犬の冬毛と夏毛の違いとは

最終更新日:2017年3月13日

犬の中には、ダブルコートという被毛の構造を持つ犬種が多くいます。

外から見える毛と、内側に生える毛の2層構造で、機能的に季節や気温の変化に対応しています。

こうした犬には夏毛と呼ばれる毛と、冬毛と呼ばれる毛が存在しています。

今回は、この夏毛と冬毛の違いや特徴、そしてその生え変わる意味についてご紹介します。

1.犬の被毛と換毛期

犬の被毛について詳しく見ていくと、トップコートとアンダーコートという2種類の被毛を持っているものがいます。

このような被毛の構造のことをダブルコートと呼んでいます。

代表的な犬種の例としては、ダックスフントやチワワ、ゴールデンレトリーバーなどが挙げられます。

このようなダブルコートの被毛を持つ犬には、一年の間に2回の換毛期が存在します。

一つ目は春から夏にかけて、そして、もう一つは秋から冬にかけて訪れます。

この換毛期の期間は、普段と比べて抜け落ちる毛の量が増えるようになります。

換毛期は、それぞれの季節に合わせるための、犬にとっての衣替えのようなものです。

暑くなる季節には夏毛に生え変わり、涼しく過ごせるようになります。

また、寒くなる冬には、防寒機能を備えた冬毛に、それぞれ生え変わっていくのです。

2.犬の夏毛の特徴

春から夏にかけて迎える換毛期は、もっとも抜け毛が多くなる時期です。

暖かい季節になってくると、防寒機能のある細くふわふわとしたアンダーコートは不要になります。

そのため、体温を維持するためにフサフサと生えていた毛が、ごっそりと抜け落ちるのです。

多くの犬にとって、被毛による暑いときの体温調節というのは大きな意味を持っています。

人間の場合には、汗をかくことで体温が調節できますが、犬の場合には、体のごく一部にしか汗腺が存在していません。

そのため、涼しく過ごすためにこうして衣替えを行うのです。

夏毛の特徴は、太く艶のあるピンピンとした毛が多くなります。

毛の密度も下がり、通気性や放熱性に優れた被毛に生え変わるようになります。

犬種によっては、一回り小さくなるほど、生えている被毛の量や質の変化が見られることがあります。

3.犬の冬毛の特徴

秋から冬にかけての換毛期は、夏毛に変わるほどの抜け毛はありません。

寒くなってくる時期には、夏毛で多くなったトップコートが抜け落ちてきます。

そして、その代わりに、防寒機能の優れたアンダーコートの量が増えてくるようになります。

冬毛の特徴は、細く柔らかいふわふわの毛が多くなり、被毛にボリュームが出てくるということです。

この柔らかい毛が空気の層を作ることで、自然の防寒着の役割を果たすようになります。

イメージとしては、不要になった夏毛を落として、新たに冬毛を増やしていくような感じです。

冬毛に生え変わると、しばらくは毛の生え変わりは少なくなります。

抜けたり生え変わる毛の量は減るようになり、たくさんの毛を体温維持に使うようになります。

そして、また暖かくなった頃に、不要になった毛を抜け落とすようになります。

4.犬の毛が生え変わる理由

このように夏毛と冬毛というのは、その被毛の役割が大きく異なります。

私たちが冬は厚手のコートやダウンで寒さをしのぐように、犬は自分の被毛で防寒対策を取っているのです。

そのために、このように季節に合わせて毛の量や種類と調節するために換毛期が存在します。

また、ダブルコートに対して、アンダーコートのない犬の被毛のことをシングルコートと呼びます。

シングルコートの犬の場合には、換毛期は存在せず、通年を通して毛が抜けます。

シングルコートの犬の場合には、季節による被毛の違いはそれほど見られません。

このような夏毛と冬毛に違いの見られる犬というのは、主に寒い地方で暮らしてきた犬たちです。

厳しい寒さに適応するために、自然と身に付けてきた習慣なのでしょう。

体温の調節があまり得意ではない犬にとってのサバイバル術とも言えるでしょう。

5.犬の抜け毛対策は万全に

このように、ダブルコートの被毛を持つ犬には、夏毛と冬毛の入れ替わる換毛期が存在します。

それぞれの換毛期の意味や、夏毛と冬毛の違いなどはお分かりいただけたかと思います。

しかし、そうは言っても、犬の抜け毛というのは飼い主にとって非常に悩ましい問題のひとつです。

特に、冬毛から夏毛に変わる春先には、本当にびっくりするくらいたくさんの毛が抜け落ちます。

犬にとっては自然と起きる生理現象の一つですが、だからといって軽く見てはいけません。

あらかじめブラッシングで抜け毛を取り除いたりするなど、飼い主の協力もとても大切です。

ブラッシングを施すことで、床に落ちる毛の量を減らすことができます。

また、毛根から離れて抜け落ちる毛は、とても絡まりやすく、毛玉となることで犬の皮膚疾患の原因にもなります。

この時期にはフケなども出やすいため、積極的に抜け毛対策を取ることをオススメします。

犬の冬毛・夏毛のことを知ろう

最近では、犬を室内で飼うという人も多くなってきています。

そのため、エアコンなどの影響で夏毛と冬毛が生え変わる換毛期のサイクルも、少し乱れたりすることがあります。

しかし、換毛期の意味を考えると、夏毛や冬毛は、その時期にもっとも適した被毛だと言えます。

抜け毛が多い時期というのは、少し煩わしく感じられるかもしれませんが、その被毛の違いを把握して協力してあげるようにしたいものですね。

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