栗は人間にとってもおいしい食べ物ですが、実は犬も栗を食べることができます。

しかし、犬に栗をあげる時は、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。

犬に栗をあげる時の注意点についてご紹介します。

栗のあげすぎには要注意

犬に栗をあげる時の注意点には色々なものがあります。

特に、栗のあげすぎには「要注意」です。

栗は、実は炭水化物が豊富な食べ物で、あげすぎてしまうとカロリーオーバーとなります。

それが肥満の原因になってしまうこともあります。

また、栗を食べると、犬はけっこうお腹いっぱいになってしまいます。

満腹になって他の食事ができなくなってしまい、栄養バランスが崩れる原因となります。

また、栗はなかなか消化しにくい食べ物でもあります。

一気にたくさんの栗を食べてしまうと、消化不良を起こしてしまいます。

便が緩くなったり、嘔吐してしまったりします。

さらに栗はカリウムが多く、利尿作用があります。

栗を食べすぎておしっこに行く回数が増えてしまったり、トイレが間に合わなくておもらししてしまったりすることもあります。

犬にあげる栗の量は、犬の体型などによって様々です。

かかりつけの獣医に相談して、適性な量を確認してもらうことが大切です。

栗をあげる時は必ず加熱して皮をはぐこと

皮つきで生のままの栗は、犬にとってはNGです。

生の栗は、加熱した栗に比べてはるかに消化しにくくなります。

そして栗の皮は、犬は食べてしまっても胃の中で消化することができません。

ですので、生のままの栗を皮つきのままあげてしまうと、犬は消化不良を起こしてしまい、体調を崩してしまうこともあります。

犬に栗をあげる時は、ちゃんと過熱して皮をむいてあげましょう。

せっかくあげたのにそれが原因で具合を悪くしてしまわないように、注意してあげることが大切です。

丸のみしないように細かく砕いてあげるようにする

栗をそのままあげてしまうと、犬は栗を丸のみしてしまいます。

栗は形が丸くて、犬はそのまま栗を噛まずに、つるっと飲み込んでしまいます。

丸のままの栗を飲み込んでしまうことは、消化に良くありません。

そして場合によっては、胃の中で栗は消化されずに、そのまま腸までいってしまい、詰まってしまうことがあります。

栗が腸に詰まってしまうと、最悪の場合は死んでしまいます。

犬に栗をあげる時は、くれぐれも細かく砕いてあげるようにしましょう。

また、栗を裏ごしして、他の食事にまぜてあげるのも良い方法です。

栗をあげたらアレルギーが出ないか気を付ける

犬に栗をあげる時は、アレルギーが出ないか様子をみましょう。

アレルギーは犬にとっても重大なことです。

そのアレルギー反応が出ないかどうかに気を配るのが、犬に栗をあげる時の注意点です。

人間もそうですが、犬も時々栗を食べてアレルギーが出ることがあります。

アレルギーが出るかどうかは個人差もありますので、あらかじめ動物病院でアレルギー検査を受けておくのも一つの手です。

また、嘔吐や下痢、そしてじんましんなどの症状が出たら、アレルギーの可能性があります。

少しの栗を食べただけでもアレルギー反応が出ることがありますので、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

何か様子がおかしい・・・そう思ったら、すぐに病院でチェックしてもらうことが一番の対策となります。

アレルギーはとても怖いものです。

くれぐれも侮らないように注意しましょう。

栗の加工品をあげるのはNG

栗のお菓子はおいしいですが、犬にとっては不要な成分も入っていて、犬の体にはNGです。

例えば栗きんとんなどは、とってもおいしいですし、犬も喜んで食べるでしょう。

しかし、その中には普段犬が摂取しない量の砂糖が入っています。

体の栄養バランスを崩してしまいますし、犬が味を覚えてしまって、他の物を食べなくなってしまうかもしれません。

「一回だけ・・・」と思っても、犬は頭が良く、なかなかその味を忘れてくれません。

また、その加工品に含まれている砂糖やハチミツが原因で、虫歯になってしまうことも考えられます。

栗の加工品をあげるのは、犬にとってはNGなことです。

ただ茹でただけの栗を細かくして、そして犬に上げるようにしましょう。

それが犬にとってベストです。

栗は加熱・粉砕して少量をあげよう

犬に栗をあげる時の注意点を知っておくことは、犬の体調を崩さないために必要なことです。

犬は飼い主にとって大切な家族でもあります。

うっかりそのまま栗をあげてしまわないように注意しましょう。

上手にあげれば、栗は犬にとってもおいしい食べ物となるはずです。