犬が食事の際に使用するエサ台には様々な種類がありますが、適切な高さを決めるには何を参考にするべきかご存知でしょうか。
愛犬がより美味しくご飯を食べれるように、飼い主はエサ台の高さにもぜひこだわってみましょう。
犬の体格を考慮する
エサ台の高さを決めるとき、一番の参考になるのは犬の体格でしょう。
小型犬と大型犬では、足の長さも胴の長さも違います。
よって食事をするときの楽な姿勢にも違いが出るのです。
小さい犬は高すぎず、大きな犬には低すぎないエサ台を用意してあげましょう。
また子犬は成長に合わせてエサ台の適切な高さが変わります。
大きくなるにつれてエサ台を高くするなどの配慮も忘れないでください。
単純な体の大きさだけでなく、首の長さや頭のサイズにも注意が必要です。
パグなどの種類はエサ入れに頭がすっぽりとはまってしまい、ドッグフードの細かいかけらを吸い込んでむせてしまうことがあります。
エサ台の適切な高さは、犬の体の部分部分に注目して決めるように心がけましょう。
うつむき過ぎない高さを基準にする
犬は食事の際にうつむいた姿勢を取ることで、自然と食事を吸い込むようになります。
そのせいで水や空気が入り込みやすくなり、げっぷをしたりむせたりしてしまいます。
犬がうつむき過ぎないような高さを基準にして、エサ台を選ぶのもポイントとなります。
犬の中には吸引する力が弱い子もいるので、うつむく姿勢が大きな負担となることもあるでしょう。
食事中に苦しむことがないように、犬の姿勢には十分に注意を向ける必要があります。
うつむき過ぎないようにするには、エサ台を高く設置する方法が一般的でしょう。
しかしこれまで低い姿勢で食事をしてきた犬は、いきなりのエサ台の変化に戸惑うかもしれません。
そういった場合は飼い主が手のひらで食事を与え、徐々に手の高さを上げて慣れさせると良いでしょう。
犬がエサ台の高さに違和感なく食事ができるようになるまで、最初は飼い主が手伝ってあげてください。
普段の仕草から高さを求める
エサ台の高さに迷ったなら、普段犬がどのように食事をしているのかを知ることはとても重要です。
犬の食事している様子を、普段から観察している人はそれほど多くないのかもしれませんが、ときには時間を作って付きっきりになることも必要でしょう。
犬の仕草から食事がしやすい姿勢、難しい体制を察してください。
犬の行動を見て飼い主が判断できることが、エサ台の高さを決める大きなヒントとなるでしょう。
余裕があるのなら、犬の食事中に器を持って高さを変えながら与えてみてください。
犬が食べやすそうにしている位置を探ることができれば、エサ台をそれに合わせた高さに設定できるでしょう。
もちろん犬が食事を邪魔されていると感じると信頼関係にひびが入るので、迷惑そうにしているのならひかえるようにしてください。
高さが調節できるものを使う
犬のエサ台は多くの種類があり、高さもそれぞれ異なります。
自分の犬にピッタリのサイズと高さを併せ持つものに出会うには、相当の運がないと難しいのかもしれません。
しかし、中には高さをある程度変えられるタイプも販売されています。
ちょうどいい高さを決めかねている人は、自由に調節可能なエサ台も候補に入れてみましょう。
繰り返し使うことで、初めてその犬にとってベストな高さが見つかるということもあります。
いくつか高さを試してみて、愛犬が苦労なく食事ができる姿勢を探しだしてあげましょう。
しかし高さ調節できるエサ台に注目しすぎて、肝心なエサ台としての機能が疎かになっているものを選ばないように注意してください。
ぐらついて安定感のないものや、壊れやすいものは犬の食事の時間にストレスを与えます。
快適なエサ台を選ばないと、犬は小さなイライラを毎日溜めこむことになるかもしれませんよ。
何よりも犬が気にいるものを選ぶ
犬は飼い主が選んだエサ台で毎日食事をすることになります。
適切な高さを調べて考え、これと決めたものが犬の気にいらなかった場合、無理やりそれを使わせず、諦めてまた犬のお気に召すものを探すようにしましょう。
例え理論的にはピッタリの高さだとしても、犬がそのエサ台に不満を持っていると上手くいきません。
犬が気持ちよく食事ができ、なおかつ体に負担がかからないものを探すのが、飼い主としての責任になるでしょう。
せっかく見つけた理想的なエサ台が、愛犬に無視されると残念に思いますよね。
しかしそこはこちらが冷静になって、もう一度エサ台を探してあげましょう。
使わなくなったエサ台は来客の犬用にしたり、必要とする人にあげたりすれば無駄にはなりません。
何よりも犬の気持ちを優先して、毎日の食事が楽しく続くように考慮しましょう。
適切な高さを求めるには、やはり犬と良い関係が必要
犬のエサ台を選ぶのも、適切な高さを把握するのも飼い主の役割ですが、それは犬の協力なくしては実行できません。
犬と適切なコミュニケーションを取り、良い関係を築くことから始めましょう。
エサ台の高さは、犬と仲良くなることで段々とわかってくるはずです。
犬の健康と食事の楽しみを充実させるためにも、エサ台の高さにまでこだわる気持ちは大切にしてください。