年
チャイニーズハムスターの寿命は約2~3年です。
主食としては栄養バランスの良い市販のハムスター専用フードを与えましょう。
おやつとして、野菜や果物、チーズ・煮干しなどの動物性タンパク質、ひまわりの種を与えます。
ミネラル補給に市販されている小鳥用塩土を与えるのもよいです。
チャイニーズハムスターは好き嫌いが激しく食べむらがあります。
太りやすい種類でもあるので、おやつの与えすぎには注意してください。
主食はエサ箱に入れて与えて、おやつは飼い主さんの手から直接与えてあげると、あげすぎを防げるのと同時にコミュニケーションをとることができます。
また、水はそれほど必要としない動物です。
水分の多い野菜を与えすぎると下痢になったりするので注意してください。
与えてはならない食べ物はネギ類、ニラ、にんにく、ジャガイモの芽、アボガド、人間が食べるおやつ類などです。
チャイニーズハムスターは他のハムスターと比べると、非常に運動神経がよく活発です。
バランス感覚がよく高いところにもするするのぼります。
頭もいいので、ケージから逃げられないように注意してください。
ケージは最低でも1辺40cmのなるべく大きなものを用意してあげて、運動できるように回し車も入れてあげましょう。
運動不足は免疫力低下や肥満に繋がります。
ケージには干草やワラを敷いてあげましょう。
ウッドチップはハムスターには有害なフィトンチッド(木の匂い)が分泌されることがあるので避けた方が良いです。
特に檜や杉など香りの強い木材のチップは絶対に避けてください。
ハムスターはネズミと同じように前歯がどんどん伸びてきます。
安全な硬い木の枝などをかじらせて、前歯の伸びすぎを防ぎましょう。
チャイニーズハムスターを飼ってみよう
チャイニーズハムスターにとっては人間はとてつもなく巨大な生き物です。
突然触られたり、つかまれたらビックリしてしまいます。
また、人間の出す生活音や夜の電気はストレスの元になってしまいます。
可愛いペットで構いたくなるのは分かりますが、彼らの安心できる環境を整えてあげるのも飼い主としての努めです。
大事な家族と、お互いに気持ちよく暮らしていけるようにほどよい距離感を保ちましょう。