一時、CMに出演していたチワワがきっかけで、日本中はチワワブームに沸いたことがありましたね。
ウルウルした瞳・小さい体…愛玩犬のチワワは今でもペットとしての人気は健在です。
小さいながらに実は勇敢なチワワ。
チワワには一体どのような種類があるのでしょうか。
ロングコートチワワ
まず、チワワには2つの種類が存在します。
どのように種類分けされているかというと、「毛の長さ」です。
毛足の長いチワワを「ロングコートチワワ」と呼んでいます。
ロングコートチワワという名称以外にも、ロングヘアードチワワとも呼ばれる場合があります。
対して、毛が短いのが「スムースコートチワワ」ですが、このあとご紹介させていただきますね。
ロングコートチワワは、チワワの原種である毛の短い「スムースコートチワワ」に「ポメラニアン」と「パピヨン」を掛け合わせて作られた犬種になります。
ポメラニアンとパピヨンが掛け合わされたことで、長い毛が特徴のチワワとなりました。
そこで、ロングコートチワワは「長い毛を持つ」ということで、長い毛ならではの特徴を挙げてみましょう。
まずは、「ブラッシング」について。
ロングコートチワワは定期的なブラッシングが欠かせません。
放っておくと、毛玉ができてしまうこともありますので注意です。
さらに、換毛期がありますので、換毛期に入りましたらできるだけ毎日ブラッシングをしておかないと、洋服やソファーが毛だらけ…ということもあります。
次に、「肛門周りの毛のお手入れ」です。
肛門周りの毛を伸ばしっぱなしにしておくと、排せつ時にどうしても汚れてしまいます。
全体的に毛足は長くしておく場合にも、肛門周りだけは毛を短くカットしておきましょう。
ただ、毛が長いことで楽しめることもあります。
それは、「カットデザイン」です。
夏場の暑い時期であれば、全体的に短くカットして尻尾だけライオンのようにデザインする・顔の周りだけ長くして、あとは短くカットしてライオンカットにするなど、飼い主さんのお好みで可愛くカットして楽しめるのもロングコートチワワならではですね。
そして、ロングコートチワワを飼われるうえで気を付けたい点があります。
それは、毛が長いということで、暑がりだと勘違いし、室温を低温にしてしまうことです。
毛が長くても寒さには弱いですし、もちろん暑さにも弱いです。
年中室温は25度前後になるように保ちましょう。
夏場はクーラーを、冬場は暖房が必ず必要になります。
スムースコートチワワ
スムースコートチワワは、短い毛が特徴のチワワの原種です。
ロングコートチワワのように毛は長く伸びません。
性格面で考えても、ロングコートチワワもスムースコートチワワもほとんど同じと言われています。
日本ではチワワというと、ロングコートチワワの方がが人気ですが、アメリカではスムースコートチワワが人気なのだそうです。
スムースコートチワワは毛が短いということで、大きな特徴としては、「お手入れが楽」というのが挙げられます。
シャンプーをして乾かす際にも、全然時間がかかりませんし、肛門周りの毛も伸びないのでカットのお手入れは不要です。
チワワは室内犬ですから、室内を清潔に保ちたいという方はスムースコートチワワがオススメです。
毎月トリミングに連れて行かなくても、自宅でセルフケアができる分経済的でもあります。
ただ、ロングコートチワワは毛質が柔らかいのに対して、スムースコートチワワは若干毛が固いと言われています。
ですので、スムースコートチワワの抜け毛は、服やソファーに刺さりやすく、コロコロで掃除しても取りづらい、という方もいらっしゃるようです。
スムースコートチワワは毛が短い分、カットデザインで楽しむことはできませんが、飼い主さん思い思いの洋服を着せて楽しんでいる方も多くなります。
チワワの毛色について
チワワには、たくさんの種類の毛色があります。
それぞれ挙げてみると…ホワイト・ブラック・クリーム・チョコレート(濃い茶色)・フォーン(薄い茶色)・レッド(赤に近い茶色)・ブルー(灰色系の青)などが存在します。
そして、各色の組み合わせで生まれる毛色があります。
まず、目の上(人間でいうと眉毛の部分)に別の色が入る毛色が「タン」・2色が組み合わされた「トライカラー」・3色が組み合わされた「パティーカラー」です。
さらに大変珍しいのが「ブリンドルカラー」です。
このブリンドルカラーは、全身にまだらな模様が入る毛色で、ペットショップでも高値で販売されています。
ほかには、はっきりと柄が入った(牛やキリンのような斑点模様)「スポット」という毛色も存在します。
複数の種類のチワワを飼おう
チワワといっても長毛のロングコートチワワ・短毛のスムースコートチワワが存在します。
それぞれ性格はほぼ同じで、勇敢・忠実・好奇心旺盛というのが、チワワの特徴です。
いつでも飼い主に従順で深い愛情を与えてくれます。
時には飼い主を守ろうとする姿を見せてくれることもあります。
しかしながら、体がとにかく小さいので、何とも頼りなさげなところがまた可愛い犬種でもありますね。
世界一小さい犬種ということで、キャリーなどに入れて一緒にお出かけするにも良し。
独立心が強いのでお留守番も得意としていますから、一人暮らしの方でも比較的飼いやすい犬種です。
ただ、あまり甘やかしてしまうと、攻撃的な性格になりやすい特徴もありますので、幼犬の時期からしっかりとしつけることで、可愛いパートナーとなってくれることでしょう。