ハムスターはいろいろな愛らしい仕草をします。
普段は四足で動き回りますが、時折後ろ足だけで立つことがあります。
ハムスターが後ろ足で立つ時は、どのような意味や心理があるのでしょうか。
周囲を警戒している
ハムスターは警戒心が非常に強い小動物です。
物音が少しするだけで、敏感に反応します。
野生のハムスターの場合、他の動物達から補食の対象にされることがあります。
そのため常に周囲を警戒する必要があります。
ハムスターの警戒心の強さは、習性でもあります。
周囲を警戒している時、後ろ足で立つことがあります。
ケージ内にいるハムスターが、しばらく立った状態でキョロキョロと周囲を見わたしている姿をよく見ることがあります。
後ろ足だけで立つことで、遠くの音まで拾おうとしています。
ハムスターが後ろ足で立つことで、周囲を警戒して敵から身を守りたい、という強い意味や心理があります。
不安や緊張感がある
ハムスターは慣れない環境だと、強い不安や緊張感を持ちます。
特にハムスターをペットとして迎え入れた時、新しいケージに入るとよく見られることです。
またハムスターはいろいろな場所にニオイをつけて縄張りを守っています。
でも飼い主が掃除をするとニオイが消えてしまいます。
掃除の時ハムスターを外に出して、再びケージに戻すと、ニオイのない環境に不安や緊張感を持ちます。
ハムスターが不安や緊張している仕草は様々ですが、後ろ足で立つことがあります。
環境が急に変わったり、ニオイが消えることで、後ろ足で立ってキョロキョロする姿を見ることがあります。
ハムスターが不安や緊張感のある状態が続くと、強いストレスにつながっていきます。
ストレスがたまると様々なトラブルになるので、飼い主による配慮が必要です。
ハムスターを迎え入れてから2~3日は慣れないので、そっと見守るようにしましょう。
掃除をする頻度も考えることも大切です。
怒っている
ハムスターは様々な原因で怒る時があります。
怒って相手を威嚇した時、後ろ足だけで立つことがあります。
これは相手に対して自分のカラダを見せつけようとする、心理や意味があります。
飼い主に対して威嚇をして後ろ足で立つことがあります。
ハムスターがかなり怒っていると、手を出すと噛まれる恐れがあります。
怒って攻撃的になっている時は、落ち着くまでそっとしておいてあげましょう。
また同じケージで複数飼いをしている場合、ハムスター同士で威嚇をして後ろ足で立つ時があります。
複数飼いは上手くいくケースもありますが、ケンカをする気配を感じたら、ケージを分けて飼育をしましょう。
ハムスター同士がケンカをすると、危険なので早めの対応が必要です。
何かに興味を持っていたり、要求している
ハムスターには個体差がありますが、好奇心旺盛な面があります。
いろいろな物に興味を持って近づいてきます。
飼い主に対して興味を示している時は、寄って来て後ろ足だけで立つ時があります。
外に興味を持っている時は、ケージ越しに後ろ足で立って周囲を見わたすこともあります。
また飼い主に寄って来たり、ケージ越しで立っている時は、何かを要求していることもあります。
後ろ足で立って盛んにアピールしています。
エサが欲しいと思っていたり、外に出して欲しいという心理の時もあります。
でもハムスターの具合が悪くて、訴えていることもあります。
いつもと様子が違うようなら、早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。
ハムスターが後ろ足で立っている時は、様子をよく観察して、意味や心理を理解するように努めましょう。
驚いている
ハムスターは音に敏感な小動物です。
何か物音がすると驚いて、素早く後ろ足で立つ時があります。
その場で立ち上がって物音がする方向へ顔を向けることが多く見られます。
ハムスターは視力が悪いので、物音で盛んに反応します。
遠くでかすかな物音がする場合でも、後ろ足で立ってビクッと反応する時もあります。
また飼い主がそっと近づいただけでも、反応することもあります。
そのためハムスターのいる部屋で、むやみに物音をたてないように気をつけましょう。
ハムスターのストレスになってしまいます。
特にハムスターは夜行性なので、基本的に昼間はゆっくり休んでいます。
ハムスターの世話はできるだけ夕方から行うようにしましょう。
ハムスターは驚くと後ろ足で立つという心理を理解して、飼い主側も配慮をすることが大切です。
ハムスターをよく観察して、意味や心理を理解しよう
ハムスターが後ろ足で立つ時は、周囲を警戒していたり、不安や緊張感がある時です。
怒っていたり、驚いている時にも見られます。
また何かに興味を示していたり、要求している時もあります。
ハムスターが後ろ足で立つ時の意味や心理は様々ですが、よく観察をすれば理解できるようになります。