ペットは飼い主である人間よりも寿命が短いことがほとんどです。
特に犬と一緒に過ごしていると、その別れが迫ってくるのをひしひしと感じる瞬間は悲しくて切ないですよね。
長くいると犬の「老い」をさまざまな動作から感じてしまいます。
それは犬に注意して気を配らなければいけないというサインです。
ということで、今回は犬が老化してきたと感じさせる瞬間をご紹介します。
歩く速度が遅い
散歩が大好きな犬にはそれぞれのペースというものがあり、子犬や若い犬の多くはリズミカルでぴょこぴょことお散歩をします。
大きな犬になればなるほど人間よりも早くなるので散歩が大変になるかもしれません。
ですが、この歩く速さは「老い」によって遅くなってくるのです。
人間でも、おじいちゃんやおばあちゃんが成人に比べると動きが鈍くなってしまうのと同じで、犬も運動機能が低下し体を動かすのに力がいるようになってしまいます。
ですので、いつものお散歩コースでも時間がかかってしまったり時には休みが必要になったり、坂道や階段などはハーネスなどで人間が手をかしてあげなければならないということも…。
犬の歩く速度が遅くなったと感じたら、それは犬の体にも老いが出てきているというサイン。
散歩中に疲れて息があがったり足を怪我しないように気を付ける必要がありそうです。
散歩を怖がる
犬の老化の症状の一つとしてあげられるのが「視力の低下」です。
もともと犬はそこまで視力がいいわけではなく、老いによって白内障などの病気にかかってしまうと視力のほとんどが奪われてしまっているということもあります。
そのため、急に散歩を怖がったりする場合は、視力が低下しているので外に出るのが怖くなってしまっていることがあります。
家の中で、犬は家具の配置などを覚えていたり聴力や嗅覚などで視力を補っていますが、外では車の音やほかの犬の臭いが漂っているので視力をカバーすることができないのです。
ですので、散歩に行くのを拒否したり怖がったりするようになるのです。
10歳以上の高齢犬の場合は視力の低下が多いので、「老い」の一つといっていいかもしれません。
怖がる場合は、夜間などの視界の悪い時間帯ではなく、できるだけ明るい時間帯に散歩をするようにしたり、階段などの恐怖を感じるような場所は通らないように工夫しましょう。
頑固になる
飼い主の言うことを聞かなくなったり、排泄を漏らしてしまったり、夜泣きが多くなってしまうのも犬の老化の一つと言われています。
人間でもお年寄りに頑固が多いように、犬も我慢がきかなくなります。
そのため、普段はいい子なのに最近になっていうことを聞かなかったり、散歩とは違う時間にトイレに行きたがったりします。
おやつを催促することもあれば、おやつやご飯を食べたがらない子もいます。
この頑固になるといった症状は犬それぞれの性格によっても変わってくるのですが、気を付けてほしいのが攻撃性が出てしまうことがあるということです。
普段は嫌でも我慢していたのが、我慢がきかなくなって他の犬に吠えてしまったりします。
そのため、飼い主としてはしっかりと面倒を見てあげる必要があるでしょう。
お腹を頻繁に壊す
年を重ねるにつれてだんだんと腸内の機能も衰えてくるので、お腹を壊しやすくなります。
消化が悪くなるだけでなく、体温の調節も上手くいかなくなるので、お腹が冷えやすくなって下痢をしやすくなります。
下痢をすると犬は血便になって元気をなくすので要注意です。
冷えだけでなく、食べ過ぎで吐き戻したり消化不良を起こしやすくなります。
ですので、犬のドックフードも消化のしやすい高齢犬用のものに、おやつも消化が良く食べやすいものにする必要があります。
口臭がする
高齢犬になってくると気になってくるのが「口臭」です。
その原因は消化不良や歯の病気など様々な原因があるので特定はできませんが、口臭と同時に歯が弱くなってしまっているということがよくあるようです。
人間も同じですが、顎を動かさないのは痴呆を早めてしまう原因になってしまうそうです。
そのため、犬の口臭は歯磨きをして歯を鍛え、顎を使うおもちゃや骨系のおやつを与えるサインかもしれません。
高齢犬は歯も弱っているので一度獣医師に診断してもらい、場合によっては柔らかくてもかみごたえのあるようなおやつで顎を動かしたり、人間が歯磨きをしてあげる必要があるかもしれません。
老犬のためのケアをしよう
犬の老化症状も人間と似たようなものが多いようです。
普段は見逃してしまいがちな所もあるので、10歳を超えて老犬の年齢になったら一度獣医師や専門家に相談に行って、毎日のご飯や歯磨きなどのケア、おやつやおもちゃなども考えてあげることが必要でしょう。