人間もそうですが、年をとった犬を入浴させる時には色々な注意が必要です。

キレイにしてあげようと思って、かえって体調を崩してしまっては、元も子もないからです。

老犬を入浴させる際のコツをしっかりと押さえて、より安全に、そして快適に、お風呂へ入れてあげるようにしましょう。

ダメージが大きいのでお湯には浸からせない

年をとった犬をお湯の中に浸からせるのは、思っている以上に犬にとってのダメージが大きいのです。

お湯の中に入れるためには、人間が体を持ちあげて、入れてあげなくてはなりません。

そういう瞬間に、足をひねったりして痛めてしまうこともあります。

また、お湯に浸かるということは、大きな負担が体にかかります。

想像以上に体力を消耗してしまい、疲れ切ってしまうかもしれないのです。

中には心臓の調子が良くない犬もいることでしょう。

お湯に浸かったのが原因で、心臓発作を起こしてしまうということもありえるのです。

お湯に浸からなくても、シャワーをかけてシャンプーで洗ってあげるだけで、十分清潔さを保つことができます。

老犬を入浴させる際のコツは、無理をしないということが大切です。

シャンプーは刺激の少ないものを選ぶ

年をとってくると、犬も皮膚のトラブルを抱えるようになってきます。

シャンプーでキレイに洗ってあげたいものですが、あまり刺激が強いと、皮膚が荒れてしまってトラブルとなることがあります。

弱酸性のシャンプーなどを選んで、丁寧に洗ってあげましょう。

爪などで犬の皮膚を傷めないように、気を配ることも大切です。

洗い終わってシャワーで流す時は、シャンプーの洗い残しがないように、全身をチェックするようにしましょう。

万が一泡が残ってしまうと、後から皮膚がかゆくなってしまったりします。

お腹や耳の周り、足の間などをちゃんとシャワーをかけてあげて、キレイさっぱり流してあげるようにしましょう。

老犬には、刺激の少ないシャンプーが一番です。

皮膚に負担をかけないようにしましょう。

お湯の温度は少しぬるめにする

お湯の温度が熱すぎると、老犬にとっては負担が大きくなってしまいます。

熱いお湯をかけることは、それだけで老犬にストレスを与えているのです。

犬はお湯をかけられながら「熱い」と感じているのです。

小さなことですが、入浴するたびにそういうストレスがかかってしまうと、犬はお風呂に入るのが心理的な負担になってしまいます。

また熱いお湯は、老犬の皮膚から必要以上に脂分を奪ってしまいます。

年をとると乾燥肌になるのは、犬も同じです。

人肌くらいのぬるめのお湯で、シャワーしてあげるのが老犬にとってベストです。

老犬にとって、入浴というのは意外と負担になっています。

お風呂に入るのをきっかけに、かえってストレスが溜まらないように、気を付けてあげましょう。

天気の良い日に短時間で入浴させる

うっかり風邪をひかせたりしないように、それなりに気温が高い日を選ぶようにしましょう。

そして入浴後は、全身をきちんと身体をタオルで拭いてあげましょう。

雨の日や気温の低い日はわざわざ入浴させることはせず、日を改めることも大切です。

そして、長い時間をかけて入浴させることは控えましょう。

年をとった犬にとっては、お風呂に入るということは、それなりにしんどいことです。

ぐったりと疲れてしまわないように、ササッと短時間で洗ってあげるようにしましょう。

その日の犬のコンディションや天気をみて、できるだけ短時間出入浴させる様にすれば、老犬にとっても快適なお風呂となるはずです。

ズルッと滑らないようにバスマットを利用する

滑り止めとしてバスマットなどを利用することが、老犬を入浴させる際のコツです。

年をとった犬は、足腰が弱って自分の体を支えにくくなっています。

そして犬によっては結構な体重があったりします。

ちょっと濡れているだけでも、足を取られて滑ってしまうかもしれないのです。

それをきっかけで足を痛めたりしないように、滑り止めとしてバスマットを使うことが必要です。

老犬をお風呂に入れる時は、濡れたお風呂場の床にはくれぐれも気を付けましょう。

老犬が体を崩さないように環境を整えよう

老犬を入浴させる際には、色々なことに気を使わなくてはなりません。

せっかく犬のことを考えて入浴させようとしても、体調を崩してしまったら大変です。

犬が年をとっていることをしっかりと自覚することが、老犬を入浴させる際のコツとなります。

大切な飼い犬が、気持ちよくお風呂に入れるように、心を配ってあげましょう。