ハムスターが歯ぎしりをする心理4つ

愛玩動物としても人気の高いハムスターですが、飼っている中で歯ぎしりのような「ギー」っという歯の音を立てていることがあります。

ずっとその音を立てているわけではないし、ハムスターからのメッセージであることは間違いありません。

では、ハムスターが歯ぎしりをするときはどのような心理なのかをご紹介します。

恐怖からくる威嚇・警戒

1番の原因は恐怖心からくる威嚇・警戒と思ってよいでしょう。

ハムスターは個体差はありますが、基本的には怖がりで臆病な動物です。

人間に触られたり、かまわれたりすることを好むハムスターの方が少ないものです。

無理やり抱っこしようとして追いかけまわしたり、寝ているところを無理やり起こして捕まえたり、ギュッと掴んで抱っこしてしまったりなどをしていませんでしたか?

まだ飼い始めの慣れていない頃に、恐怖を感じるような経験をさせてしまっている場合は、ケージに手を入れるとギーギー歯ぎしりをしてきます。

それは、過去に手に追いかけられたことや怖い思いをしたときに同じ匂いがしたと、ハムスターが覚えているためです。

時間はかかりますが、手は怖くないものだとハムスターに地道に教えてあげるしかありません。

ただしハムスターは警戒心がとても強いので、ギーギーしてくる間はそっとしておいてあげた方がいいかもしれません。

無理やり仲良くなろうとしてもハムスターにはストレスになるだけで、場合によっては寿命を左右しかねないことにもなります。

徐々に仲良くなるつもりで徐々に接していきましょう。

歯が伸びすぎている

これもハムスターが歯ぎしりをする原因です。

ハムスターは何もしないと歯がどんどん伸びてきてしまう動物なので、定期的に確認してあげて歯の状態をみてあげましょう。

また、歯が伸びるのを防いだり、削ったりする効果のあるかじり木や、くるみなどのかたい餌をたまに与えたりして、ハムスターが自然と歯を削れるような環境を用意してあげるとよいでしょう。

それでも歯が伸びすぎてしまうと、餌を食べるときに支障がでたり、自分の体の他の部分に危険が及ぶので、早めに動物病院を受診し、歯を短く切ってもらうなどの治療をしてもらうようにしましょう。

歯ぎしりで歯を削っていることもあるようなので、こちらがストレスになるような環境を与えていないのに歯ぎしりをしている場合は、歯の長さを気にしていると考えていいと思います。

寝ている時に無意識にしている

これは人間でもよくあることですが、ハムスターも寝ている間に無意識に歯ぎしりをしていることがあるようです。

歯を気にしている動物だということも関係しているのかもしれませんが、寝ている間に無意識に歯ぎしりをしているようで、何かを食べている夢とか、夢の中でも歯を削っているのか、あるいは怖い夢でも見ているのか。

そういったことがハムスターにあっても不思議ではありません。

夢を見ているために、寝ている体勢で歯ぎしりのような音が聞こえることもあるようです。

呼吸の早さと同時に歯ぎしりが聞こえるようで、歯が合わさってたまたまギーギーとした音になることもあります。

病気にかかっている

これは歯の病気の可能性もありますが、その他の病気で苦しんでいるため歯ぎしりをするという可能性があります。

ハムスターは通常、病気になってもそれを隠し通そうとする、病気を発見しずらい動物だと言われています。

しかし生き物ですし、痛みも感じるでしょうから、そうした我慢が限界に達しているときには、歯ぎしりをして痛みのストレスを訴えるということもあると考えられます。

それ以外の普段の食欲や運動量、動きなどを見て、ふらつきがないか痩せてきていないかなど、しっかりとチェックしてあげましょう。

こうした項目に気になる点がある場合は病気の可能性もありますので、動物病院を受診して症状を詳しく話してみましょう。

子ハムはよくやる

まだ生まれたばかりのハムスターの場合は、お母さんハムスターを呼ぶために泣き声を出したり、歯ぎしりで音を立てたりしてお母さんに合図を送るようです。

ハムスターの子供は一度にたくさん生まれることが多いので、子ハムがたくさんいたらギーギーギーギーとても賑やかな音になるのでしょう。

この場合は病気ではないので気にする必要はありません。

歯ぎしりでハムスターは何かを伝えようとしている

以上のようにハムスターが歯ぎしりをする理由も様々です。

しかしそのほとんどが、驚いたときや恐怖心を抱いたとき、敵を警戒し大きなストレスを感じているときであることをしっかりと覚えておかなければなりません。

ハムスターは心身ともにとても繊細な動物です。

人間にとっては遊ぶつもりでやったことも、ハムスターには命に関わるような大きなストレスとなってしまうこともあります。

ハムスターに頻繁に歯ぎしりされることがないように接してあげたいものです。