【カナダ原産の犬】カナダ生まれの犬たちを知ろう

最終更新日:2016年9月6日

世界中で愛されている様々な種類の犬たち。

原産となった国によって、異なる特徴や性質を持っています。

原産地を知ることで、犬を理解して気持ちを通じ合わせることができます。

カナダを原産とする犬には、どのような種類の犬がいるのでしょうか。

1.ニューファンドランド

ニューファンドランドは、カナダのニューファンドランド島で誕生した、最もポピュラーなカナダ原産の犬です。

11世紀頃に北欧からやってきたバイキングが連れ込んだ、グレートピレニーズを祖先に持つ犬と言われています。

体高70cm、体重は最高70kgくらいに成長する、どっしりとした安定感のある大型犬です。

寒さには非常に強いですが、暑さには弱いです。

毛の色は黒が主流で、他に白やグレーなどもいます。

黒と白が混じった体毛の個体は「ランドシーア」と呼ばれます。

泳ぎが得意な犬種として、昔から海難事故の救助犬として活躍してきました。

かつて、エルバ島から脱走しようとして遭難したナポレオンを救った犬種としても有名です。

体力もあり、学習能力も高いため、飼い主の言うことをよく聞いて懐きます。

力が強いですが暴力的な面はなく、子供が相手でも優しく接することができる犬です。

イギリスに輸入されてからは、ペットとしても人気を博し、現在でも世界中にたくさんの愛好家がいます。

貫禄のある姿と温厚な性格が、多くの人々の心を癒し続けている、人気の犬種です。


2.セント・ジョンズ・レトリーバー

セント・ジョンズ・レトリーバーは、カナダ原産の歴史ある犬です。

名前の由来は、カナダのニューファンドランド島内のセントジョンズ地域が発症であることからです。

ヨーロッパからアメリカ大陸に移民が入り始めた17~18世紀頃に、ニューファンドランドとウォータードッグ種を掛け合わせて生み出されました。

体重は55kg~70kgと、大型犬の部類に入ります。

全身は黒く、短い体毛をしていますが、胸元にはワンポイントの白い模様があります。

後にイギリスに輸出され、品種改良されてラブラドールレトリーバーとなった、現在人気の犬種の先祖でもあります。

寒冷で厳しいカナダの冬を乗り切れる強靭な体と忍耐力を持っています。

泳ぎが得意で、海難救助や獲物の回収も、そつなく行える能力を持っています。

飼い主に従順で、大人しく懐きやすい性格から、狩猟や漁猟の場で大活躍しました。

しかし、別種犬との交雑を頻繁に行いすぎた結果、純血種がいなくなってしまい、セント・ジョーンズ・レトリーバーは絶滅に追い込まれました。

ですが、1980年頃に純血の個体がわずかに発見されました。

その個体から子孫を残し、犬種を復活させる動きが現在でも行われています。

3.カナディアン・エスキモー・ドッグ

カナディアン・エスキモー・ドッグは、北極圏に近いカナダ北部で、先住民イヌイットによって飼われていた、とても古い歴史を持つ犬種です。

イヌイット語では「クィンミク」「キングミク」と呼ばれ、生活に欠かせない大切な存在でした。

雪と氷に閉ざされた環境で、荷物を運ぶソリ犬として活躍していました。

必要に応じて、ホッキョクグマやアザラシを捕獲する狩猟犬としても重宝されました。

オオカミによく似た姿をしています。

耐寒性の非常に強い、白や薄い黄色の体毛が特徴です。

頭や足、背中などに茶色や灰色、黒色のワンポイントがあります。

体毛は短く、引き締まった体つきをしています。

体高は50cm~70cm、体重は30kg~50kgの中・大型犬です。

温厚で賢い性格です。

人懐っこいですが、自分よりも強いと認めた相手の言うことしか聞かない、プライドの高い一面も持っています。

強靭な足腰を持ち、長い距離を走り続けることが得意です。

ヨーロッパからやってきた移民にも高い人気があり、ハスキー犬などと交配されて品種改良が行われてきました。

しかし、それが原因で純血種が減り、一時期は絶滅の危機に陥りました。

現在では純血種を守るための運動が盛んに行われ、その数は安定を取り戻しています。


4.ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーは、カナダのノヴァスコシア半島で生み出された犬種です。

19世紀前半に、スパニエルやコリー、レトリーバーなど様々な種類の犬の交配によって誕生した、比較的新しい犬種です。

飼い主と協力して水鳥の狩猟を行う「デコイ猟」を行うために重宝された犬です。

名前に含まれる「トーリング」には「おびき寄せる」という意味があります。

その名の通り、水鳥を飼い主が狙いやすい場所に誘導させる役割を持っています。

狙った獲物を確実に回収する執着心が強く、狩りには欠かせない犬種でもあります。

体高は40cmから55cm、体重は20kg前後の中型犬です。

コリーに似た体つきと、レトリーバーのような顔をしています。

体毛は赤やオレンジに近い明るい色で、一部に白のワンポイントがあります。

人間の言葉をよく理解し、従順に動ける高い知能と、軽快に動ける運動能力の高さが特徴です。

狩猟の場でも活躍しますが、近年ではドッグショーなどで高度な技を披露する人気犬として活躍しています。

耐寒・狩猟に優れたカナダ産の犬たち

カナダは過酷な自然環境のため、人々は犬の強靭な能力を頼りにして暮らしてきました。

そのため、寒さにとても強く、狩りや荷物の運搬が行える大型の犬種が多く生み出されてきました。

気は優しくて力持ち。

魅力的なカナダの犬が、今では世界中で愛されています。

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