犬が寝言を言う理由4つ

ぐっすりと寝ている犬が急に「ヴゥ゙ー」と唸ったり、吠えたりするととても驚くことはありませんか?

しかし様子を見てみたら寝ていたということもしばしばあると思います。

「それは病気か何かじゃないの?」と不安になる飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな不安を解決する為、本日は犬が寝言を言う理由についてご紹介します。

犬も人間と同じで夢を見ている

犬も人間と同じでレム睡眠(身体は寝ていて脳は起きている浅い睡眠状態)とノンレム睡眠(身体も脳も寝ている深い睡眠状態)があります。

そして、レム睡眠の時は人間と同じように夢を見るのです。

人間が寝言を言うように犬もまた同じように寝言を言います。

もちろんその寝言はどんな夢を見ているのかによって変わってきます。

楽しい夢を見ていれば元気に吠えたりすることもあるでしょう。

何か敵や怖いものと対峙している夢ならば、唸ることもあります。

ただ、普段の鳴き声と違うように感じる為、驚いてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、それは起きている時と違い、口をしっかり開けて声を出していないために普段とは違う鳴き声なのです。

人間も口を開けずに声を出すとモゴモゴした普段と違う声になります。

犬の寝言の際に発する声もそれと同じことなので、問題ありません。

寝言以外にも行動もする

犬の寝言は聞こえるので分かりやすいですが、寝言以外にも犬は寝ながら動いたりします。

動いているのが見えたので、起きているのかなと様子を見てみたら寝ていた、という経験もあるのではないでしょうか?

寝言と同じで身体が動くのも、夢を見ていてその夢の行動をしている為です。

例えば楽しい夢や走っている夢を見ていれば、尻尾を動かしたり脚を動かしたりします。

更に食べ物の夢や臭いにまつわる夢を見ていれば、鼻を一生懸命動かして匂いを嗅いだりもします。

怖い夢を見ている時は、体が強張ったり、険しい表情をしたりします。

美味しい夢を見ているとよだれを垂らしたり、口をモグモグ動かしていることもあります。

どんな夢を見ているのかが分かると、見ていてちょっと微笑ましくなりますよね。

ですが、怖い夢を見ているのではと不安になって触ったり、よく動くからといって声をかけてしまうと起きてしまう可能性があります。

犬の睡眠の質の為にもそういうことはせずに、そっとしてあげるのがオススメです。

寝言は習慣が原因

寝言で犬が唸っていたりすると「もしかしてストレスが貯まっているからかな?」と不安になりますよね。

ですが、犬からすると寝言はストレスの現れではなく、「習性」と言ってもいいものです。

犬は人間に比べてレム睡眠の時間が長いため、夢を見る機会も多くあります。

特に子犬ですと寝言で大きな声をあげることや時には痙攣を起こすこともありますが、これは怖い夢でうなされている時に起こります。

その為、寝言を言っているからといって、無理やり起こすことはせずに見守ってあげましょう。

ちなみに犬がストレスを感じている時は、起きている時の行動に現れることがあります。

例えば自分の尻尾を追い回したり、自分の手脚を舐め続けていたり、更には円形脱毛症になる犬もいます。

こういう行動をしていたら、是非ストレス解消に遊んであげましょう。

犬のストレス解消には、一緒に遊んであげることが一番効果的です。

実は寝言よりもいびきが危険

犬が寝言を言うことは問題ないということはご説明しましたが、実は寝言よりもいびきの方が気をつけなければならない問題です。

勿論、いびきをかいているからといって、絶対しも問題という訳ではありません。

例えば鼻が短い犬種の場合は、体質的にいびきをかくことが多いですし、肥満の犬の場合もいびきをかく事があります。

ですが、もし飼っている犬が上記に当てはまらずにいびきをかいている場合は、注意をして見てみましょう。

例えば「軟口蓋過長症」や「気管虚脱」といった病気は「いびきをかくこと」が症状の一つになっている病気です。

軟口蓋過長症は、喉の奥にある軟口蓋という柔らかい部分が伸びて、気管を塞ぐ病気です。

また気管虚脱は、気管が狭くなる病気です。

両方共悪化をすると呼吸困難を引き起こす可能性がある病気です。

もし、いびきをかいていたら、それは病気のサインかもしれません。

出来るだけ早めに獣医に相談をしてみましょう。

犬が寝言を言うのはよくあること

犬が寝言を言うのは人間と同じことで、よくあることです。

そして、夢を見ているところにちょっかいを出されたり、起こされたりするのは、犬からしても気持ちの良いものではありません。

犬は浅い眠りであるレム睡眠の時間が長いので、ちょっと声をかけるだけでも簡単に起きてしまいます。

是非寝言を言っていたり、動いてたりしても起こさず、起きるまでそっと見守ってあげて、起きてからいっぱい遊んであげましょう。