男の子の犬を飼うのであれば考えなければいけないことが、去勢手術です。

最近では不必要に子供を作らせないようにしようという考えや、しつけ上の問題などから、去勢手術をするという飼い主が増えてきました。

しかし、初めて犬を飼うのであれば、どのくらいの時期に行うのが良いのか、費用はどのくらいかかるかなど、様々な疑問が湧くと思います。

そこで今回は、犬の去勢にかかる費用と適切な時期についてご紹介します

犬の去勢手術は生後半年からが目安

去勢手術を行った方が良いのはなんとなくはわかるのですが、具体的にいつ行うものが良いのかわからない。

そんな飼い主さんも多いかもしれません。

一般的には犬の性成熟を迎える前に去勢手術を行うのが良いと言われています。

性成熟を迎えた後のオス犬は始終メス犬に興味を持ってしまい、メス犬のことが気になって遠吠えをしたり、脱走をしようとしたりしてしまうことがあります。

時には、メス犬の奪い合いで他のオス犬とケンカをしてしまうなどといった行動を起こしてしまいます。

このような問題行動を早目に解決するためにも、性成熟を迎える前に去勢手術を行う方が良いというのが一般的な考え方です。

しかし、この性成熟、人間の場合もそうですが犬によって迎える時期が違います。

早い犬で生後半年くらいから性成熟を迎え、遅い犬では2歳くらいに迎えるという場合もあります。

一般的には、小型犬の方が大型犬よりも早く性成熟を迎えると言われています。

犬によって個体差がありますので、一概に決めつけるのは難しいのですが、生後半年から1年位の間で去勢手術を行うことが多いのではないでしょうか。

生後半年を迎える前に去勢手術の検討を始め、獣医師さんに相談をしてみると良いかもしれません。

成犬になってから去勢手術は意味があるのか

小さな頃は問題行動も少なく、メス犬に対しての欲情などは見られなかったため、去勢手術は行わなかったけれど、成犬になってからメス犬に対して欲情や問題行動が多く、去勢手術を検討するという飼い主さんもいらっしゃいます。

このように性成熟をはるか前に迎えてしまった成犬になってからでも、去勢手術を行う事で一定の効果は得られます。

成犬になった後でも、去勢手術をすることによって、マーキングが減ったり、過度な欲情を抑えるという効果はあります。

性格が穏やかになるというケースも多くなります。

小さな頃はそうでもなかったのだけれど、成犬になって飼いづらくなってきてしまったというような場合には、去勢手術を行うことによって、しつけも大分楽になるかもしれません。

犬の去勢手術の費用はどのくらい?

去勢手術を検討するにあたって、時期と同様に気になるのが、どの位のお金がかかるのかということではないでしょうか。

この費用もどの病院で去勢手術を行うのか、どのような犬種やサイズの犬なのかよって変わってきます。

ただ、一般的な相場のようなものはあります。

小型犬や中型犬の場合は、15,000円から20,000円程度が相場と言われています。

大型犬ですと少し高くなって、30,000円程度が相場のようです。

手術代金の他に、保護具や検査代金、お薬代などが発生しますが、それらの代金も含めた合計金額の相場が、上記の金額です。

ただ、繰り返しになりますが、病院によって価格は違います。

特に物価の高い東京等の場合は、他の地域よりかなり高目に価格が設定されています。

手術を受ける前に、住んでいる地域の病院幾つかに価格を聞いてみて、比較すると良いのではないでしょうか。

犬の去勢手術のデメリットは?

去勢手術によるデメリットはないのでしょうか。

一番気にかけなければならないことが、犬の命の危険です。

去勢手術は全身麻酔をかけて行います。

そのことにより、稀に手術中にショック死をしてしまう場合もあります。

その覚悟はしなければならないでしょう。

また、生殖能力がなくなります。

去勢手術をするのですから当たり前のことですが、改めてしっかり考えてあげましょう。

動物として子孫を残せなくなるということは、軽く考えて良いものではないでしょう。

その他、去勢手術後は体重が増えやすくなるというケースもあります。

体重が増えすぎて肥満になってしまうと、糖尿病などを引き起こしてしまう可能性があります。

術後の体重管理は気をつけてあげるようにしましょう。

時期や愛犬のことを考えて去勢をしよう

去勢手術をすることによって、問題行動がなくなったりしつけがしやすくなります。

この去勢手術の効果をできるだけ発揮させるためにも、犬の去勢手術はできるだけ性成熟を迎える前、半年から1年を目安に行うのが目安です。

ただ、時期が来たからといって安易に手術を行うことは控えましょう。

しっかりと費用を確認して望むのはもちろんですが、愛犬の将来をしっかりと考えた上で、それでも必要だと判断した場合は、去勢手術をするという決断をするのをオススメします。