ハムスターは脱走の名人です。
愛らしい丸くて柔らかな体は、人間が思いつかないような所へいとも簡単に入ってしまいます。
好奇心旺盛なので冒険気分でいるのかもしれませんが、飼い主さんとしてはやはり心配でたまりませんよね。
そこで今回はハムスターが脱走した際に見つける方法をご紹介します。
まずは大きな声を出さず、静かに探し始める
そこにいるはずのハムスターがいないと気付いた時の驚きといったら相当なものですよね。
しかし、声を出して探し始めると、臆病なハムスターは恐ろしくなって出てこなくなってしまいます。
ハムスターが脱走した時には落ち着いて探し始めることが大切です。
ハムスターがいた部屋のドアを閉める
既に他の部屋に移動したということも考えられますが、まずは今ハムスターがいた部屋のドアが閉まっているか確認し、開いていた場合はすぐに閉めましょう。
また、他に家族がいる場合には現状を説明し、ドアを開けないように協力してもらって下さい。
もしかしたら家族も知らないうちに既に移動していて探検中かもしれませんし、何といってもすばしっこいハムスターのことなので、うっかりドアを開けた隙に隠れていた所からサッと走り出てしまう可能性もあるからです。
早くここもあそこも探したいという気持ちでいっぱいになりますが、まずは落ち着いて一部屋ずつしっかり探していきましょう。
ケージの入り口を開けておく
脱走名人のハムスターは飼い主の心配をよそに、気付いたら何事もなかったかのようなケロッとした顔でいつの間にかケージに帰ってくることがあります。
必死で探している時は周りを見ているようで見ていなかったり、意外とケージのほうに注意がいかなくなっていることがあります。
もしかしたらハムスターは、ケージの近くにひょっこり戻ってきているかもしれません。
そんな時、肝心の入り口が閉まっていたら戻れません。
灯台下暗しといいますが、案外ハムスターは近くに潜んでいることもあるので、身近な場所のチェックも大事にしましょう。
壁の上も注意する
初めにも少し触れましたがハムスターには臆病な一面と好奇心が旺盛な一面があり、後先考えずに行動していることがたくさんあります。
壁の種類にもよりますが砂壁など滑りにくい壁の場合、壁の隅をまたぐようにしながら上手に登ってしまうことがあります。
そして後先考えずに登ったはいいけれど、気付いたら自分では下りられないような高さまできてしまいそのまま落下してしまう危険があります。
ハムスターを探す時、つい隙間や家具の下のほうばかりに目がいってしまいますが、時々は壁の上のほうまで見て下さい。
もし、今まさに上までいってしまったところを発見した場合、ハムスターが落下してもすぐに受け止められるような態勢を取りましょう。
脱走名人も空腹には勝てない
腹が減っては戦は出来ぬといいますが、いかに脱走して冒険を楽しんでも食いしん坊ハムスターにとって空腹は我慢出来ないものです。
頬袋に餌が入ったまま脱走しても、頬袋に入る餌の量には限界があります。
ですからしばらくは頬袋から出した餌を食べることが出来ても、食べきってしまえば終わりです。
そうするとケージに戻るしかありません。
その時、餌が入っていないと気まぐれなハムスターはまた脱走してしまうかもしれませんので今一度、確認しましょう。
音を利用する
ハムスターは鋭い聴覚を持っています。
その為、ちょっとした物音にびっくりしたり怖がることも多いですが、反対に自分にとって嬉しい音にも敏感です。
いつも与えている餌袋をガサガサとさせてみましょう。
近くに隠れてる場合には密かに聞き耳を立てて出てくることがあります。
また、いつも与えてる野菜や果物を切る音も良いでしょう。
一度で出てこないことも多いので、諦めずに何度か試してみて下さい。
それでも出てこない場合はまだハムスターのお腹がいっぱいだったり、頬袋に溜め込んだ餌が残っていたり、もしかしたら他の部屋に移動してしまった後かもしれません。
同じ場所も探してみる
探し物をしている時、それまで何度も確かめたはずの場所から見つかったという経験は多くの方にあることではないでしょうか。
大事なものを一生懸命探している時ほど、しっかり見ているようで見落としてしまっていることも多いものです。
それは大切なハムスターも一緒です。
もしかしたら認識していないだけで、ハムスターはあなたの視覚の中に入っていたかもしれません。
ゆっくりと立ち上がってもう一度部屋全体をぐるりと大きく見渡してみましょう。
確認していない所はないか・確認したつもりになっている所はないかを、今探している部屋だけでなく他の部屋でも同様に確認してみましょう。
ハムスターとの根競べ
ここまで探しても出てこない場合、ハムスターは隠れ家に長期滞在するつもりかもしれません。
普段、部屋の中に放して遊ばせている場合には頬袋に入れた餌をお気に入りの場所に出して、そこを隠れ家にしていることがあります。
自分だけのお気に入りの場所で溜めておいた餌を食べて、お腹がいっぱいになって、眠って・・・と、優雅に過ごしている可能性も考えられます。
ハムスターは一度グッスリ眠るとなかなか起きないことが多いですが、基本的に夜行性なので夜になったらまた行動を始めてケージに戻る可能性もあります。
ハムスターの出す、わずかな音も聞き漏らさないようにハムスター以上に聞き耳を立てて待ちましょう。
脱走したハムスターを見つけよう
体の小さなハムスターは、飼い主の思いもつかないような場所に隠れる場合が考えられます。
また、少しの隙間から部屋へ移動していることも考えられます。
まずはハムスターが逃げられる範囲を狭めて、少しずつ根気強く探していきましょう。