出産したハムスターは、子食いをすることがあります。
飼い主としてはできれば避けたいものです。
子食いはどのような原因で起きるのでしょうか。
またそれを防ぐことはできるのでしょうか。
ここで防止する方法をご紹介します。
赤ちゃんに触らない
母親ハムスターは自分の赤ちゃんであっても、別のニオイがついてしまうと自分の子供ではないと思ってしまいます。
そのため子食いをすることがあります。
別のニオイがつく原因として、人間がハムスターの赤ちゃんを触ってしまうことで起きることが多いです。
飼い主はハムスターが出産すると、赤ちゃんが気になってしまいがちです。
そのためついつい触ってしまい、母親ハムスターのニオイが消えてしまうといったケースが多いです。
ハムスターの離乳時期は生後20日前後です。
それまではハムスターの赤ちゃんが可愛くて触りたいという気持ちを抑えて、そっとしてあげるようにしましょう。
掃除は出産前に行う
母親ハムスターが出産した後、掃除をしてしまうとニオイが消えてしまいます。
そのため母親ハムスターが子食いをする可能性もあります。
よって掃除は出産前に行っておきましょう。
ハムスターの出産が近づいたら床材を多めに入れるなど、環境整備を行うとともに掃除もしっかり行っておきます。
これで出産後しばらく掃除をしなくて済みます。
特に出産直後は掃除をしないようにします。
その後は汚れが気になる部分だけ取りかえたり、サッと拭くくらいにして掃除は最小限にしましょう。
また掃除をする際、ハムスターの赤ちゃんに触らないように気をつけましょう。
巣箱やトイレを完全に掃除してしまうと、ニオイが消えてしまい母親ハムスターも落ち着きません。
またトイレにオシッコのニオイがついていると、ハムスターの子供たちがトイレを覚えないので注意が必要です。
父親ハムスターと一緒にしない
父親ハムスターと赤ちゃんハムスターを一緒にしても、育児をするとは限りません。
それどころか父親ハムスターが、赤ちゃんハムスターを子食いする可能性があります。
出産後も一緒にしていると、父親ハムスターは赤ちゃんハムスターを食糧だと思って食べてしまうことがあるので注意が必要です。
できれば父親ハムスターは別のケージで飼育した方が良いでしょう。
メスは妊娠すると落ち着きがなくなります。
できればメスのハムスターと交尾が終わったら、すぐ離す方が良いでしょう。
またずっと父親ハムスターを同居させていると、親子の間でも妊娠出産する可能性もあります。
ハムスターが増えてしまって、飼育するのが難しいとならないようにしましょう。
母親ハムスターにストレスを与えない
ハムスターは出産後、非常にナーバスになっています。
出産後のハムスターにストレスは禁物です。
母親ハムスターが様々な原因でストレスがたまると、子食いをしてしまう原因にもなります。
外部からの刺激が強いと母親ハムスターは危険を感じて、赤ちゃんを育てることはできないと思ってしまうことがあります。
すると赤ちゃんを食べてしまうこともあります。
飼い主もハムスターの出産後はとても気になるものです。
でもむやみにケージに近づいたり、覗き込むのはストレスにつながるので避けるようにしましょう。
また室温の管理も大切です。
ハムスターが育児をしていくのに適した温度は、22℃くらいです。
暖房や冷房を使用して、室温を管理しましょう。
赤ちゃんハムスターがいずれ大きくなれば、飼い主も可愛がることができます。
それまで育児は母親ハムスターに任せて、そっとしてあげるようにしましょう。
エサや水をしっかり与える
ハムスターはエサがないと判断すると、自分の赤ちゃんを食べてしまうことがあります。
これはお腹がすいているから、というわけではありません。
エサがないなら子供を育てていけないと思ってしまうからです。
よって出産後、エサや水を切らしてはいけません。
子食いの原因になってしまいます。
出産は人間と同様、体力をかなり使いますし母乳を与えなければなりません。
エサの量は普段よりも多めにしましょう。
また栄養をたっぷり与えることも大切です。
バランスを考えながら、タンパク質やビタミンなどをたっぷりあげるようにしましょう。
ペレットの他にチーズや煮干しをプラスしてあげるのも良いでしょう。
エサをあげる時は、母親や赤ちゃんの刺激にならないように注意します。
給水ボトルは母親も赤ちゃんも、お腹を壊さないように毎日水を取りかえるようにしましょう。
ハムスターの子食いを防ぐ方法を知ろう
母親ハムスターがエサ不足で子供を育てられない、自分のニオイがついていない、などといった理由で子供を食べてしまうことがあります。
でも飼い主の配慮で防止することは可能です。
そのため子食いをする原因や防止策を事前に理解しておくことが大切です。
ハムスターの赤ちゃんが全員元気に育ってもらえるような配慮をしましょう。