ペットショップでハムスターを見かけると思わず立ち止まって、愛くるしい仕草に見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ハムスターは子どもから大人まで、比較的飼いやすいペットとして人気があります。
そこで今回はいざ準備を整えてハムスターを選ぶというときに気をつけたいポイントをご紹介します。
購入するお店の選び方
ハムスターを選ぶ前に、まずはペットショップでのハムスターの飼育環境をじっくり観察しておきましょう。
ハムスターは一見、元気そうに見えても、中には飼育環境が不衛生な状態で販売している店舗もあります。
扱っているハムスターの数が多い店舗ほど日頃の世話が行き届いておらず、不適切な環境で管理している場合もありますので、飼育環境は清潔で新鮮な飲み水やえさが与えられているかどうかしっかり観察しておきましょう。
不衛生な環境で育てられているハムスターは、病気や皮膚炎などを起こしやすくなっている可能性もあります。
ストレスが溜まり、性格が神経質になっていて飼いにくいことも。
どんなペットもそうですが、やはりきちんと愛情をもって育てているお店で選ぶのが安心です。
中にはさほど知識がないまま販売している店員さんもいますから、特にハムスターを初めて飼う方は、わからないことはどんどん店員さんに尋ね、信頼できる店員さんから購入するのがオススメです。
品種の選び方
ハムスターと一口に言っても、品種によって性格や飼いやすさは様々です。
もちろん同じ品種でも性格にはそれぞれ個体差もありますから一概には言えませんが、大人になったときの大きさや、おおよその性質は飼う前に確認しておきたいポイントです。
ハムスターを大きく分けると、ゴールデンハムスター(体長約18~20cm)、ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスター(体長約6~12cm)の2種類です。
ゴールデンハムスターは比較的おっとりとした性格の個体が多いですが、体が大きい分、ケージなどの世話する環境も広いスペースが必要になりますから、きちんと考慮してあげましょう。
また、噛む力も強いので、小さな子どもが世話する場合は特に注意が必要です。
ドワーフハムスターはジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなど種類が豊富ですが、一般的にはジャンガリアンハムスターが温厚で飼いやすい品種として人気があります。
初めて飼うという初心者の方には特にオススメです。
また、同じ品種でも毛色や性格は様々ですので、よく観察して気に入った個体を選びましょう。
また、ハムスターは夜行性のため、眠っていることの多い昼間よりも、活動し始める夕方頃に観察するのがオススメです。
元気に動いているかどうか、大きさや毛色はどんな特徴があるかなどの個体差が見極めやすいので、できれば夕方頃にチェックしてみると良いでしょう。
ハムスターの健康チェック
気に入った個体が決まったら、すぐに購入するのではなく、必ず健康かどうかのチェックを行いましょう。
ハムスターは動きが素早いので100%チェックするのは難しいかもしれませんが、できる限りチェックを行い、健康な個体を選ぶようにしたいものです。
どうしても、ペットショップからご自宅までの移動、ご自宅での新しい環境など、ハムスターにはこれからたくさんのストレスがかかってしまいます。
元気に乗り越えてもらうため、しっかりとした元気な個体を選びましょう。
チェックするポイントですが、まずは目がしっかり開いているか、目やにが付着していたりしないかを確認します。
さらに、耳もキレイでピンとしているかどうかを確認してください。
そして、お腹やお尻周りがキレイかどうかもきちんと確認しましょう。
ハムスターは小さな生き物ですので、下痢をしていたりするとそのまま回復せず死んでしまうこともあります。
また、毛のつやや皮膚の状態もしっかり確認しましょう。
そして、活発に動いているか、歩き方はおかしくないかなども細かくじっくり観察しておきましょう。
生後どのくらいかで選ぶ
ハムスターはだいたい生後一ヶ月半から二ヶ月で体調が安定してきます。
生後一ヶ月にも満たない個体は買ったときには元気でも、急に体調を崩してしまうこともありますから、注意が必要です。
ペットショップによっては、品種名や価格などを記載したカードに生後どのくらいかを表示している場合もあります。
また、記載がない、見た目でよくわからない、という場合は店員さんに尋ねて確認しておくと良いでしょう。
特に初めて飼う方は、生後二ヶ月頃のしっかりとした体格で、痩せている個体よりも少しふっくらとしているくらいの個体がオススメです。
元気なハムスターを選ぼう
ハムスターの寿命は一般的には2~3年と言われ、とても短いですので、少しでも長く一緒に過ごせるように元気いっぱいの個体を選びたいものです。
そして、一度飼うと決めたら責任を持って毎日きちんとお世話をしてあげましょう。
愛らしい仕草で私たちを和ませてくれるハムスターたち。
可愛がるだけでなく、心地よい環境で大切に育て、幸せな一生を送れるようにしてあげましょうね。