古くから人間のパートナーとして活躍して来た「犬」は、ギネスブックに載るような世界的な記録が数多く存在しています。

個体ごとの性質や、驚くような行動の記録など、色々なものがあります。

今回はギネスブックに掲載されている、犬にまつわる情報をご紹介します。

世界一長生きした犬の記録

ギネスブックには、世界で最も長生きした犬が記録されています。

オーストラリアンキャトルドッグ、「ブルーイー」という名前の犬で、20歳5か月という長寿記録を作りました。

オーストラレアンキャトルドッグは、平均寿命は大体12歳から14歳ほどですから、その倍以上の年月を生きたということになります。

同じく、30年の寿命で世界的にも注目されたオーストラリアンケルピーの「マギー」も有名です。

しかし、マギーは出生の年月を正式に証明することが出来ないため、ギネス記録には登録されていません。

現在、世界で最も長生きしたとされる「ブルーイー」は、正確な出生証明が提出出来ることから、長寿犬として記録されているのです。

世界で最も背が高い犬

ギネスブックの世界最大の犬・体高部門で、トップの座に君臨しているのは、グレートデーンの「ゼウス」です。

2011年の段階で、足先から肩までのトータルの高さが111.8センチメートル。

ゼウスが後ろ脚で立ち上がると、なんとその高さは2.2メートルにもなります。

長い脚はしなやかで美しく、サイズだけではなく立ち姿の麗しさも注目を集めています。

これだけ大きな身体を維持するのには、並大抵のエネルギーでは足りません。

ゼウスが一日に消費するエサの量は、なんと14キログラム強。

筋肉質な肉体美の理由がよく分かりますよね。

実際、「ゼウス」とごく平均的な成人男性が並んで立つと、まるで間違い探しの画像のように、非常にユーモラスな光景が見られるのです。

元々、「ゼウス」の犬種であるグレートデーンは、非常に身体が大きいタイプで、大きな体格と温和な性格が特徴の犬となっています。

原産地はドイツで、力強くも美しくて高貴な姿から、貴族や上流階級にも愛好されて来た歴史があります。

平均すると体高は75センチから100センチ程度に及び、体重はオスで55キロから90キロ程度、メスで45キロから70キロ程度の重さになるのが一般的です。

これらの数値を見るように、元々グレートデーンは犬種としても非常に大きいのですが、やはりギネスブックに掲載されるサイズは桁が違いますね。

世界で最も賢い犬

犬は元々非常に知能が高い生き物として知られています。

賢いペットを飼いたいと思っている人からは、まず支持されるのが犬ですね。

犬種や個体によって、具体的な知能の差はあるものの、全般的にそもそもが賢い生き物だと考えて良いでしょう。

そんな犬の中でも、特に賢いことからギネスブックに掲載された犬がいます。

ジャックラッセルテリアという犬種の「ジャッセ」は、なんと人間と変わらないような生活ぶりで、飼い主をサポートすることが出来るのです。

朝は起床時間ぴったりの自ら目を覚ますだけではなく、飼い主の枕元まで駆け寄って、キスをして起こすことが出来ます。

愛犬からのキスで飼い主が目覚めたことを確認したら、なんとCDプレーヤーに駆け寄って、朝の音楽をスタートさせます。

音楽を聴きながら飼い主がまったりと目を覚ましている間に、なんとコーヒー豆を挽くところから朝食の準備をスタート。

パンケーキを焼いて、コーヒーを入れ、朝のシャワーを浴びている飼い主のためのバスタオルも用意します。

これらすべて、飼い主から都度命令をもらってやっているのではなく、すべて「ジャッセ」が自己判断で進めているのだから、世界一の称号は伊達ではありませんよね。

ハタキやホウキを上手に使いこなして、玄関の掃除をしながら、ポストから郵便物もしっかり回収してきます。

掃除機もばっちり使いこなします。

新聞を取り出したら、ちゃんと新聞入れもポストも閉じられるくらいの利口っぷりは、思わずため息が出てしまう人も多いでしょう。

飼い主と一緒に出掛ければ、スーパーでの買い物もしっかりサポートしてくれます。

カートを押して、カゴを持ち、レジまできちんとお供をしてくれます。

世界で最も耳が長い犬

アメリカのコロラド州のブラックアンドタン・クーンハウンドの「ハーバー」。

「ハーバー」は世界で最も長い耳を持っている犬として、ギネスブックに掲載されています。

左耳が31.1センチメートル、右耳は34.3センチメートル。

ブラックアンドタン・クーンハウンドは、耳が長い犬種ではありますが、ここまで長い個体は「ハーバー」だけです。

温和で友好的な犬種ですが、そもそもは猟犬です。

犬のギネス記録を知ろう

ギネスブックに掲載されている犬たちには、とにかく色々なタイプがいます。

それぞれの身体の特徴や知性の発達など、個性がみられて非常に面白いですよね。

これからもたくさんの犬たちの活躍に期待が高まっています。