愛犬が小さい子どもにばかり吠えてしまうこと、ありますよね。

犬が吠えるには常に理由があります。

言葉が話せない犬ですが、気持ちを伝えようと必死です。

今回は犬が子どもに吠える理由として考えられる7つの理由と対処法をご紹介します。

1.目線が同じ高さの子どもを敵だと思っている

犬が子どもに吠える理由としてよく挙げられるのが、「子どもを敵だと思っている」です。

目線が同じ位置にある子どもと目が合うと、犬は目の合った子どもを敵だと認識してしまうようです。

また、不意に近づいてきたり大きな音を出したりと、子どもの動きにもかなり警戒をしているため、無駄吠えにつながってしまいます。

2.触り方が乱暴で気にいらなかったことがある

小さい子どもになると特に、犬に優しく触れることが難しいです。

その触り方が、犬にとって不快なものであると吠えてしまうことがあります。

また、子どもの手は湿気ていることが多く、毛が絡んで引っ張られてしまうので痛みから犬は吠えてしまいます。

犬を捕まえるために、つかみやすいしっぽをつかもうとしてしまうので、犬は完全に警戒態勢に入り吠え続けてしまうことになります。

犬を触らせてあげるときには、大人が触り方を教えてあげましょう。

力強く触られると、犬も怪我をしてしまう危険もあります。

犬は子どものおもちゃではありません。

子どもも犬も怪我をしないように、犬の触り方と犬のしつけはきちんとしておきましょう。

3.大人→犬→子どもの間違った順位が出来上がっている

室内犬として育った犬は特に、子どもの順位が自分より下になっていることがあります。

大人から叱られたりする子どもを、自分の下に順位付けしてしまいます。

そうなると、自分より下のものと目が合いテリトリーに近づいてこようとするものがあると吠えてしまうのは当然です。

犬を飼い始めた後に子どもが生まれた場合にも順位の逆転が起こりやすく、子どもを攻撃してしまうことがあります。

子どもが生まれたことによって、犬との時間が激減するのは確かです。

遊びの時間やスキンシップが足りず、元気が有り余ってしまいストレス発散で吠えてしまうこともあります。

そのことへの嫉妬やストレスは、犬の気持ちを考えると当然のことです。

家族として迎えた犬の気持ちも大切にしてあげましょう。

興奮しすぎてしまうと、うっかり子どもに噛みついてしまうこともあります。

4.過去のトラウマから吠える

過去に子どもにいじめられたり、大きい声や子どもに触られて嫌な思いをしたことがある犬は、子どもを見るとどうしても吠えてしまいます。

ストレスを抱えながら吠え続けると、犬もとても疲れ切ってしまいます。

自分に危険が及ばないようにするために、犬も必死で応戦しています。

噛みついたりしないように、トラウマに対する恐怖心を取り除いてあげることが大切です。

5.家に子どもがいないため

子どものいない家庭で育っている犬は、子どもの存在に慣れていません。

得体のしれない、人間に戸惑うのは当然です。

子どもに触られることも、子どもの大きな声や動きにも慣れていない犬は、それはそれは恐怖心でいっぱいでしょう。

それが故に吠えてしまいます。

子どもになれるのも大切なことかもしれませんが、必要がないのであれば無理に慣れさせる必要はありません。

散歩中犬が子どもを威嚇した場合には、犬を抱っこするなりして、安心させてあげましょう。

また、犬に触ろうと近づいてきた場合にも、避けてあげるようにしストレスを軽減してあげましょう。

6.飼い主を守っているつもり

犬が子どもに吠える理由として、飼い主を守っているつもりだということもあります。

飼い主と子どもとの間に立って、必死に応戦している可能性があります。

無駄吠えは改善のトレーニングが必要ですが、飼い主を守っているつもりというのは、飼い主としてはうれしいですよね。

7.縄張り争い

敵と認識された子どもが、不意に近づいてきて縄張りに侵入しようとしているときや、侵入してきたときには当然威嚇して吠えます。

威嚇しているにも関わらず、子どもが近づいてきてしまうと威嚇から攻撃に変化してしまいます。

この威嚇と攻撃は、度を超すと敵とみなされている子どもに噛みついて事故につながります。

このような状況では、犬を安全な飼い主の腕に保護して落ち着かせましょう。

子どもに吠える犬の気持ちを知ろう

子どもに対する恐怖心は、一緒に生活するうえで取り除いてあげなければ、犬も子どもも怪我をしたりと大変危険です。

子どもの順位付けも正しいものに上書きすることも大切です。

犬のトラウマ和らげ、ストレスから解放してやることで少しずつ子どもに対する恐怖心もなくなり吠えなくなっていくでしょう。

人間同様、急に変わるのは難しいです。

毎日少しずつトレーニングをして、改善していってあげましょう。