最近では、ミニチュア・シュナウザーの姿を本当によく見かけるようになりました。
被毛の色やトリミングによって、とても個性の出やすい犬というのも人気の理由かもしれません。
若い女性や、小さな子どものいる家庭でも飼育しやすく、日本でも安定した人気を誇っています。
今回はそんな人気者のミニチュア・シュナウザーの体の大きさや、子犬の成長過程についてご紹介します。
1.ミニチュア・シュナウザーの特徴
ミニチュア・シュナウザーはドイツが原産のシュナウザーです。
ドイツ以外でも、とりわけアメリカで人気のある犬種でもあります。
特徴的なカールのあるワイアードヘアーと、困っているような愛らしい顔つきが特徴的な犬です。
ミニチュア・シュナウザーは、体の小さなスタンダード・シュナウザーがベースになっています。
愛玩犬として改良するために小型化が試みられ、プードルや小型のピンシャーとの交配が進められるようになりました。
アメリカでのミニチュア・シュナウザーの人気は、アメリカで熱心に改良が進んだことが影響しているでしょう。
特徴的なトリミングを施すことでも知られ、その姿はとてもファッショナブルです。
日本では最近になって、若い女性を中心にふたたび注目を集めるようになりました。
以前はそれほど一般的ではありませんでしたが、日本でも犬のトリミングが普及したことが流行の背景となっています。
2.ミニチュア・シュナウザーの体の大きさ
ミニチュア・シュナウザーは、その名の通り小型犬に分類されます。
かつてはなかなか犬の大きさが安定しなかった時期もあったのですが、現在はほぼ大きさは固定されています。
しかし、個体差がある犬種でもあるので、子犬を飼育する前に注意しておく必要があります。
ミニチュア・シュナウザーの平均的な体重は、だいたい7〜13kgくらいです。
大人になったときの体高は30〜35cmくらいですので、顔の高さは私たちの膝下に満たないくらいの高さです。
このくらいのサイズは大き過ぎず小さ過ぎず、高齢の方でも扱いやすいのではないかと思います。
くるくるのウェーブのかかった被毛が大きな特徴で、トリミングを施すことが多い犬種です。
そのため、被毛に気を取られて体型が隠れがちなのですが、シュナウザーらしい筋肉質な体格を持っています。
意外と骨や筋肉はしっかりとしている犬ですので、覚えておくようにしましょう。
3.ミニチュア・シュナウザーの子犬の成長過程
ミニチュア・シュナウザーの大きさは、比較的女性や高齢の方でも飼育しやすいサイズです。
小型の犬ですので、生まれてからあっという間に大人の犬と同じ大きさに成長してしまいます。
だいたい生後8ヶ月〜1年くらいで成犬となり、体の成長は止まるようになるものがほとんどです。
ミニチュア・シュナウザーの場合、だいたい引き取る子犬の月齢は生後3ヶ月くらいです。
この時点での体重は3〜4kgくらいですが、よくエサを食べ、みるみる成長していきます。
外の世界に興味津々で活動量も増えてきますので、体もだんだんとたくましくなってきます。
成長のピークは生後6ヶ月くらいが目安となり、この時の体重は6kgくらいでしょう。
それ以降は体重の増加は緩やかになりますが、まだまだ育ち盛りの時期でもあります。
生後8ヶ月から1年くらいで、成犬とほぼ同じ7kgにまで成長していきます。
4.ミニチュア・シュナウザー生後1年以降の変化
ミニチュア・シュナウザーの体の大きさや体重の変化は、生後8ヶ月くらいでおさまるようになります。
しかし、その後も生後1年半くらいまでは、犬の体にさまざまな変化が見られます。
ミニチュア・シュナウザーらしい特徴が出るのは、このくらいの時期になります。
まず、一通り成長した体には、だんだんと胸板や足の筋肉がつくようになります。
大人になるにつれて、頼りなさげだった体格もガッチリとした印象を持つようになります。
そこまで体格の目立つ犬種ではありませんが、ミニチュア・シュナウザーの持つタフさが目に見えるようになるでしょう。
また、長い眉やヒゲのような飾り毛はミニチュア・シュナウザーの大きな特徴でもあります。
こうした特徴も、生後1年を過ぎた頃から徐々に現れるようになります。
ですので、大人のミニチュア・シュナウザーの貫禄のようなものだと言えるかもしれません。
5.ミニチュア・シュナウザーを飼育の際に気を付けておきたいこと
ミニチュア・シュナウザーは、一般的な犬と比較すると、成長のスピードが早いと言われることが多いです。
体重の増加や、体の大きさを観察して、生後8ヶ月くらいで成犬用のフードに切り替えるようにしましょう。
子犬用のドッグフードを与え続けていると、栄養過多になってしまう可能性があります。
また、ミヌチュア・シュナウザーの平均的な寿命は約12〜13年程度です。
犬の寿命年としては平均的な経過をたどりますが、7歳以降はシニア期に差し掛かる頃です。
体力の衰えや老年期に見られる病気などに注意するようにしてください。
もともと体の大きな犬を小型化した犬には、先天的にかかりやすい病気を持つものがいます。
ミニチュア・シュナウザーも同じように、遺伝性の眼病や尿結石が起きやすい傾向があります。
日頃からしっかりと体調を観察することと、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
成犬のミニチュア・シュナウザーについて知ろう
落ち着いた性格で、とてもお行儀よくできるミニチュア・シュナウザーは一人暮らしの方にも人気の犬種です。
愛嬌のある顔つきは、思わず構ってあげたくなってしまう気持ちもわかりますよね。
体の大きさもコンパクトで、マンションなどでも飼いやすい犬種のひとつです。
単にかわいいだけでなく、独特の雰囲気のあるミニチュア・シュナウザーも、ぜひ飼ってみたいものですね。