犬が散歩中にあちこち好き勝手に歩いてしまうのは、犬が飼い主をリーダーと認めていないためです。

自分が上だと思っているので飼い主の動きなど気にせず行きたい放題に歩いて行ってしまいます。

そんな勝手に歩き回ってしまう犬をついて歩けるようにする方法をご紹介します。

基本的なしつけをいれ、信頼関係を作ること

これが生活のすべてに大切なことですが、現代で犬との生活をしていくためには、犬にもある程度言うことを聞いてもらわなければ困ることが出てきます。

散歩中の自由行動も含めたすべての行動をまずはしっかりとしつける必要があります。

いきなり散歩でついて歩くしつけをするのは難しいので、まずはおすわりやマテ、ふせなどやりやすいしつけから教えていって、しっかりとできるようになるまで訓練しましょう。

しつけだけでなく日々の遊びの中でもボールを持ってくる遊びや紐をひっぱる遊びの中で、飼い主が強い(優位にある)ことをしっかりとわからせるように関係を築いていきます。

遊びの中で負けてはいけませんし、できないからといって叩いたり強く叱ることもしてはいけません。

根気よく少しずつできるように何か月もかけて訓練していくと、次第に犬が飼い主を見る目が変わってきます。

常に飼い主の動向を気にし始めたらだいぶ信頼されていると思いましょう。

ここまでくると散歩中に好き勝手に行動しないようにつけのしつけをしやすい状態になります。

「つけ」のしつけをしっかりとマスターさせる

「つけ」のしつけはリードをうまく使って行います。

まず飼い主が自分の太ももあたりをポンと叩くのと同時に「つけ」と号令をかけます。

そのときに犬が少しでも寄り添ってくるようなしぐさを見せたら大げさに褒めてあげましょう。

まずは止まった状態で練習してみると犬もわかりやすいです。

それができるようになってきたら、次は散歩中に実践していきます。

散歩に夢中になり始め、あちこち行くようになったり、ぐいぐいとリードを引っ張っていくようであれば、「つけ」の号令を出してみます。

それで飼い主の元へ戻ってくるようであれば上出来です。

もし好き勝手しているときには、リードを短めにもってちょんとひきます。

犬はクッと一瞬体を持っていかれる状態になりますが、それを嫌がる犬が多いので、飼い主から離れてしまうと嫌なことがおきると覚えさせるのもいい方法です。

それと同時に近くへきたら褒められることを教えていけば、犬はやがて飼い主のペースに合わせて真っすぐに歩いてくれるようになります。

このように飼い主について犬を散歩をさせる方法をリーダーウォークと言います。

リーダーウォークを練習するためには首輪ではなく、胴体に身につけるハーネスの方が犬への負担が少なく済みます。

飼い主がしっかりとした態度をとって接する

ここまではしつけについてお話ししましたが、散歩中に飼い主が毅然とした態度をとることも大切です。

散歩もどっちへ行こうか迷ってしまったり、犬が進んだ方へついていってしまうようだと完全に犬の思うつぼです。

犬の言うことを聞いて進んでしまうと犬は当然好き勝手に散歩をおこなうようになってしまいます。

散歩コースを変更したりするのは構いませんが、その際はしっかりとこっちに進むんだよと飼い主が決めることが大切です。

言うことを聞かないで違う方向へ行こうとしたときには、先ほどの方法でリードをキュッとひいて「つけ」をしましょう。

ここまでのしつけがしっかりと入っていればここですんなり飼い主の決めた道に向かうはずです。

またしつけの始めはつけができたらおやつやドッグフードなどのご褒美をあげながら進めていく方法もあります。

ただしご褒美を与える方法は、ご褒美がないときには指示に従わなくなることがあるので与えすぎには注意が必要です。

その点を注意すれば、犬も褒められていることがわかりやすく、飼い主の言うことを聞くといいことが起きると思いやすくなります。

子犬の頃からしっかりとしつけをしておく

ある程度外を好き勝手に歩く経験をしてしまってからしつけていくのは難易度が少し上がります。

子犬の時点で家の中でリードをつないでついて歩く練習をさせておくと、外へ出た時にも役立ちます。

家でできたからといって外での興奮や好奇心に負けてついて歩けない時にもあります。

基本的に飼い主のコマンドが入っていれば、勝手に歩いて行ってしまったことによる事故を防ぐことにもつながります。

小さい頃からしつけておくと散歩で好き勝手に歩く行動はかなり防ぐことができます。

犬が散歩時に勝手な方向へ行くのを防ぐ方法を知ろう

しかししつけを入れるには普段からの信頼関係がなければ言うことを聞いてはくれません。

普段からたくさん遊びスキンシップをとりながら、少しずつ信頼関係を築いていきしつけへと進んでいきましょう。

「つけ」をマスターすれば、犬の散歩は見違えるような良い内容となり、飼い主も犬も安全に楽しむことができるようになります。