犬の散歩時間はどの位がベスト?犬種によって最適な散歩時間は違う

犬との生活をイメージした時、真っ先に思い浮かべるのはお散歩ではないでしょうか。

お散歩の時間は、飼い主と愛犬がコミュニケーションをとる意味でもとても大切な時間。

しかし、一口にお散歩と言っても、犬の種類、大きさ、年齢によって適度な時間はバラバラです。

そこで今回は、どのくらいの散歩時間が適切かを犬種や年齢を基にご紹介します。

超小型犬の場合の散歩時間

小型犬の中でも特に小さく、成犬時に体重5キロ以下の種類。

チワワ、ポメラニアン、ヨークシャテリア、カニンヘン・ダックスフンドなどが当てはまります。

小型犬の場合は、外で散歩をさせなくても室内で自由にさせていれば十分運動量は足りているとも言う意見もありますが、犬にとって散歩をすることは運動以外にも大切な目的があります。

外に出て他の犬や人間との出会いによって社会性が養われることは、共に生活していく上でとても重要なことです。

10分~20分を目安に一日2回程度、お散歩に連れて行ってあげましょう。

自然と社会性が身に付き、他の犬とのトラブルが起こりにくくなるでしょう。

特にチワワやポメラニアンは肥満になりやすいため、運動嫌いな子も多いとは思いますが、無理のない範囲で連れて行くことをオススメします。

小型犬の場合の散歩時間

トイプードル、ミニチュアダックスフンド、マルチーズやシーズーなど成犬時の体重が5~10キロ以下の犬は1日に2回、1回につき15~25分のお散歩時間が目安とされています。

骨が細く、ハードな運動はかえって負担になってしまうこともあるので、どんなに運動好きな子でも30分以内で終わるよう心がけましょう。

牧羊や狩猟などを行っていた犬がルーツのプードル、ダックスフントは肥満になりやすいと言われていますが、食事に気を付け、適切な運動をさせていれば、肥満は防止することができます。

一度太ってからダイエットをするのは、犬にも飼い主にとっても大変なことです。

ですので、日頃からの体調管理が大切です。

中型犬の場合の散歩時間

成犬時の体重が10キロ~20キロ程度、代表的な犬種はコーギー、ビーグル、フレンチブルドッグ、柴犬などが挙げられます。

中型犬の大きさになると、時間の目安は1日2回、一回につき30分程度を目安とし、のんびり歩くことに加えて、走ってあげるような動きをプラスすることで、運動不足によるストレスを解消してあげることができます。

合わせて走るのが難しい場合、大きさにもよりますが自転車を使うのもオススメです。

時にはドッグランなど、自由に走って回れるようなところに連れていくことも犬の社会性を育てる良い機会になるでしょう。

大型犬の場合の散歩時間

ラブラドールやゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー、ダルメシアンなど、成犬時の体重が20キロ~40キロの大型の犬には1日2回、1回につき50分程度の散歩が必要になります。

この大きさの犬は運動量も多く、散歩の回数や時間が不足するとストレスが溜まり、いたずらしたり、言うことを聞かなくなったりする原因にもなってしまいます。

リードを引っ張る力も強くなるので、お散歩の訓練はしっかりと行いましょう。

他の犬と触れ合う時は特に、目を離さないように注意が必要です。

コントロールできるか心配な場合は、しつけ教室に通うなど、最低限のマナーを守れるよう訓練してから外に出してあげましょう。

超大型犬の場合の散歩時間

ボルゾイ、セントバーナード、土佐犬など、成犬時の体重が40キロ以上になる種類の犬は飛び出したり、飼い主に従わないなどのトラブルがないよう、散歩の前にしっかりと訓練してあげる必要があります。

他の犬と触れ合う際に、こちらは遊んでいるつもりでも、うっかりケガをさせてしまうということにもなりかねません。

引っ張り癖がつかないようしっかりとしつけをして、リードや首輪は丈夫なものを選び、最低でも1時間以上たっぷり運動させてあげましょう。

自転車などでの走る運動はもちろん、ストレスが溜まらないよう日頃からのびのびと生活させてあげましょう。

愛犬の適切な散歩時間を知ろう

朝晩2回のお散歩を基準に記しましたが、子犬や老犬では必要な時間も変わってきます。

また、夏場の散歩では特に注意が必要です。

犬は人間より地面に近いところを歩く上に、熱せられたアスファルトはかなり高温になっているため、日差しの強い時間は避け、水分補給ができるよう準備をして出かけましょう。

健康維持に加えて、飼い主にとっても癒しの時間となるお散歩。

ご自分のペットの性格、年齢を考慮して、快適なペットライフを楽しみましょう。