犬のマーキングをやめさせる方法4つ

現代では室外でも犬のおしっこを嫌がる人はたくさんいます。

散歩しやすい道沿いの家の壁に、よく「排泄させないでください」と書いてある張り紙をみかけます。

マーキングは犬にとって本能ですが、人間と共存する以上、きちんとしつけていかないとトラブルになります。

そこで、マーキングをやめさせる方法をご紹介します。

トイレで排泄することを徹底的に教える

これは主に室内での話ですが、室内でマーキングをされたら飼い主家族は困ります。

衛生面でもあちこちでおしっこをされてしまってはよくありませんし、お互いにストレスが溜まってしまいます。

トイレで排泄できない子は、まずトイレで排泄することをしつけていきましょう。

しつけ用のスプレーを吹きかけて、トイレシートに臭いを付けておく方法もありますし、おしっこをしそうにクンクンし始めたり、くるくる回り始めたりしたらトイレへ誘導してあげて、そこで排泄ができたら褒めてあげます。

たまにご褒美をあげたりして、犬のやる気を引き出してあげましょう。

こうしてまずトイレをきちんと教えてあげます。

それができるようになれば、室内でのマーキングは自然と減ってくるものと考えられます。

待て。ダメ。など動作をストップさせる言葉をしつける

これは飼い主と犬との信頼関係が重要になることですが、犬の動作をストップさせるコマンド「待て」「いけない」「NO」など、なんでもいいので覚えさせるととてもやりやすくなります。

おしっこしそうなときに「待て」というコマンドを使って動きをとめ、そこでトイレに誘導してあげましょう。

あるいは外を散歩している時に排泄してはいけない場所で排泄の体勢になったときには、「待て」を使って動きを止め、排泄しても大丈夫なところへ誘導してあげるのです。

これができると室内でも室外でも、排泄コントロールをすることができます。

我慢させることは良いことではありませんが、世の中犬が嫌いな人もたくさんいます。

どこでも関係なく排泄させてしまうと飼い主のモラルが問われ、その犬も嫌われる結果になってしまいます。

飼い主がきちんと排泄してもいい場所ダメな場所を判断して、教えてあげましょう。

排泄をコントロールできるようになれば、マーキングもおのずと減ってくると考えられます。

きちんと犬との信頼関係を築いていきましょう。

去勢手術を行う

マーキングは雄犬に多い現象なので、早い段階で去勢を行うこともマーキングをやめさせる手段です。

生後6か月くらいから1歳くらいに去勢手術をすると効果が高いそうです。

男性ホルモンの影響で、群れのリーダーになろうとする機能が発達し、マーキングという行動へと発展してしまうので、去勢を早めにすることで男性部分が目覚める前に対処することができます。

散歩や家で足をあげておしっこをするのをみかけたら、獣医さんに相談するとよいでしょう。

しかし去勢手術で100%マーキングをやめさせられるわけではないので、根気よくしつけを続けていく必要があります。

犬のストレスを減らしてあげる

環境の変化がきっかけでマーキングがはじまってしまうこともあります。

引っ越し、赤ちゃんが生まれる、飼い主生活パターンが変わる(留守番が増える)などが主に考えられることです。

引っ越しをした場合は、新しい環境で新しいにおいがたくさんするので、犬にとって非常に戸惑うことになると思います。

最初は犬の居場所をケージの中などにしっかりと作ってあげて、犬のにおいがする場所を作ってあげます。

そうしないと、居場所がわからず家中マーキングをしてしまうことになりかねません。

環境に徐々にならしてあげるように、最初のうちはフリーの時は必ず様子を見てあげるようにしましょう。

赤ちゃんが生まれる変化は、犬にとっては少し嫉妬のような感情でマーキングしてしまうと考えられます。

特に今まで子供がいなかった家に初めて赤ちゃんが生まれた場合は、飼い主をとられてと認識してしまう犬もいます。

そうならないように、空いている時間はかまってあげたり、赤ちゃんが大きくなってきたら一緒にお散歩へでかけたり、犬と赤ちゃんを一緒に育ててあげて下さい。

犬自身が大切にされてるんだと思えば、ストレスによるマーキングもおさまります。

飼い主の事情で留守が多くなるということもマーキングが増える原因です。

今までフリーで粗相をすることがなかった犬でも、留守番によるストレスでマーキングしてしまうこともあります。

この場合は、家にいる時間にかまってあげたり、散歩を長くしてあげたり、良く褒めてあげたりしましょう。

飼い主が気持ちを伝えてあげることが、ストレスがたまった犬には必要なことです。

マーキングは飼い主へのメッセージでもある

このようにマーキングにもただ自分を主張するという意味だけでなく、様々な原因で犬が飼い主に訴えをおこしています。

犬のメッセージをうまく受け取って、うまく共存していきたいものですね。